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6 「将就する」

本コンテンツはAI翻訳を利用しています。翻訳に誤りや不自然な表現がありましたら、どうかご容赦ください。

午前の陽光が一列の柱の間から斜めに差し込み、廊下を明るい部分と影の部分が交錯する格子布のようにしていた。光の帯の一つ一つの中に、極めて細かい埃の粒子が漂っていて、誰かが素早く通り過ぎるとそれらが舞い上がり、くるくると回り、そしてゆっくり、ゆっくりと沈んでいく。沈む速度はいつも足音より半拍遅く、妙に空気がねばねばと熱を帯びているように感じさせた。


ソフィアは人混みの中ほどを歩いていた。バックパックを片肩に斜め掛け、褐色の腕には細い鎖が足並みに合わせて軽く触れ合い、金属の冷たい感触が皮膚に一つずつ叩きつけられ、腕の細い毛を無意識に少し立てさせていた。今日の彼女のルートは左に偏っていた——第二の柱のところで、本来は中庭を右に切って図書館の側門へ直進するはずが、左に曲がって外側の長い回廊へ回り込んだ。


彼女は自分に「三分余計にかかった」とは言わなかった。自分に言ったのは、この道の方が光がきれいだということだった。光は確かにこの道に——午前十一時過ぎ、東向きの回廊の柱の影は斜めの長い縞模様に引き伸ばされ、石畳の上に粉筆で描かれたように広がっていた。彼女は第一の、第二の縞を踏み越え、かかとが明るい帯と影の境目に落ちるたび、異なる反響が返ってきた——明るい帯の上の石畳は乾いていて、音は脆く;影の中の石畳は昨夜の雨がまだ乾ききっておらず、音は沈み、沈み具合は彼女自身にも聞こえるほどで、その湿った冷たさが靴底からふくらはぎへ這い上がり、筋肉がわずかに引き締まった。まるで身体が先に何かを認めたかのように。


前方で四、五人の学生が肩を並べて歩き、そのうちの一人が手を振って何かを説明し、誰かが笑い声を上げた。笑い声はアーチの天井にぶつかって跳ね返り、ソフィアの背後に落ちてきた。彼女は振り返らなかった。また追いつこうともしなかった——彼女と前の群れの間には、いつも半人分ほどの間隔が空いていた。その間は彼女自身が空けたもので、入り込めなかったわけではない。視線はむしろ光の帯の中の埃に半秒余計に留まった。埃がきれいだからではなく、そこに留める方がどの顔に留めるよりも安全だからだった。視線を戻し、歩き続ける。バックパックの肩紐が肩にのせる重みが、腰を無意識に少し伸ばさせた。


前方の角から笑い声が聞こえてきた。


後ろのものとは違う笑い声——これはアーチの外、別の廊下から伝わってきたもの。三つ四つの声が重なり、そのうちの一つは音が高く、細く、語尾が上がる——彼女にはわかっていた。彼女はそれ以上思い出すことを自分に許さなかった。身体が先に動いた。足音が二拍速くなり、肩がわずかに横を向き、バックパックの紐が一度締まって緩んだ。彼女は右手の、曲がるべきではない分かれ道へ曲がった。その分かれ道は植物園の裏口へ通じ、図書館へ戻るには五分余計にかかる。さっきの三分と合わせて、全部で八分。


分かれ道の入口で彼女は半秒立った。振り返って確認はしなかった。その音高が本当にあのものかどうかを。彼女はその半秒をバックパックの紐を整える時間に当て、緩んだ部分を引っ張って締め直した。そして前へ進んだ。指が紐の上で一拍余計に留まり、その布の摩擦の熱が掌をわずかに熱くした。


分かれ道の中には誰もいなかった。植物園の灌木は刈り込まれ、石畳の湿った部分は多めだった。午前の光は葉で濾され、条ではなく斑点となって落ちてきた。斑点は彼女の足元で彼女について歩き、彼女が踏むと靴の下で砕け、また前で組み直された。布地が太ももに貼りつく感覚が突然少し重くなった。まるで空気の中に何かがこっそり重さを加えているかのようだった。


