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最高に可愛い童顔令嬢は、最強の守護者達に守られている  作者: 文月みい


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テスト本番



「おはよう、リリ。昨日はよく眠れた?体調はどう?」


「おはよう、ユーリ。昨日は、ぐっすり眠れたわ。体調も元通り元気よ。」


 いつもの可愛い笑顔に見えるが、まだ目の下には隈が残っているし、明るい元気なリリとは違って、少し無理をしているようにも見える。


「はぁぁ、お腹空いちゃった。今日の朝食は何かな。」


「フフ、テストの時に、お腹が鳴らないように、しっかりと食べないと駄目だよ。」


「失礼ね。授業中にも、お腹鳴ったことないわよ。たぶん…。」


 何でもない普通の会話が、今日はとても安心する。

 

 鈴の音のような可愛い声が聞こえるだけで安心する。キラキラと輝く天使の笑顔に癒される。

 その可愛い声が、輝く天使の笑顔が、陰る事があってはならない。


 今はまだ、どうかその意味に気づかないで欲しい。そのまま変わらないで、そのままでいいから、笑っていて欲しい。

 

 リリの笑顔を幸せを全てを守る為なら、例え誰が敵になろうとも、俺は容赦しない。




♢♢♢♢♢♢♢



「リリアーベル、体調はどうなの?どこか痛いところや苦しいところはないかしら?」


 教室に入ると、俺達を見つけたビアトリス嬢が、直ぐに声を掛けてきた。


「おはよう、ビアトリス。昨日は心配かけて、ごめんなさい。もう大丈夫よ。朝から元気いっぱいだから心配しないで。」


 リリの笑顔を見て、ビアトリス嬢も安心したように笑顔を返す。


「ビアトリス嬢、リリは今朝も変わらず朝食を御代わりしていたので、体調は大丈夫ですよ。」


「もう、ユーリ、そんなこと言わなくてもいいでしょ。」


 顔を赤くして、恥ずかしそうに俺に抗議する。


「あら、いつものリリアーベルね。安心したわ。」


「もう、ビアトリスまで、違うからね。昨日、夕食が少なかったから、今朝はいつも以上にお腹が空いていただけなの。」


 リリが必死に言い訳していると、いつものメンバーが教室に入ってきて、それぞれが挨拶を済ませる。

 

 いつもの朝の風景に、一人だけ普段と違う。声を掛けたそうに此方を見ているが、話しかけずに遠くから俺達を見る。でも、誰もそれに気づかないフリをして、朝の時間が過ぎていた。



 テスト一日目は、筆記試験のみ。学年共通の科目なので、難なく終わった。


「楽勝だったな。」


 オリヴァーが、背伸びをしながら余裕の笑顔を見せる。


「私たちの中で今日の筆記を落とす人はいないでしょう。明日も、問題はないでしょう。」


 エリオットも、自信満々の笑顔だ。


「そうだね。淑女科は明日は実技があるけれど、二人なら完璧だろうね。刺繍の提出も大丈夫なのだろう?」


 セドリック殿下が、リリとビアトリス嬢に視線を向けると、二人は余裕で頷く。


「淑女科の実技は、お茶会での作法になりますが、リリアーベルも私も問題ありません。刺繍も素晴らしい物が仕上がりましたのよ。ねぇ、ユーリアス様。」


「リリなら大丈夫です。完璧な淑女ですよ。それに、俺のための刺繍も完璧でした。」


 何故か俺に同意を求めるビアトリス嬢に、頷きながらも刺繍自慢を忘れない。


「二人とも、そんなに期待されると恥ずかしいよ。でも、そうね、明日も頑張るね。」


 リリが、照れながら可愛く微笑むのを、いつものメンバー全員が見守る。


 みんなが、誰かからリリを守るように、常にリリの周りを囲む。


 結局テスト一日目は、リリの心を乱すものも無く、そのまま無事に終わった。


 

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。


 次は明日の夜に投稿予定です。よろしくお願いします。

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