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最高に可愛い童顔令嬢は、最強の守護者達に守られている  作者: 文月みい


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入学式は大騒ぎ①



 入学式当日。


俺達の入学式の為に、領地から両親も来てくれた。


「二人とも、その制服とても似合っているわね。もちろんリヒト様もお似合いですわ。あんなに小さかった二人が、こんなに立派になって、あっという間に大人になってしまうわね。」


 お母様に似合っていると言われて、少し恥ずかしくなってしまう。

 リリとリヒトを見ても少し照れているように見える。


「二人とも本当に素敵だよ。ティナの学園時代を思い出すな。可愛いティナは、まるで妖精のようで周りが輝いて見えたよ。」


 お父様は、お母様を見てウットリしている。このままでは、お母様への愛が溢れて大変な事になってしまう。相変わらずお母様大好きで夫婦仲良しなのはいいけれど、さすがに今日はやめて欲しい。

 

「ちょっと、二人とも仲が良いのはいいけれど、そろそろ行かないと遅刻してしまいます。」


「そうだったな。すまない。それでは出発しようか。」


「はぁ、ちょっと緊張するね。ユーリ傍に居てね。」


「大丈夫。一緒にいるよ。」


 昔から、リリは緊張や不安な時など俺と手を繋ぐと安心するから、俺達二人はいつも一緒だ。今でもそれは変わらない。

 リヒトも常にリリの近くに居るけれど、これは、俺だけの特権だ。


 みんなで、魔動車に乗り込み学園へ向かう。いよいよだ。



♢♢♢♢♢


「新入生の皆さん、会場はあちらです。ホールへ移動して下さい。」


 誘導に従い、入学式会場へ向かう。会場へ向かう途中、色んな視線を感じた。

 どうやらリリを見ている者と、俺とリヒトを見ている者がいるようだ。

 リヒトは、魔族特有の色を持っていても、顔立ちは整っている。女性の中には種族関係なく見た目に惹かれる者もいる。今も女性からの熱い視線が向けられている。

 リヒト自身は、女性からの視線には興味無して、リリを見ている男共を睨み付けている。


 リリは、男女問わず注目を浴びているようだ。やはり、リリの可愛さには全人類が惹かれてしまうんだ。

 これ以上、リリを見て好意を持たれても困るので、不躾な視線からリリを守りつつ会場へと急いだ。


 会場の入り口は、たくさんの新入生で溢れていた。今年は、新入生がかなり多いと聞いた。これが王子様効果。

 セドリック殿下に少しでもお近づきになりたいと、入学の時期を合わせる貴族が多いようだ。

 何を考えてるか分からない腹黒王子と関わりたいなんて、俺なら絶対に思わないが、あの笑顔に騙される人は少なくない。

 仕方がないので、会場の中に入れるまで、大人しく待っていることにする。

 

 すると、少し離れた所で悲鳴が聞こえた。


「キャー!………がいる!」


「うわぁぁ!こっちにも大きな……だ。」


「誰か!警備を呼んで!キャー!」


「逃げろ!襲ってくるぞ!助けてくれ!」

 

 叫び声や助けを求める声が聞こえて、逃げてくる生徒達でパニック状態。

 ホール入り口に待機していた新入生も何事かと騒ぎだした。


 押し寄せる人から守るように、リヒトがリリの前に立ち、俺はリリを抱き寄せて、何時でも攻撃出来るように準備する。


 その場が騒然とする中、リヒトが信じられない事を言い出した。


「ちょっと待て。もしかして…あそこに見えるのベルじゃないか?」


 …ベルって言うと、チリンチリンってなる方のベルじゃなくて…もしかして我が家に関係のある…あのベルさん?


「あれは…ルミナじゃないか?」


 ルミナって、金色に光る○○○で有名なルミナさん?


