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最高に可愛い童顔令嬢は、最強の守護者達に守られている  作者: 文月みい


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対決の結末と、ヒロイン参上?



「そんな…そんなの…嘘…嘘よ!」


 拍手が鳴り響くなか、従姉の叫び声がこだました。


「どうして私が一票なの!そんなのおかしいわ!何かの間違いよ!リリアーベル!あなたが何かしたんでしょ。こんな対決無効よ!」


 従姉の叫びに、会場の拍手がパラパラと小さくなり、やがて会場中が静寂に包まれる。


「アンナマリー、私は何もしてないわ。これは、正当な結果よ。」


「嘘よ!私は認めないわ。いつも私の邪魔をして…あんたさえ…いなければ……。」

 

 怒りで顔を真っ赤にし、息を荒くしながらリリを睨み付けている。

 握った拳が怒りで震えているのが分かり、今にもリリに飛びかかりそうな雰囲気だ。

 

 その時、セドリック殿下の笑い声が会場全体に響き渡り、空気が凍る。

 笑い声とは裏腹に、顔には怒りが滲み、視線は鋭く冷たい。殿下の様子に、その場に緊張が走る。

 

「アハハハ、クランネート伯爵令嬢、面白いことを言うね。この私が立会人になった正式な対決を不当だと言うのか。」


「そ…それは…その…」


 セドリック殿下の迫力に、従姉は怯えて先程とは違い顔を青くする。

 

 そんな二人のやり取りに、リリがセドリック殿下の前に出て、衣装のズボンをちょんと摘まんで、淑女の礼を見せた。(ちょっと可愛い過ぎる。)


「セドリック殿下、従姉の無礼にお詫びします。今回の結果には、従姉も混乱している様子。もしよろしければ、後日落ち着いてから、もう一度、従姉と話す機会をお願いしたく…いかがでしょうか?」


 リリの提案に少し考える様子を見せる殿下だが、すぐに表情が緩み、リリに右手を差し出した。その手に、リリがそっと手を添えれば、殿下が嬉しそうな表情で、エスコートしてみせた。


「リリアーベルが、それでいいならいいよ。どうせ結果は変わらない。彼女が負けを認める時間くらいは、待ってあげるよ。その時に改めて、勝者への褒美についても話そうか。改めて、宣言する。対決の勝者は、リリアーベルだ。」


 殿下の宣言に、会場からは拍手が起こる。従姉は、もう何も言えず、その場に力なく座り込んだ。


「ありがとうございます。セドリック殿下。」


「おめでとうリリアーベル。さすが弟思いの素敵なお姉さんだね。ユーリアスを守りきって格好いいよ。」


 殿下の言葉に、可愛い天使が照れ笑いする。本当にどうして、こんなに可愛いんだ。 

 こんなに可愛いリリを見たら、会場中の男たちが、リリに恋するじゃないか。

 これ以上、リリの可愛さを見られないよう、舞台から連れ出すため、リリの元へと早足で向かう。    


「あっ!ユーリ、私、ちゃんと勝ったよ。」


 近づく俺を見つけたリリが、嬉しそうに手を振ったかと思うと、俺に向かって、舞台から思い切りダイブする。


「わぁぁ!ちょっと……リリ!!」


 何とかリリを受け止めたが、勢い余って、クルンと回る。まるでさっきのワルツのような華麗なターンに、二人で顔を合わせて、驚き、そして素敵に笑う。


「リリ、とても素敵なダンスに、美しい剣舞だった。とても感動したし、幼い頃を思い出して、胸が熱くなったよ。俺の姉は最高だ。ありがとう、リリ。」


「どういたしまして、ユーリ。楽しんでくれて嬉しいわ。ありがとう。」


 こうして、従姉との因縁の対決は、リリの勝利で無事に終わった。





―――終わったんだけど。



「あの、コルトブル男爵令嬢に、お話があります。少しだけお時間いいですか?」


「…っ、……は……はいっ!」


 対決終了後、皆が帰る中、リリが慌てて呼び止めたのは、ピンクの髪にピンクの瞳を持つ、コルトブル男爵令嬢だった。


ここまで読んでくれてありがとうございます。


次話は、明日の夜に投稿予定です。よろしくお願いします。

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