4_私たち
学院三階の東寄りの教室の日光は偏っていた。午前二時間目の頃、一列の窓がちょうど太陽を捉え、白い光が斜めに木の床を打ち、前三列の机の天板を、刻み傷に染み込んだ古い墨の跡が見えるほどに照らしていた。教室の後ろ半分は光の陰にあり、空気は静かにチョークの粉を漂わせていた。黒板の方から漂ってきた粉が、後列に届いたところで誰かの呼吸に軽く乱された。団長は顎を支え、中ほどやや後ろの席に座り、肘を机の縁に載せ、下顎を掌に貼り付けて、一度も動いていなかった。
前方の扉が「どん」と音を立てて押し開けられた。八千代が一束の紙を挟んで外から入ってきた。歩みはとても気だるげで、腰の帯の結び目が背中で一度揺れて戻り、足首の銀の鎖がそれに合わせて軽く鳴った。銀の鎖が彼女の脹脛の内側にある光る真珠色の皮膚に触れた瞬間、その半秒の反射光が滑り過ぎていった。彼女は足を止めず、講台の後ろまでまっすぐ歩き、腕を前へ振ってその束の紙――教材ではなく、自分の走り書きのノート、字が乱れすぎて本人ですら眉をひそめるほど――を「ぱん」と講台に叩きつけた。
その拍の力は強くなかったが、肩を上げる角度がちょうどよかった。交差した襟の薄いシャツは今日も制御が利かず、襟元が一気に二センチ滑り落ち、鎖骨の窪みの下の斜めの線を半分晒した。真珠色に白い皮膚が日光の中で一瞬光ってまた隠れた。彼女は手を上げて滑り落ちた髪を耳の後ろに掻き上げた。銀白から髪先の桜色へのグラデーションが指の間から流れ出した。彼女は自分の襟元に一切目を向けず、その二センチはそのまま開いたままだった。
「よし。前回は都市国家時代の互助ギルドまでだったわね」
彼女の声は大きくなかったが遠くまで届き、語尾が半拍上に引き伸ばされていた。本当は答えなど求めていない問いかけのようだった。彼女の目は怠そうに教室を掃き、一番前列でいつも手を挙げるのが一番熱心な男子のところに留まった。男子が口を開けかけたところで、八千代の視線はすでに通り過ぎ、二列目、三列目と流れ、最後に中間のどこかで半秒止まった。
「そのギルドの長の名前、誰か覚えてる?」
誰も手を挙げなかった。
八千代が「うーん」と声を上げ、その引き伸ばしを特に長くした。前列で誰かが笑いを堪えきれなくなった。彼女は両手を講台の縁に置き、体を少し前へ傾けた。傾いたとき、胸の重みで衣襟の交差部分が弧を描いて張り出し、その弧が日光の中でゆっくり膨らんでまた縮んだ。彼女は気にも留めず、笑みを浮かべたまま続けた。「いいわよ、彼を覚えておく価値なんてないわ。気性が荒くて、管理能力はゼロ、すぐに商会と喧嘩するの」
彼女は講台の後ろから出てきた。ロングスカートのスリットが一歩ごとに揺れ、大腿の三分の一あたりでスリットの縁が脹脛を掃くたび、下に白く真珠色に光る脚の肉が覗いた。彼女自身は一度も下を向いていない。
「結果、彼の奥さんの方がもっと怖かったわ。商会から理論を言いに来た人を、三本の通りを追いかけて行ったのよ」
前列で誰かが突然笑い出し、堪えきれずに首を後ろに仰け反らせ、笑い声が静かな教室に小さく弾けた。八千代は構わず、口角を少し上げ、視線を教室の中に巡らせた。二列目――小櫻が机に完全に伏せ、頰を教科書に貼りつけ、目を半分閉じ、口元から光るよだれの糸が顎から教科書の縁まで繋がり、中間で二度揺れて切れた。胸の上下が均等で緩やか。三列目の通路側――薇のペンが開いたノートの上に平らに置かれ、ペン先は黒板の方を向いているが、薇本人の視線は黒板になく、半分垂れた睫毛の下からまっすぐ、八千代が講台の前を歩く軌道に固定されていた。とても暇そうに、まるで自分が選び出した品でも見るように。最後列の窓側――ソフィアが一人で座り、隣の空席との間に鞄一つ分の距離を置き、褐色の皮膚が窓光の中で蜂蜜色に光り、顎を高く上げ、目を窓の外に向け、「私は聞いてない」という無言の抗議をクラス全体に突きつけているようだった。