彼女は自分にさっき道を回ったとは言わなかった。自分に言ったのは、この道の方が景色がいいということだった。


彼女は止まらなかった。靴底が次の光の斑を踏みつけ、また次のを踏みつけ、少し速く、また少し速くした。速くする時、脇腹の皮膚が先に熱くなった。


分かれ道の終わりで掲示板エリアへ曲がるとき、彼女の靴底は最後の二歩で自然にゆっくりになった。まるでさっきの加速が別人の足で、別人が歩き終えたあと、残った彼女がこの壁の前に立ち、手を後ろに回した。掌が腰の後ろの制服の布地に触れ、自分の体温が少しずつ染み込んでいくのを感じた。


壁は大きかった。天井から腰の高さまで一面に貼られ、一層が別の層を半分覆い、角だけが覗かせていた。画鋲が一つずつ隣り合い、銅の鋲も銀の鋲もあった。何枚かは親指大の魔法の小さなランプが掛かっていて、芯はまだ灯り、青い、橙色の、淡いピンクの光が隣の公告をその色に染めていた。まるで自分の一枚が見逃されるのを恐れて、わざわざ隣りも照らしたかのようだった。字も一枚ごとに派手になり、金箔の、透かしの、縁にゆっくり回る小さな星を一周させたもの、公会の徽章が公会名より大きく印刷され、下に「精鋭冒険者を募集」と、すべての画が最後に勾を曲げるような字体で、勾の最後にはもうどの字かわからなくなっていた。


彼女の視線は左上から右下へ一枚ずつ掃き、速度は均一ではなく、ある数枚のところで突然跳び越えた——「鋼鉄の鳶尾」の丸い徽章のところで一度跳び、「紫晶夜行」のところで二度目に跳び、一番下の列の三番目、「赤月傭兵団」のレースの縁のところで、彼女の目は字を見る前に先に跳んでしまい、跳ぶのが速すぎて自分でもなぜかわからず、意識が追いついたときにはもう次の枚を見ていた。壁は大きく、知っている名前は思ったより多くはなかったが、一つ現れるごとにまるで紙の上から誰かが顔を上げて彼女を一瞥したかのようで、彼女は視線をもう少し遠くへずらさなければならなかった。その一瞥で、彼女の喉が無意識に唾を飲み込んだ。


一番下の列の一番左へ移った。


そこに一枚、白地に黒字の紙があった。小さく、普通の学院の共用規格紙。四つの角にそれぞれ最も安い鉄の画鋲が一本。ランプも徽章も縁飾りもなかった。字は手書きだった。


彼女の視線が初めて止まった。


手書きの字は整っていた。一画一画を書き終えてから筆を上げるその整い方。横は横、縦は縦、起筆収筆はきれいで尻尾を引いていない。公会名が最上段に一行、場所が中段に一行、「尚有名額」の四字が最下段に一行。その間にそれぞれ一行空け。まるで表のようで、募集告知らしくはなかった。隣の数枚が光り、勾を描き、星で囲んでいる中、この一枚は挟まれて逆に目立っていた。目立つ仕方は——静かだった。


彼女はその三行の字を見た。


一、


二、


三。


彼女は歩き去った。


ギルドの中。


小櫻ちゃんは床に脚を組んで座り、一束の講義を膝の前に広げ、手に持った色鉛筆が紙の裏面を行き来して磨き、人のような何かを描いていたが誰だかわからなかった。筆先が紙を削る音が、午後の静けさの上にしゃりしゃりと重なっていた;彼女は顔を上げ、髪の先が動作について肩へ滑り、次の瞬間に何かを思いついたように筆を口に含み、半秒含んでからまた出した——


「先生——」彼女は言った。「このページの裏、使っていい?」


八千代はソファに脚を組んで座り、一本の脚をもう一本の上に重ね、薄手のシャツの下擺が脚の角度について斜めの線を描いて垂れ、手に持ったティーカップは握り損ねて肘掛けに危うく置かれ、いつ落ちて小櫻ちゃんと一緒に床に座ることになるかわからない様子だった;彼女の目は手元の本から離れず、口角だけが少し上に引き上がった。


