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剣と魔法の義経記  作者: 久手史郎
第二章 覇王包囲網
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第十三話 強制クエスト発生 その2

法皇()が幽閉されたと?」

以仁王はその連絡を受け驚いた。


やがて、その事件は以仁王の身にも悪影響を及ぼした。

所領を没収されたのだ。


以仁王は法皇の子だ。

しかし帝にはなれなかった男だ。


今の帝は覇王の娘を嫁にもらっていた。

覇王との縁つながりで帝にならせてもらったともいえる。


以仁王は覇王とのつながりが無かった。

そのため帝になれなかった。


以仁王はその人事について納得していた。

覇王と帝

この二つのトップが蜜月であればあるほど国の安定になる。


だから帝になれなくとも文句はない。

それが国のためだ。


よく下世話の仮面をかぶった野心家が

「悔しくないですか?」

「よろしければお力をお貸ししましょうか?」

と言ってくるが以仁王は応じる気はない。


するよってくる輩こそ、国の安定を破壊する者たちだ。

以仁王はそのことを知っている。


それに

(そんなことを言ってきても、実際には何もできないくせに。私の心を乱れさせてどうするっていうのだ)

と苛立ちがわいてくる。

あのような連中とは距離を置きたかった。


この国の安寧のために

自分の心の安寧のために




しかし―


蜜月が壊れたなら別な話。


法皇を幽閉し

帝を自分の孫に変え

帝の一族の所領を奪う。


覇王は国の安寧とは程度遠い悪行を実行した。

以仁王はこれは放置できぬと断じた。


実際には法皇が先に覇王の一族の領国を奪ったのだが、そんな事情を以仁王はしらない。

知っていたとしても「臣下の分際で」と考えただろう。

彼は序列を重んじた。

実際の実力差ではなく、朝廷組織とはこうあるべきだという哲学を重視した。


以仁王はマジメなのだ。

父親でやんちゃな法皇のとは正反対の性格だ。


だから、自分が帝になれずとも国が平穏であればよいと考えた。

だから、覇王が法皇を幽閉したことに怒った。


もっとも以仁王が覇王に対して怒ったところで何もできない。

それなら出来る相手のところに相談したほうがいい。


以仁王には一つアテがあった。


【モデル紹介】

■以仁王

 後白河法皇の子 北陸宮の父 兄が二条天皇 弟が高倉天皇 彼は不運にも天皇になれなかった。

 全国に打倒平家の檄文をとばし、源平合戦をスタートさせた。


【お知らせ】

こちらも連載中です。よろしければ見ていただけると嬉しいです

■機動小隊レンジャーワン https://ncode.syosetu.com/n8156lf/


【あとがき】

この第二章。

歴史小説ではなく、剣と魔法のエンターテインメントだと自分に言い聞かせながら書いております。

こんなんですが「面白かった」「続きが気になる」と思っていただけましたら、ブックマークや評価で応援していただけると嬉しいです。

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