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剣と魔法の義経記  作者: 久手史郎
第二章 覇王包囲網
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第十三話 強制クエスト発生 その3

源三位頼政という老将がいる。


法皇と覇王が崇徳天と戦ったときには覇王に味方し勝利の一端を担った。

覇王がクロウの父と戦ったときも覇王に味方し勝利に貢献した。

覇王も認める合戦の達人だ。


個人の武勇も優れている。

帝を襲った鵺という妖魔を撃退している猛者だ。


以仁王は覇王に対抗できるのはこの老将しかいないと考え、彼の元を尋ねた。


以仁王はマジメだ。やんちゃ坊主の法皇の子とは思えないくらいマジメだ。

そのため思案に思案を重ねた。


(実力的に覇王に対抗できるのはこの方しかいない。しかし、この方が覇王と戦うことを受け入れるかといえば、そう簡単にいかないよな)


源三位頼政は常に覇王と共に戦っている。

覇王側、平家側の武将だ。

覇王と戦ってくれと言っても素直に頷くとは思えない。


以仁王は目の前が闇に覆われるのを感じた。源三位頼政に動いてもらわなければ覇王の横暴はエスカレートするだろう。


(源三位頼政に動いてもらうためにはどうしたらいい? 何か褒美を与える? ダメだ。今の私には与えられるものは何もない。仮に覇王に勝ったら覇王の領地をあげると言っても空手形だよな。空手形をもらって動くかと言えば……私なら動かないよな)


そんな信用の無いモノで動くのはおっちょこちょいだけだ。

そして源三位頼政はおっちょこちょいではない。

そもそも、おっちょこちょいなら頼みに行かない。


以仁王は考えている。

(必ず勝てるという状態なら応じてくれるだろうけど……)

これも難しい。

どちらかと言えば必ず勝てるのは覇王だ。


以仁王は考えた。


(私にはなにもない。こうなれば誠意をつたえるしかない! 私にはそれしか手持ちの武器がこれしかないのだ)


以仁王は考えに考えて、結局、当たって砕けろの精神で交渉のテーブルにむかった。

【モデル紹介】

■源 頼政

 本作の源三位頼政のモデル

 酒呑童子や土蜘蛛を退治し、金太郎の主君でも有名な源頼光はひいひいおじいちゃん。

 自身も鵺退治で有名。

 保元・平治の乱では平清盛とともに勝者に。のちに以仁王とともに挙兵する。

 

【お知らせ】

こちらも連載中です。よろしければ見ていただけると嬉しいです

■機動小隊レンジャーワン https://ncode.syosetu.com/n8156lf/


【あとがき】

源頼光~源頼政関連は 土蜘蛛 酒呑童子 茨木童子 鵺 金太郎などファンタジーなモンスターや英雄譚がでてきて好きです。

こんなお話ですが「面白かった」「続きが気になる」と思っていただけましたら、ブックマークや評価で応援していただけると嬉しいです。

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