第14話
「お買い物ありがとうございます、アイルさん、テツさん」
「いいって、いつでも頼まれるぜ!」
ミュウが喜んでいるのを見て大げさに胸をドンっと叩いて頼れるアピールをする俺。
「今度もまた一緒にいきましょうねテツさん」
アイルもどこか楽しげにこたえる、あれーどっかでフラグたっちゃったかな? けどまあアイルかミュウと一緒に街にでていかないとこの世界の事わからないもんなと思いつつ頷く。
「今度はその、ミュウもいかないか?」
何気にそう話題をふったのだけれど、ミュウが一瞬顔を暗くして答える。
「すみません、私人混みとか苦手でしてせっかくなのですが・・・」
「あ、ご、ごめんそうなんだ、なんも知らなくて・・・ 気にさわったのなら謝るごめん」
「いえいえ、テツさんは悪くないんです、ただ私個人の問題というかなんというか・・・」
この空気まずいな・・・、と思った瞬間アイルが明るい声をだして割ってはいってくる。
「テツ、一緒にお風呂はいろ、買い物して汗かいたでしょ」
そう言って、俺に目で合図してみせる。
「お、おうそうだな仕方ねぇ入るか」
「なぁにそれもぉー」
アイルはそう言いつつもミュウの方に目配せしつつ俺を風呂につれていくのだった。