「——それは来週の講義よ。」


「だから、いいの?」


「君は問題と答えの間の論理を飛ばしてるわ。」


小櫻ちゃんはすでに描き始めていた。筆先がまた磨き始めた。


もう一つのテーブルの端で、薇が一ページ本をめくった。動作はわざとゆっくりとしたように、手腕を上げる弧が低頭の姿勢について戻り、指先が紙の端で半秒留まってから下ろした;彼女の前のティーカップはまだ満ちていて、杯口に触れられていない熱気の輪が残っていた。一番奥の位置で団長は彼女たちに背を向け、門の方を向いて座り、机上には表が一列、書類が一束、ペンが人差し指と中指の間に挟まれて半回転してから止まり、また書き続けた——


門が蹴り開けられた。


音がとても大きかった。公会全体が後ろへ一寸押しやられたほどだった。しかしその音が落ちてきたとき、ちょうど小櫻ちゃんの「先生、前に絵を描いたことある? ここに塗——」の尾がぶつかり、三分の一が蓋い隠され、残りの三分の二だけが空気の中に落ちた。ドア板が壁にぶつかって跳ね返り、門口に立っていたその人の顔へまっすぐ飛んでいったが、彼女は手首を上げて急がず緩慢にドアを押し止めた——力加減はちょうどよく、部屋の中のどの目も彼女を見上げざるを得ないほど大きく、壊れて賠償する必要があるほどではない小ささで——それから右手をドアから戻し、外套のポケットへ差し込んだ。


ソフィアは門口に立っていた。


逆光。あごを上げていた。左肩のバックパックの紐が、彼女が意図的に伸ばした姿勢で一本の直線に張られ、バッグの縁が腰の位置でちょうど留まり、頭からつま先までまるでアイロンをかけられた告知のように、告知には「私は入るつもりはない、私はただここに立っているだけ」と書かれていた。制服の布地が腰側でぴんと張り、下の皮膚の温度をぼんやりと透けさせていた。


「勘違いしないで。」彼女は言った。半拍置いた。「私はあんたたちに付き合ってやってるのよ。」


この言葉は彼女が道の上で順序を並べていた。発音のアクセント、どこで止まるか、あごを上げる角度、ポケットに手を入れるタイミング——全部。


しかしこの言葉が出たその一秒、ちょうど小櫻ちゃんの尾音がまだ消えていない「——鴉」とぶつかった。


部屋の中の音が一緒に途切れた。


小櫻ちゃんの筆が紙の上で止まった。八千代のティーカップが口元で止まり、杯の縁はすでに下唇に触れていたが傾いていなかった。一筋の光を反射する弧がそこに留まっていた。薇がめくっていたそのページが半空に止まり、指先の白と紙の白が重なった。団長の筆は止まらなかった。みんなが止まったのに彼だけは止まらず、筆先は表の上で歩き続け、一マスを越え、次のマスを越え、しゃりしゃりと。


それから小櫻ちゃんが床から飛び上がった——まるでバネが解放されたかのように跳ねて——自分の絵を跨ぎ、ほとんど八千代の足を踏みそうにしながら、両手を前に伸ばし、笑い、広げ、抱きしめようとして——


「ソフィア——!! 来たの——!!」


ソフィアの全身が後ろへ跳ねた——


半歩。


たった半歩。ケーキ屋のときは一歩まるごと最後まで下がったのに、今回は右足が地面から半寸離れただけで、左足はすでに安定していた。小櫻ちゃんの指先が彼女のバックパックの紐を掠め、布地が小さな摩擦の音を立て、ソフィアの肩からその直線に沿って腰へ滑った。彼女は避けもせず、迎えもせず。その摩擦で腰側の皮膚が一瞬熱くなり、軽く火傷をしたかのようだった。


「何か持ってきたよ!」


八千代はソファの上で手を叩いた。「来てたのね~」


語気はケーキ屋で二つ目のいちごのタルトを注文したときと全く同じだった。疑問形ではない。驚きでもない。知らないふりをしているのでもない。すでに起こったことを口に出して念じ、ついでに一口お茶を口に運ぶ人だった。ティーカップがようやく傾いた。


ソフィアの口が開いた。喉の奥でその「ちくしょう」が舌先まで並んでいた「……ふん。」


鼻腔から排出された。短い一音。


彼女は敷居を跨いだ。


右足を踏み下ろすとき、あごはまだ上がっていた。左足が追いついたとき、角度が一度下がった。門が背後で閉まった——彼女が閉めたのではなく、自然に閉まった——ちょうど外の廊下の光を一截切り落とし、残った光がギルドの床に落ち、ちょうど彼女の影を小櫻ちゃんの足元まで引き伸ばした。


