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剣と魔法の義経記  作者: 久手史郎
第一章 英雄集結
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第十ニ話 稲荷神 その3

さあて、どうするかな。

佐藤継信は考える。


奥州王はクロウを抑止力として迎え入れ平泉にとどめようと考えている

母太郎は感情面でクロウを排除しようと考えている

クロウは平泉の戦力で覇王と戦おうとしている。


見事にバラバラだ。


奥州王と母太郎の希望を叶えるプランを佐藤は用意していた。

佐藤は奥州王の臣下だ。そして母太郎は奥州王の子だ。

二人の希望を叶える策を用意するのは臣下として当然だ。


そのプランは簡単だ。

クロウは神域に行きたいと希望している。その希望を利用する。

クロウを神域に案内する。

クロウが神域に着いたら、その出入り口を塞げばいい。

それでクロウは現世に戻れなくなる。


奥州王のとどめおきたいという希望は叶う。

神域から出られないのだから。

抑止力と考えるなら、クロウという魔王を退ける勇者が奥州大陸にいるという風評だけで十分だ。奥州大陸にある神域にいるなら、嘘でもない。


母太郎の排除したいという希望もかなう。

クロウは神域からでられない。排除したも同然だ。


クロウには覇王になるという(野望)をあきらめてもらうことになるが、佐藤は奥州王の臣下だ。クロウの夢の優先順位は奥州王の希望より低いのだ。


(だまし討ちみたいではあるが、まあいいだろう。宇迦之御魂大神に会いたいという希望は叶えるのだ。それで満足してもらおう)


佐藤は自分を納得させた。


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【あとがき】

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