八千代の視線は誰にも特に留まらなかったが、中ほどやや後ろの方へ流れたときだけ半拍遅くなった。団長は顎を支えたまま聞き、目を瞬かず、口角をわずかに動かした。その動きは八千代にしかわからないほど小さかった。彼女は顔を戻して講義を続け、語っている間も目尻の笑みが消えていなかった。
団長はノートの最後のページの隅から小さな角を破った。
紙の角を人差し指と親指の間で二度捏ね、硬い小さな紙玉にした。彼の手首を机の縁の下に低く押しつけ、肘を軽く動かすと、その紙玉が机の縁の下から手首の反転する力で弾け飛び、三列の席の空気を切り、きれいな放物線を描いて――何百回も練習したかのように――二列目の男子の後頭部を越え、薇の右肩の上から垂れた黒い髪を越え、最後に「どん」と小櫻が伏せた後頭部に正確に命中した。
小櫻の腰が浮き上がる速度は思考より速かった。
上半身全体が机から跳ね上がり、髪が半分乱れ、頰の片側に教科書で押された赤い痕が頰骨から顎まで伸び、口元のよだれの光る糸が顎から教科書まで繋がったまま、中間で短い一本が二度揺れて切れた。彼女は左手を後頭部に当て、髪に張り付いた小さな紙玉を探り当て、ぼんやりと摘み下ろした。二本の指で紙玉を広げる動作は、何か重要な手紙を解くかのようにゆっくりだった。
紙は白かった。何も書かれていなかった。
「……え?」小櫻が二度瞬きし、瞬き終わってさらに二度瞬きした。目を紙から音の来た方向へ移し、また紙に戻し、口を小さなOの形に開けた。「何も書いてない? 団長、伝言紙を回すなら少なくとも何か書けよ?」
彼女の声は大きくなかったが、静かな教室ではクラス全体に聞こえた。
八千代の声は止まらなかった。彼女はあの三本の通りを追いかけられた商会の不運な男の話を続けていたが、目は団長の方へ半秒流れた。その半秒の視線に笑みが戻り、足取りは一度も止まらなかった。薇は振り返らず、ペンも動かさなかったが、ペン先側の軸を軽く半回転させ、口角をほとんどわからない程度にわずかに上げた。
小櫻は広げた紙を再び丸め、皺くちゃにしたまま自分の机の上に戻し、小声で呟いた。「次はせめて絵ぐらい描けよ……」
八千代は講台の一端からもう一端へ歩き、両手を空中で伝書鳩の飛行経路をなぞった。右手を持ち上げて東へ一振り、左手を半空中に弧を描いて西へ引く。彼女は教室の中央まで歩き、二列の席の間の通路で止まった。
「駅と駅の間には伝書鳩のシステムがあるわ」彼女の手はまだ空中でなぞっていた。「伝書鳩は一番東の港町から西の鉱山まで四日かかるけど、真ん中に谷があって、気流が乱れてるから、鳩はあの区間を飛ばないの」
彼女が右手をさらに上に上げた瞬間、交差襟の薄いシャツの左側が袖を上に引き上げる力で大きく開き、鎖骨がまるごと露わになった。鎖骨の下の広い範囲の真珠色に白い皮膚が教室の日光の中に晒され、白すぎてわずかに流れる虹彩が見えるほどだった。襟の縁が肩から胸の上の位置まで滑り落ち、そこに弧を描いて張っていた。その弧の下の重みが呼吸するたび上下し、布が薄すぎて下の乳輪の縁のわずかな影まで透けて見えそうだった。
八千代は全く気づいていなかった。右手をまだ半空中に上げたまま、左手はすでに谷の位置を下へなぞり続け、口では「だから彼らは谷の両端にそれぞれ信号塔を一つずつ建てて、火の光でリレーしたのよ」と講義を続けていた。