小櫻ちゃんの手が先に届いた。


指の腹がソフィアの手首の内側で最も細い筋の上を押さえ、残りの四本の指が外側から骨の弧を捉えた——親指が下へ押す角度、四本の指が留める位置、一本一本の指に割り当てられた力の配分は、全部ケーキ屋のあの日と全く同じで、中指が人差し指より少し緩いという小さな癖さえ直していなかった。ソフィアの手首の下のその筋が押さえられたその瞬間、身体が先に思い出していた。脳より一拍早かった。五本の指の配列は、戻ってきた印鑑のようで、印影は一度ケーキ屋のテーブルの縁に残り、今回はギルドの入口に押された——押されたのは同じ皮膚だった。その馴染みのある温度で、彼女の腕に一瞬鳥肌が立った。


「来て。」


小櫻ちゃんは彼女を引きずって中へ進んだ。引きずるのではなく、引く——とても親しい友達を自分の新しく買った何かに見せに行くように。足音は速く軽く、頭が少し振り返って笑い、馬尾が肩の片側からもう片側へ振れた。ソフィアは抵抗しなかった。小櫻ちゃんの重心はすでに前に行っており、抵抗すれば二人とも一緒に引き倒される。引き合う間に二人の制服の袖が擦れ、布地の摩擦の音が小さく響いた。


彼女たちは薇のテーブルを通り過ぎた。薇は頭を上げず、本のページを一ページめくった。団長のテーブルを通り過ぎた。団長の筆は止まらず、指の関節が机の上で軽く一つ叩いた。何を考えているのか、それとも自分だけがわかるある種の拍子に応じているのかわからなかった。


それから小櫻ちゃんは彼女をソファに押し込んだ。


動作はとても滑らかだった——振り返ったとき小櫻ちゃんが手腕を自分の方へ一引くと、重心が沈み、ソファのバネが先に沈み込み、それからソフィアの膝が曲がり、お尻が落ち、意識される前にすでに座り終わっていた。八千代の隣。


ソファは二人分のものだった。


小櫻ちゃんがソフィアの右側へ割り込んできた。


ソフィアの右腕が小櫻ちゃんの左腕に触れていた——制服の布地が二本の腕の間に挟まれ、シャツ一層、外套一層、二層の布地が体温を温い暖かさに隔てていた。まるで薄い毛布一枚隔てて触れた湯たんぽのようだった。ソフィアの左腕が八千代の右腕に触れていた——八千代が今日着ていたのは古式の薄手のシャツ、一層、ただ一層で、布地自体が薄くほとんど着ていないかのようで、真珠のように白い皮膚が透けて見え、体温が伝わってくる速度は右側より二倍以上速く、ほとんど直接ソフィアの皮膚に貼りつき、わずかに熱を帯びた心拍のリズムを帯びていた。


両側の温度差で、ソフィアの腕に自分から小さな鳥肌が立った。


「……窮屈。」


彼女は言った。声はとても低く、最初から本気で人に聞かせるつもりはなかったかのようだった。


「窮屈じゃないよ。」


小櫻ちゃんはまた彼女の方へ二センチ寄ってきた。二センチは多くはなかったが、制服の布地とソフィアの腕の間のわずかな空気を全部押し出すには十分で、二層の布地はそれで服従したようにぴったりと押しつけられ、温い暖かさが一瞬で重みのある貼りつきに変わった。


八千代は左側でカップを手に持ち、一口お茶を飲んだ。


それから頭を回してソフィアを見た。


この動作はソフィアに心理的準備がなかった。八千代の頭が寄ってきたときの距離は彼女が予想したより二単位短かった——ソフィアが彼女の睫毛の根元の、あまりにも細いとしか言いようのない一房の毛をはっきり見られるほど近くで、一本一本の位置、根の周りの皮膚のわずかな浅い色の影、瞳孔がピンクから青へのグラデーションの層次まで一目瞭然だった。この距離はソフィアにとって攻撃距離だった——誰かがこんなに近づくのは何かを要求しに来る——しかし八千代の表情には何かを要求するものはなく、一口熱いお茶を飲んだあとで共有したくなる、純粋な愉快さだけがあった。


