表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
剣と魔法の義経記  作者: 久手史郎
第三章 朝日将軍
115/120

第二十一話 再び魔王があらわれた その2

都にいる平知盛の話です。

都で戦況を指揮する平知盛のもとに、一報が届いた。

越前国に向かった木曽義仲討伐軍が食料不足により撤退したというのだ。


(それはしょうがない)

平知盛は納得した。

今年は不作だ。兵糧の用意が難しい。

(何も不足の年に挙兵しなくてもいいじゃないか)

と愚痴を言いたいところだが……言わない。


元はと言えば覇王が原因だ。

覇王が法皇を幽閉したり、領地を没収したりしたからだ。


言ったところで”原因を作ったのはおたくらの総大将の覇王だよね”と言われたら返事のしようがない。


その食糧事情があるため速攻を狙ったが、先に越前国を抑えられてしまった。

(敵にも事情通がいるな。木曽義仲は猛将という印象があったが、それだけではないらしい)


平知盛は木曽義仲の評価を一段上げた。

今回、彼があまり慌ててないのは、兵が無事だからだ。

彼の認識では敗北ではなく、撤退しただけだ。

むしろ、無駄に戦いを挑んで兵を消耗させなかったということで褒めたいくらいだ。


今回の派兵は、木曽義仲軍と平家軍のどちらがゴール(越前国)にたどり着くかという短距離競争だ。

先にゴール(越前国)したのが木曽義仲軍だったということでしかない。

そのため平知盛は楽観視していた。


「さて」

平知盛は紙を用意した。

考えをまとめるために彼は”紙に書く”方法をとる。


そこに


菊王丸

悪七兵衛景清

火炎将軍重衡

斎藤別当実盛


と彼が信頼する四人の将の名前を書き込んだ。


次に


平敦盛

小松維盛


と彼が育てたい人材の名前を書き込んだ。


まず、


悪七兵衛景清の名前に線を引いた。彼は越後国で木曽義仲に敗れた。相性が悪いと平知盛は考えた。


次に菊王丸の横に都。

火炎将軍重衡の横に南都と書き込んだ。


都も安泰ではない。法皇幽閉の影響が大きい。仮に法皇が幽閉先から脱したら収集がつかなくなる恐れがあった、そのため最強の戦士(ユニット)は都に残しておきたかった。


以仁王・源三位頼政は倒したが、彼らの挙兵で南都の動きが怪しくなった。

そのため火炎将軍重衡に一度、南都を平定してもらう必要があった。


次に

平敦盛を横線で消し、小松維盛に大きく丸をした。


敦盛はどうも戦よりも、ナンパに意識が向いていた。そのため坂東平野の陵介に無用なちょっかいを出したりしていた。

(困ったちゃんだ)

平知盛は苦笑した。平和なときなら別に何も言わないが戦時にナンパは困る。


小松維盛は火炎将軍重衡とともに義円・神宮十郎を倒した。

(育てるなら小松維盛ですね)


彼はあらためて紙をみた。

そして大きく頷いた。


斎藤別当実盛と小松維盛を木曽義仲にぶつけることを決定した。



(それはいいのですが……)

平知盛は紙を丁寧に折りたたむ。


彼にはもう一つの悩みがあった。

むしろ、木曽義仲対策より、そちらの悩みの方が大きい。

その悩み解消のため覇王の元へ向かうことにした。

【お知らせ】

こちらも連載中です。よろしければ見ていただけると嬉しいです

■機動小隊レンジャーワン https://ncode.syosetu.com/n8156lf/


【あとがき】

皆様は歴史SLGをプレイするとき、何を基準に出陣武将を決めるでしょうか?

武力? お気に入り? 成長具合?

この話を書くとき、そのフェイズを想像して書いてました。


「面白かった」「続きが気になる」と思っていただけましたら、ブックマークや評価で応援していただけると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