彼女が体を回すと、その動作で開いた薄いシャツが右へ一振りされ、衣襟が二秒ほどで自然に元に戻り、鎖骨の下の白い部分が再び覆われ、襟の縁が肩から元の位置へ這い戻った。
二秒。
彼女が手を上げて黒板を指した瞬間、腕を振る動作でまた襟が開いた。
八千代の左手はすでに次のジェスチャーへ移り、人差し指が黒板の右上、何も線が引かれていない位置を指し、口がそれに続いて――
八千代:「あの二つの塔は後で――」
そして停止。
忘れたわけではない停止だった。薇のペン先がノートに止まった瞬間にそれがわかった。あの停止は、言葉が口から出る前に後頭部に押さえつけられる停止で、頭が舌の半歩前に立って、この場面で出てはいけない言葉を遮った。遮るのは速かったが、完全ではなかった。喉の半秒の空白が、「どの言葉が滑り出しそうだったか」の形を空気の中に残していた。
八千代は振り返らなかった。背中を大部分の席に向け、窓の方を向いたまま、手を半空中に上げ、人差し指を存在しない地図の点に当てたまま、喉の息を一度飲み込んで組み直した。
八千代:「今は双子塔の町よ。あの辺の市場は面白いわ、毎月十五に夜市をやるの、私たち――」
また詰まった。
今回は前回より重く詰まった。前回はただ遮っただけ。今回はその言葉が本当に舌先まで滑り出し、前列の生徒たちに聞かれていた。八千代の肩が薄いシャツの下で半センチ縮んだ。肩線に沿って垂れていた襟が、その縮む動作について中央へ少し戻り、鎖骨の下の白い部分が細い一本分だけ再び覆われた。
八千代:「彼ら、あの辺の人たちは、毎月十五に夜市をやって、売ってるものは両側の山から下りてくるものばかり。だからこの二つの町の経済構造は、実は一対の鳩に決められてるのよ。考えてみて、この馬鹿げたこと」
笑い声が戻ってきた。
八千代自身も笑い、半身を生徒の方へ向け、手を講台の縁に戻して支えたとき、五本の指を広げる幅がさっきの講義時より一回り大きくなり、木の机に押しつけられた指の節がわずかに白くなった。彼女は笑っていた。笑みの弧はいつものgremlin笑いと変わらなかったが、その手を支える力は授業が始まって以来、どのときよりも少し強かった。
薇は笑わなかった。
彼女のペンがノートに一本の線を引いた。線の下に一つの字を書いた。その字は薇の右手の掌が自然に大部分を覆うほど小さく、他のどの席から見てもペン先が止まる動作しか見えず、何を書いたかはわからなかった。書き終えた後、ペンは紙の上で戻されず、ペン先がその一点の墨を軽く押しつけているように、まるでまだ二文字目を書くかどうか迷っているかのようだった。
教室の前列で何人かの生徒が振り返った。団長は動かなかった。団長はページをめくった。
講台に支えていた八千代の手で、小指が先に縮み、それから薬指が続き、五本の指が開いた状態から素早く握りしめ、指腹で机のその小さな部分に圧痕を残した。その圧痕を見た者はいなかった――薇を除いて。薇のペンがノートで二度目に動いた。
そして八千代は笑った。
八千代:「小櫻ちゃん、やっぱり起きてたのね。授業をそんなに真剣に聞いてて、後で小テストも大丈夫でしょう?」
彼女の声が戻る速度は、その手を握りしめた速度より速かった。語尾にはいつもの授業で使う「ちゃん」の粘っこさが残っていたが、尾音が半度上に跳ね上がり、甘いのに棘のある音色になっていた。
小櫻:「ええっ?? 小テスト?? ちょ、先生、前回は今学期はもうテストしないって言ってましたよね??」
小櫻が全身で椅子の背から跳ね上がり、紙玉がまだ髪に張り付いたまま、両手で鞄を抱え、まるで盾にするかのように、目を八千代と教科書の間で三度往復させた。
八千代:「私が言ったのは前期よ。毎学期は新しい始まりなんだから。ところで、始まりといえば、双子塔の町の初代町長がどうやって選ばれたか知ってる? じゃんけんよ」