「お茶、飲む?」


八千代は聞いた。声はゆっくりで、笑みを帯びていた。


ソフィアの肩がわずかに硬直した。右側に触れていたその制服の腕がその硬直を感じ取り;左側に触れていたその薄手のシャツの腕も感じ取っていたが、反応はなく、薄手のシャツの下のその層の皮膚の熱だけが依然として安定して伝わってきた。


ソフィアは頭を回して小櫻ちゃんを見た。


動作はとても小さく、顔にどんな表情も浮かべておらず、口角と眉はそれぞれ見えない糸に引かれて元の位置を保ち、代償として鼻翼がわずかに開いた。


小櫻ちゃんの顔は別のものだった。「私が何か間違ったことを言ったの?」という顔。


八千代はすでに立ち上がっていた。


彼女は角の小さな茶台へ行き、薄手のシャツの下擺がソファから持ち上げられたとき、ソフィアの左膝を一度掃いた——ちょうどその一度——それから全身の重みとその貼りついていた熱を一緒に左側から引き抜き、ソファのその側のバネが「ぽよ」と弾んだ。元々占められていたその一片の空間が突然空いた。


空いた空間はすぐに埋められた。


小櫻ちゃんが全身をソフィアの方へ倒してきた。


彼女は顔を上げて自分のバックパックを見下ろした。さっき当たったのはバックパックの中のどこかの角だった。ソフィアは彼女の視線についてちらりと見た——何だかわからなかった。ただ四角いもので、バックパックの側面を帆布で押し上げて一つの凸起を作っていた。


「そうだった。」


小櫻ちゃんは突然思い出したように、バックパックを自分の膝の上へ引き寄せた。


探し始めた。


紙袋が引きずり出されたとき、一冊まるごとの教科書の皺を帯びていた。


縁が教科書の側面に押されたその跡は一本の直線で、一度折ってまた折り返し、二本の並んだ白い折り線を残していた。まるで扇の骨を折ったかのようだった;水筒がもう片側で押し通したところは丸い凹みで、凹んだその部分の紙はもうあまり弾めず、長時間座られたソファの座布団のように見えた;一番上のその輪は本来平らであるはずの封口が、バックパックを漁る動作で何度も細かく揉まれ、全体の紙袋が小櫻ちゃんの手の中で彼女の丸ごとの午後でこねられたように見えた。ケーキ屋のロゴは本来正面に印刷されていたのに、今は半分だけ残っていた——左側の半分の字はまだどの店かわかるが、右側の半分は折り目に食べられていた。まるで消しゴムで半分消されたサインのようだった。


小櫻ちゃんは何の予備動作もなく、直接紙袋をソフィアの膝の上に置いた。


「午後買ったときに君のことを思いついたから、もう一つ余分に買っておいたの。」


ソフィアは下を向いた。


彼女の指が太ももから持ち上がり、紙袋の上方二センチで留まった。その距離はちょうど、彼女がこの紙袋の存在を意識していることを証明するのに十分だったが、そこに留まって動かなかった。指先と紙袋の間のその二センチには何もなかったが、ソフィアの手はその空気の中で彼女が予想したより長い時間留まった。


八千代が茶台の方から戻ってきた。


薄手のシャツの下擺がまたソファの縁を一度掃った。今回はソフィアの膝には当たらなかった。ソファの布地自体を掃り、極めて軽い「さっ」という音を立てた。彼女の手には小さな皿を托していて、皿の上には淡い陶色のカップがあり、カップの中のほうじ茶は緑がかった淡い褐色で、普通のほうじ茶より一段浅く、ついさっき淹れたばかりだとわかった——水面はまだわずかに回り、茶葉の細かい滓はまだ完全に沈んでいなかった。


彼女はカップをソフィアの前の茶机の上に置いた。杯口の熱気がまっすぐ上へ上がり、ソフィアの前で細い白い線を描いてから散った。八千代はソファに戻らず、ソファの肘掛けの方へ行き、一方の尻をそこにかけ、もう一本の脚を吊るし、肘掛けの革が彼女に座られて小さな「ぎし」と音を立てた。