「あっ!少しまずいな。警備の者が捕獲しようと攻撃態勢に入った。このままでは、死人が出るかもしれない。」


「いやいや、冷静に解説してないで、うちの関係者が原因なら止めなきゃ。」


 俺は、空に向かって防犯銃を打った。


 パァァァァン!!!


 物凄く大きな音に、周囲の騒がしさが一瞬で消えた。

 シーンと静まり返った中、リリの手を引いて、原因の元に駆けつける。

 

 突然聞こえた大きな音に警戒している警備の人達。その中心には、見たことのある蛇と大きなわんこが驚いた顔で固まっていた。


「えっ?あれ?ベルとルミナ?何故ここにいるの?私、今日は留守番ねって言ったよね?まさか、追いかけてきたの?」


 ベルとルミナを見て、驚いたリリが二人に駆け寄る。それと同時に二人もリリを見て嬉しそうに尻尾を振ったり頬ずりしている。


 そんなリリ達の様子を、警護や新入生達が信じられない顔で見ている。


「お騒がせしてすみません。この蛇と大型犬は我が家の…ペ…ペット達で、間違って追いかけて来たみたいで、危険はないので安心して下さい。本当にすみません!」


 俺はすぐさま、頭を下げて謝罪する。リリもそんな俺を見て、同じように頭を下げた。


「本当に危険はないんだな。」


「大丈夫です。すみません。」


 警備の人は、疑いの目でルミナとベルを見ていたが、リリにじゃれつく二人を目の当たりにして、さすがに信じてくれた。


「一応、ここは学園の中でペット禁止なんだよ。規則だから今すぐ連れて帰るか、無理なら入学式が終わるまで隔離しないといけない。それでもいいか?」


 今から式が始まるから連れて帰るのは無理だ。だからと言って二人が大人しく捕まってるわけないし、どうしよう。

 リリと二人でどうしようかと悩んでいると後ろから聞き覚えのある声がする。


「何の騒ぎかと思えば、精霊様とフェンリル様が、リリアーベルに会いたくて追いかけて来てしまったんだね。」


 声の主は、セドリック殿下だった。


「この者達は私の友人で、こちらは、精霊様とフェンリル様だよ。学園の規則で縛り付けていい存在じゃない。何かあれば、私が責任を持つから、彼らも入学式に参加させてあげて欲しい。学園長には私から伝えておくよ。」


 セドリック殿下にそう言われては、警備の人も何も言えないだろう。


「わ…分かりました。セドリック殿下がおっしゃるなら…。」


 警備の人が持ち場に戻っていく。何とか助かった。


「セドリック殿下ありがとうございます。」


「いや、お礼はいいよ。ベルとルミナが勝手に来てしまったんだろう。それに二人も家族なんだから、別に参加しても問題はないだろう。」


「そう言ってもらえて嬉しいです。」


 セドリック殿下の言葉に、リリが嬉しそうに応えている。


「さあ、みんなも驚いたと思うが、そろそろ式が始まる。落ち着いて会場へ移動して欲しい。今日は精霊様とフェンリル様が、私たちの入学式に参加して下さる。きっと素晴らしい式になるだろう。」


 セドリック殿下の呼び掛けに、「わぁ!」と歓声が上がった。


「うるさいわね。リリの為に参加するんだからね。」


「ここまで騒ぎになるとは、すまなかった。」


「取り合えず…二人は家に帰ったら説教だな。」


「「………。」」


 まだ会場の外で入学式は今からなのに、すでに心労で倒れそうだ。


 読んでいただき、ありがとうございます。

明日も夜に投稿予定です。



(補足です。)


 ユーリが使った防犯銃は、ユーリが前世の記憶をもとにして、リリが作った魔道具です。銃には、切り替えがついていて、助けを呼ぶ時は大きな音を鳴らし、犯人を捕まえるネットが出たり、逃げても犯人だと分かるよう印をつけたりなど他にも色んな機能が付いている防犯のための小型銃です。

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