話題は流された。
小櫻が頭を上げて「先生、さっき『私たち』って言いましたよね」と言った瞬間から「じゃんけん」の二文字が出るまで、二秒もかからなかった。クラス中の笑い声が「じゃんけん」の上に大きく響き、さっきの「私たち」が残した空白を完全に覆い隠した。小櫻は笑いについていけなかった。彼女はまだ小テストの二文字に囚われていて、一方の手はすでに鞄の中に手を入れて教科書を探していた。
薇は笑い声の中で動かなかった。
彼女のペンがさっき書いたその字の上に戻り、その行の下に二本目の線を引いた。二本の線の間に一人の体が通れるほどの幅の空白を残し、まるで後で三本目、四本目が現れるための余地を空けているかのようだった。
八千代はまだじゃんけんで町長を決めた逸話を講義し、手で石・紙・はさみをなぞり、体を講台の左側の元の位置から中央へ二歩分ずらした。ずらした後、彼女の腰が講台の縁にぴったりと当たり、講台の高さが腰骨の少し下の位置で、ちょうど臍から大腿の付け根までの領域を隠していた。上半身はまだ話し、手はまだジェスチャーし、声のテンポは戻り、笑みは戻り、笑い声は戻り、教室は戻っていた。
しかしさっき握りしめたその手はまだ机の縁に置かれたまま、五本の指がさっきより平らに押しつけられ、指腹と木の間に一切の隙間がなかった。
八千代の手はまだ講台の縁に圧しつけられ、指腹と木の間に隙間はない――しかし彼女はもうさっきのテンポの中にはいなかった。さっきじゃんけんの町長の話をしていたとき、声は外へ向かって投げられていた。一語一語が教室の後ろへ小石のように投げられていた。今、彼女の話す方向は逆転し、声は自分の体の中へ収束するように聞こえ、それにつられて前列の何人かの頭が無意識に少し前へ傾いた。
「駅長は兼任なのよね」
彼女は目を上げてクラスを一瞥した。しかしその視線は誰にも留まらず、焦点は最後列を抜け、窓を抜け、窓の外のこの教室に存在しないどこかへ向かっていた。ピンクが彼女の髪の根から薄く一センチ上に移動した。彼女自身は気づいていなかった。髪先の桜色と根元の銀白の間の境界線が、頭頂へもう少し移動していた。
「だから彼の役割はとても矛盾してるの」
八千代の語速が遅くなった。さっきの一秒三語というgremlin密度が完全に消え、今は一語一語が重みを持って落ちてきた。「兼任」「矛盾」という二つの言葉を口にするとき、彼女は歴史の授業に似合わない重みを乗せていた――厳粛な重みではなく、使い込まれた重みで、その言葉の背後に一人の人間全体が立っているのを見ているような重みだった。
二列目の薇のペンが止まった。
「彼は商路システムの一部だけど、同時に地域共同体の人間でもあるの」
「商路は彼が清醒であることを必要とし、酒場は彼が飲むことを必要とする」
「酒場」の二文字を口にしたとき、八千代が少し笑った。その笑みの形は、講壇で冗談を言うときの笑みではなかった。誰かのことを思い出した笑みで、口角がわずかに上がっただけで、目はそれについていかなかった。右の手はまだ机の縁に置き、五本の指がさっき平らにしていた状態から少し縮み、指の節が浮き上がり、机にない何かを掴むかのようだった。
「この二つのアイデンティティが喧嘩を始めたとき――」
八千代が半拍止まった。
その半拍は聞こえるほどだった。後列で本をめくる音、ペンのキャップが消しゴムを叩く音、誰かが座り直して椅子の面を擦る音が、すべてその間の中で自動的に収まった。教室は誰かに口と鼻を押さえられたかのようだった。
「道全体が途切れるの」