団長の側。


引き出しが開き、手が伸びて一枚の紙を引き出し、紙の色は事務用品でよく見る淡い灰白色で、角は整い、明らかに一束の中から引き出した最初の枚だった。彼はその紙をソフィアの側の机の上に置いた。


それからペンを取った。


筆先はソフィアの座っている方向を向いていた。筆先がソフィアの側のその角度を正確に向いていた。調え終わると彼はその方向を見なくなり、手に持ったもう一つの書類を開き、目を第一行に落とした。


表が紙に印刷されていた:名前、学年、専攻(任意記入)、加入日、署名欄。欄はきれいで、線は整い、「任意記入」の二字の括弧さえ歪んでいなかった。


ソフィアの視線が表から持ち上がり、膝の上の紙袋に落ち、茶机の上のまだ細い白い気を立てているほうじ茶に、また右側のずっと二センチ寄せ返してこなかった笑顔に、また左側の吊るされた脚と薄手のシャツに押されて少し皺になった肘掛けに、また正面のずっと同じページで止まっていた、ページが一枚も動いていない本に——視線が六つのものの上を掃き過ぎた時間はおよそ三秒もなかった。三秒の間でソフィアの喉仏が一度動き、あごが一度張り、唇が口を開けようとした場所で留まってまた閉じた。


すべてのものが目の前にあった。


ソフィアは膝の上の紙袋を茶机の上に置いた。動作はとても軽く、ほとんど音がしなかった——紙袋の皺が机の面に触れたとき、非常に小さな「さっ」と音を立てた。


彼女は立ち上がった。


立ち上がる動作は座ったときより速かった。ソファのバネが「ぽよ」と弾み、小櫻ちゃんはその反動で一度揺れ、八千代がさっき座っていた側へ傾いた——傾きかけたところでまた安定した。


ソフィアは三歩で団長の机の前へ行き、ペンを取った。指の関節が白くなっていた。筆先が紙に落ちる速度は速く、最初の字の起筆のところで紙面が肉眼で見える凹みを押された——名前の最初の字を書き終えると、紙の繊維がその一点で押し下げられた場所が灯りの下で浅い白い光として見えた;学年の欄で手首がわずかに一度留まり、それから書き進めた;「専攻(任意記入)」のところは彼女は直接飛ばした;加入日は聞くまでもなく今日と書いた;署名欄の筆圧は名前欄よりさらに大きく、筆先の尾端は紙面に小さな引っかき傷を残したほどだった。


ペンが机に叩きつけられた。


「ぱん」。


「どうせあんたたちがそんなに人手が要るっていうなら。」


声は平坦で、まるで彼女がさっき膝の上であの二センチをまるごと二分間も留めていたことがなかったかのようだった。


団長は自分の書類を一ページめくった。


それからソファの側で小櫻ちゃんが飛び上がった。


「やったあ!!!」


尻がソファを離れ、かかとが地面を離れ、全身が上へ少し跳ね、馬尾が後ろから前へ振れてまた後ろへ——まるでバネ仕掛けのおもちゃが底まで押されたあと、全部解放されたかのようだった。


八千代はgremlin笑いを浮かべ、目を細め、口角を普通の笑いより少し大きく横へ引いた。


薇は本を閉じた。動作はゆっくりで、本のページが閉じるとき「たっ」という音を立て、前の二つの音と一緒に揃いの悪い拍子の一組をなした。


「ようこそ~」


尾音を長く引き伸ばし、まるで人を自分が長く経営してきた、中身が外見より多い場所へ迎え入れるかのようだった。


小櫻ちゃんは茶机の側へ駆け寄り、全身をしゃがみ込む姿勢は子供がプレゼントを開けるような集中を帯びていた——バックパックが足元へ振られ、紙袋が彼女の両手で抱えられ、折り口をめくったとき紙の端が「しゅっ」と跳ね上がり、それからその興奮の拍子が次の秒で詰まった。


ケーキの箱が押しつぶされていた。


紙袋の下のその四角い紙箱の一角がめり込み、全体の箱身がとてもみっともない角度に傾き、小櫻ちゃんが箱を紙袋の中から取り出すときも特に注意深く、まるで漏れるものを運ぶかのようだった。彼女は箱の蓋をめくった——


