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第4章 色と形を変えた日

亮が小学校5年になると航太とバスケ教室へ入門した。

航太の誘いに乗る形で始めた。


航太と常に遊んでいたからか、亮に体力がつき足も早くなっていた。


航太は元々運動神経が抜群ですぐにレギュラーになった。

亮も補欠だがゼッケンを貰いベンチに座るようになっていた。

「こうちゃーん!ナイシュ!」

自分のことの様に航太の活躍が嬉しかった。


6年生になると亮もレギュラーになり試合へ出るようになった。


「あら、先生!今日は航太くんの応援ですね」

「湯川さん、お疲れ様です。今日は亮くんも先発で出られますね」

「はい。まさか、あの亮が... 航太くんのお陰です」

「何をおっしゃいますか。全て亮くんの努力の賜物です」

「いえいえいえ」

「中学へ進んでも、どうぞよろしくお願いします」

「こちらこそです。あ!こうりょうコンビがこっちに向かって手を振ってますよ」

「にいにーーー!こうちゃーん!」

ゆりあも小学生になり亮と同じピアノ教室へ通い、たまに亮と航太の遊びに加えてもらっていた。

「ゆりあちゃーんっ!」

両手で手を振る航太はまるで兄のようであった。



「なあ亮。俺ら中学行ってもバスケ続けようぜ」

「うんっ」

「もし同じクラスになれなくても部活は一緒にしようぜっ」


小学校を卒業し中学へ進学すると

以前の小学校の子供たちと再会した。

散々、亮を虐めていた子も居た。

しかもバスケ部に入って来た。

「あれーー笑、誰かと思ったら湯川じゃん」

「あ...やぁ...」

「え、何?亮の知り合い?」

航太の言葉に被せるように

「転校するまで俺の奴隷だったんだよ、なあ湯川」

「何だよ奴隷って。お前ふざけんな」

航太は亮の事となるとムキになってしまうのだ。

「お前なんか状況が状況だったら訴えられててもおかしくないんだぞ。舐めた態度取るんなら俺が相手してやる」


「こらーーーっ、1年坊主くっちゃべって無いで声出せ!」

先輩の注意で事なき事を得た。

それでも執拗に亮を挑発して来た。

「亮、いつまで言われっぱなしなんだよ」

「こうちゃん...」

「あーーームカつく。俺、今日、アイツやる」

「こうちゃん、やめて。僕が何とかするから」

「おい航太」

同じ小学校のバスケ仲間が

「あいつ今、1人で用具室でボール磨いてる。やるなら俺も参戦するぜっ」

「恭太くんまでやめて」


航太が低い声で

「亮、いいか。もし俺が亮の立場だったらどうする?言われ続けさせんのかよ?俺を助けたりしないのか?」

「するよ!こうちゃんの事は僕が守るよ」

「それと同じだ。黙って見ててくれ。恭太行くぞ」

「おう!」

遅れて亮も2人の後に続いた。


ガラッ!

用具室の扉を開き

「お前さ、なんなん?亮になんの恨みあんだよ?あ?」

「な、なんだよ」

「なんだよじゃ、ねーんだよっ」

航太が言い終わるか否かでバスケットボールを顔面に思いっきり叩きつけた。

「うわっ」

倒れるとすぐさま亮が顔を踏んだ。

震えながら踏んだ。

「あ、あのさ...いつまでこんな事するつもり?僕を昔のままだと思っていたら痛い目に遭うよ」

「クソ野郎!足どけよっ!」


「あのさ...僕が言われた言葉、そのままそっくり返してやろうか?」

ひと呼吸し、低い声で亮は

「ぶっ殺してやんぞっ」


「ヒューーーーーー」

航太も恭太も舞い踊り亮に抱きついた。


亮の中で何かが弾けた瞬間だった。


そして

虐めっ子はバスケ部の顧問へチクった。

亮、航太、恭太はバスケを辞めさせられた。


亮に散々チクるなと言った奴がチクった。

3人は卒業するまで執拗に

そして大人にバレないように

静かにイジメ倒した。


航太の人望は熱く

航太が言うならと

誰も話しかけない、視線を合わせない、存在を数に入れない。

イジメっ子は処理されて行った。


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