彼女の右手が机の縁から浮き上がり、指先を半空中に吊るし、また下ろした。下ろした位置はさっきより講台の中心線へ半センチ寄り、臍から大腿の付け根までの領域が講台に隠される範囲がより厳密になった。
「敵に切られたわけじゃない。内部から腐ったのよ」
教室が二秒間静かになった。
普通の授業で「わからない」時の静かさではなかった。何か重いものが下ろされ、すべての机の上に圧しつけられるような静かさだった。三列目で誰かが唾を飲み、その嚥下音が普段より三倍はっきり聞こえ、本人がそれを聞いてからさらに頭を低くした。前列で誰かのペン先が紙の上で止まり、墨がペン先から滲み出し、その行の最後の画の下にその字より大きな黒い点が広がった。
薇のペンは墨を滴らさなかった。
彼女のペン先が二本の線の間の空白に吊るされ、ペンと紙の間に一ミリにも満たない距離があり、書き下ろすでもなく、持ち上げるでもなかった。さっき字を書いているとき、彼女の視線は紙にあった。今、視線は完全に講台へ移り、戻ってこなかった。ペンを握る右手の指が軸の下方へ一目盛り滑り、軸と指腹の間の小さな皮膚が圧されて白くなっていた。
八千代はまだ完全に意識を戻していなかった。髪の根のあのピンクがさらに両こめかみへ一押し進み、肩は動かなかったが、呼吸のテンポが半拍短くなり、吸うのと吐くのの間の間が不均等になっていた。
前列の小櫻が手を挙げた。
彼女の手が先に上がり、脳が後から追いついた。さっきの小テストという言葉がまだ脳から抜け出しておらず、教科書を鞄から半分出して止めたまま、肩はさっき教科書をめくろうと前傾した姿勢のまま、手肘が机から離れ、手を上に上げていた。彼女自身が挙げた自分の手を見て、明るい緑色の丸い目がさらに少し見開かれた。さっきなぜこんなことをしたのか、自分に問いかけているようだった。
八千代の焦点が遠くから戻り、彼女に落ちた。笑みが戻り、肩が戻り、ピンクが髪の根で止まってそれ以上上がらなくなった。
「小櫻?」
「……だから結局、彼は飲んだの? 飲まなかったの?」
八千代が半秒固まった。
その半秒は本当にはっきり見えた――彼女が上げていた口角がまず一瞬硬直し、一方が下がり一方が上がり、両側が不協和に一拍痙攣してから、ようやく顔全体が笑みに解けた。目が再び焦点を合わせ、この授業でようやく本当に台下の人間を見たかのようだった。
笑みの中に少しの信じられないという気持ちがあった――八千年のデータベースが、小テストすら間違える高三生に最短経路で底を突かれた。
「……飲んだわ」
彼女の手が机の縁から離れ、上げて一つの動作をなぞった――酔いつぶれた人間がよろよろと引きずられていく様子を、わざと大げさに。さっきの「道全体が途切れる」という重みを、身体の劇的な動作で教室の反対側へ押しやった。
「飲んだわ。酔いつぶれるほどに」
「それで奥さんが彼を引きずって帰って、次の日には駅は普通に開いてたのよ」
教室でようやく誰かが笑い声を上げた。三列目でさっき唾を飲んだ者が先に堪えきれず、鼻から笑い声が漏れた。後列が続き、前列でさっき墨を滴らした者がペンを上げ、紙の上の黒い点を見て自分も少し笑った。薇はペンを机に戻した。彼女はその行の下に三本目の線を引くことはせず、横の空白に二つの字を書いた。書き終えてからその二つの字を自分で一瞥し、口角を一ミリ上げてまた下げた。
八千代が笑い声の中から顔を上げて小櫻を見た。目を細め、語気を講師のあの微妙な調子に戻したが、調子の下に「この人は一体どういう人間なの」という好奇が一層加わっていた。
「小櫻――」
「あなた、テストは全部間違えるのに、脳みそはどうやってできてるの」
小櫻が席の上で固まった。