いちごのタルトも傾いていた。


本来一番頂上に座っているはずのその粒のいちごがタルトの頂から側面へ滑り落ち、一筋のクリームの軌跡がそれについて引き下がり、タルトの身の縁に糊のように固まり、タルト自体のスポンジケーキの層は正直に傾き、努力して立とうとしたが最後は諦めたもののようだった。


「あ……傾いちゃった。」


小櫻ちゃんの声が一号小さくなった。彼女は顔を上げてソフィアを見、肩を内側へ少し縮めた——それは彼女が普段ほとんど見せない動作で、場の空気がこの見慣れない姿勢で微かに一拍漏れた。八千代の目尻の笑みがまだ形になる前に一度動いた。


ソフィアの目はいちごのタルトの上で一秒留まった。滑り落ちたいちご、糊になったクリーム、傾いたタルトの身。


「……フォークは?」


声は彼女の普段よりさらに一段平坦で、安全な音量の中に押し込められ、尾音は上がらず下がらず——ちょうどその一句が下半秒で空気の中に留まり、読める人全員に受け止められた。これはフォークがどこにあるかを聞いているのではなく、「ちょうだい」という意味だった。


小櫻ちゃんの顔が全体で明るくなった。


団長の手はすでに茶机の二番目の引き出しへ伸び、フォークを一本引き出し、腕の方向はソフィアの側を正確に向けていた——


「私がやる私がやる!」


小櫻ちゃんが側面から一本の腕を伸ばして探り、フォークは彼女に横取りされ、団長が伸ばしかけていた手が半空に留まり、引き出しはまだ開いたまま、その手は少し余分に見えた。薇の手はすでに閉じた本を膝の上に置き、何も言わず、視線が本の表紙から持ち上がってフォークに留まり、口角のその小さな弧が一度動いた。


フォークがいちごのタルトの傾いたところへ刺さった。


海綿体が半分崩れ、タルトの全体の側面が崩れ落ち、クリームがフォークの歯の端から押し出され、小櫻ちゃんの食指の第二関節に糊のように付き、彼女は全くそのクリームの塊を気にせず、フォークを上げる角度は非常に熟練していた——あごの前方五センチ、わずかに上向きで、ケーキ屋で試食したあの角度で、あの正午にピアノがまだ鳴っていた店で彼女が初めてフォークをソフィアの口元へ運んだあの角度だった。


「あ——」


小櫻ちゃんが自分で先に口を開いて見本を示した。口を丸く開き、舌の位置を整え、まるでケーキの食べ方があまり上手くない子供に教えるかのようだった。


ソフィアはフォークを見た。


ケーキは傾いている。崩れている。クリームが小櫻ちゃんの食指に付いている。フォークは団長の引き出しから引き出してきたあの1本。ケーキは小櫻ちゃんのバックパックの一番下で丸ごとの午後押されていたもの。ドアを蹴ってから今まで十分も経っていない——視線がこれらの点の上で一巡し、フォークの歯の上のその形のない海綿体に戻った。


口が開いた。


唇がフォークの金属面に触れて一秒も経たないうちに——その冷たさとケーキの甘さが一緒に流れ込み、海綿体が口腔に押し込まれた瞬間すでに二つに割れ、一つは舌の上に残り、もう一つは口角から落ち、彼女の手が速く、掌で受け止めた。口の中のものは咀嚼し、掌のその小さな塊はクリームと混ざった屑で、彼女は頭を下げ、もう片方の手を上げ、掌の中のものも口に詰め込んだ。一連の動作が連続して起こり、彼女の指先はクリームを付け、口角にも少し付き、拭く暇がなかった。


「おいしいでしょ? 傾いちゃってるけど。」


小櫻ちゃんは笑って目が細くなった。


ソフィアは飲み下した。喉仏が小さく一度動いた。


「……前と同じ。」


小櫻ちゃんの顔全体がまず一瞬固まり、それからスイッチを押されたかのように——


「前って言った! じゃあおいしいってことだ!!」


ソフィアの耳先が先に赤くなった。耳廓の縁のその赤が急速に褐色の頰へ広がり、彼女の目は小櫻ちゃんの方向から逸れた——八千代は笑い、口は開かず、肩が震え、銀粉のグラデーションの髪の先がいつかまた少しピンクに寄っていた。目を回す——薇の側、口角は精確な弧で、広すぎず狭すぎず、ちょうどその一本。


安全な方向はなかった。


彼女の手がほうじ茶のカップへ伸び、カップが口元へ運ばれ、杯壁がちょうど鼻梁より下の顔の下半分全体を隠した。


「ソフィア、顔赤くなってるよ。」


小櫻ちゃんの声がカップの外から入ってきた。


「なってない。お茶が熱いだけ。」


ほうじ茶は温かかった。


八千代は元々ソファの肘掛けに斜めに寄りかかっていたが、このとき脚を一つ上げ、全身を座布団の中へ滑り込ませ、尻が座布団の中心にめり込み、ソファ全体が一度震えた——茶机の上のその杯のほうじ茶の液面がそれについて半周揺れ、ソフィアの側の座布団もわずかに沈んでまた弾んだ。八千代は一番下まで滑り、肘を椅子の背もたれにかけ、あごを肘にのせ、まるで骨のない猫のように緩みきっていた。


「ギルドの五人目のメンバーが揃ったわ——」彼女は尾音を引き伸ばした。「祝う価値があるわね~ 団長のおごり?」


団長は書類から目を上げ、八千代を一瞥した。


それから頭を下げ、書類の次のページをめくった。


何も言わなかった。


八千代は目を細めて笑った。「黙ってるってことは了承ってことだよ~」


「本当!?」小櫻ちゃんはソファから全身で飛び上がり、手にまだ一口食べたいちごのタルトを半分挙げたまま、「団長のおごり!! どこで食べる!!」


薇はこのとき本を閉じ、表紙が軽く膝の上に戻り、動作がちょうど二人の中間の隙間に滑り込んだ。「今日はもうやめといた方がいいと思うわ。改日にしよう。新メンバーにまず落ち着いてもらって~」


八千代が目を一つ瞬いた。「そうだね~ じゃあ改日。」


小櫻ちゃん:「え——じゃあ明日?」


「明日は先生に授業があるわ。」


「明後日?」


「明後日も。」


小櫻ちゃんは眉を寄せ、手に持ったいちごのタルトを皿の上に戻した。「先生、一体どの日が授業ないの。」


「うーん——」八千代は左手を上げ、ゆっくりと親指を曲げた。「月曜日……」人差し指を曲げた。「火曜日……」中指を曲げた。「水曜日……」


ソファの反対側が二秒静かになった。小櫻ちゃんは本当に待っていた。目を大きく見開き、体を前へ傾け、口を半分開けていた。


八千代は中指のところで止め、頭を少し傾げた。「ないよ。」


「!!」


「先生——」


八千代は声を上げて笑い、全身をさらに深く座布団の中へ沈めた。小櫻ちゃんはようやく反応し、手のひらを茶机の方向へ一つ叩いた——ほうじ茶のカップに一センチ足りずに当たりそうになり——すぐにまた引っ込めた:


「先生、嘘つき!!」


「ええ、嘘じゃないよ、本当にないの~」八千代は笑いながら椅子の背もたれの方へ後退し、「私はただ——授業がある日を数え終わっただけ——」


「それって嘘つき!!」


小櫻ちゃんは茶机の周りを追いかけてきた。八千代はソファの上で避け、全身が滑ったり滑ったりし、座布団が「いーや」と圧縮の音を立てた。薇は本を再び開き、本のページの角でさっき閉じたときの位置を見つけ、下へ読み進めた。団長は書きかけの書類を次のページへめくり、筆先は紙の上で歩き続けた。


ソフィアは動いていなかった。


彼女はソファの真ん中のその位置に座っていた。


左側で、小櫻ちゃんが八千代の笑い声と跳ね回る音と一緒に一塊になって追いかけていた;右側で、薇の側から紙のページがめくられる軽い摩擦の音が伝わってきた;正面で、団長の筆先が書類の上でしゃりしゃりと歩いていた——その音はとても細く、他の音の隙間から這い入ってきた。もっと外側の輪で、公会の常套の底の雑音も戻ってきていた。遠くの廊下の足音、窓の外のどこかの屋台の呼び声、ある部屋から伝わってくるドアの軸の音。



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