「脳みそはどうやってできてるの」という言葉の前半は褒め、後半は褒めではなかった。彼女が前半を受け取ったとき、口角はすでに上がり始め、後半を受け取ったとき、その弧が止まり、半空中に留まり、上げられず引き戻せなくなった。眉が眉間へ少し寄せられ、丸い目がさらに丸くなった。さっき挙げていたその手がまだ耳の横に留まり、下げもせず、さらに上げもしていなかった。
「……え?」
彼女が「え?」を言うとき、声が上に浮き、戸惑いと、少し嬉しくなりかけているのにまだ嬉しくなれないものが混ざっていた。彼女が講台を見ると、八千代はすでに振り返ってチョークを手に取り、横顔を向けていた。さっきの言葉はただの口から出たものだったかのように。
小櫻の顔がゆっくり赤くなった――恥ずかしい赤ではなく、「なんか褒められた気がするけど確信が持てない」赤で、耳の根から頰へゆっくり広がっていった。彼女は挙げかけていた手を下ろし、指先が耳の横から机へ、教科書へ、さっき鞄から半分出した小テストの復習問題へ落ち、そこに留まった。
彼女は口を開いて何かもう一言聞こうとし、半分開いてまた閉じた。
下校のベルはまだ鳴っていなかった。
下校のベルが鳴った。
天井の古い銅鐘から音が叩き落とされ、教室全体の運動エネルギーが一気に出口側へ傾いた。椅子の脚が床を擦る音がざらざらした白いノイズの塊になり、鞄のファスナーがぱらぱらと開き、筆箱がカタンと閉まり、誰かがすでに通路を踏み鳴らしてランチの店名を叫んでいた。小櫻だけがその人の流れに逆らって前へ押し、劉海が誰かの肩に掃かれて横へ歪み、鞄の肩紐が肩から肘へ滑り落ちても彼女は引き上げず、体全体を半分引っかけ半分投げ出すように講台の最前列まで突進し、下顎を「がん」と、チョークで磨かれて光る木の縁に預けた。
小櫻:「先生先生先生、本当にテストするんですか?? さっき言ってたじゃんけんの町長は出るんですか? 駅長の奥さんの話は出るんですか?? 私、この二つしか覚えてないんですけど」
八千代はちょうど今日配ったプリントを回収しているところだった。指の節で細かくその束を机の上で揃え、広い袖の古式織りの布が手首の動きについて肘の曲がりまで滑り落ち、薄い透ける布の下のわずかに真珠色に光る肌が袖口から淡い虹を一筋覗かせていた。このほとんど息継ぎのない言葉の連なりを聞いて、彼女はプリントを置き、頭を下げて講台の縁に伏せた桜色の頭を見下ろした。目尻の上がる弧が言葉より先に届いていた。
八千代:「小櫻ちゃん」
小櫻:「はい!」
即答で速く、下顎はまだ講台の縁に預けたまま、答えるときに下顎全体を木のその縁へ押しつけ、額が自然に下へ圧され、頭を上げる角度でさっき伏せて寝ていたときにできた赤い跡がさらに一段深く沈み込んだ。
八千代:「あなた、傍聴生でしょう? テストをするかどうかなんて、あなたには関係ないじゃない」
小櫻が固まった。
目が見開かれ、眉尻が上がり、口が微かに開く――完全に無防備な固まりで、脳が処理する速度が肉眼で見えるほど半拍遅れ、唇が少し開いたのに声がすぐについていかなかった。
小櫻:「でも私、毎回来てるんですけど」(とても小さい声、本当に困惑して)
八千代は小櫻が講台に伏せた顔を見ていた――額に伏せて寝てできた赤い跡がまだ消えていない。鞄の肩紐が肘に引っかかって床へ滑り落ちそうになっている。
視線をさらに半寸下へ。小櫻の制服の襟の一番上のボタンがまた外れていた――わざとではなく、本当に忘れていた。鎖骨の下の皮膚が呼吸するたび上下し、こんなに近い距離で見下ろすと、彼女の首の横に細い一本の汗が見えた。汗は駆け込んできたあの道のりからまだ乾いていなかった。八千代の視線が一瞬留まり、口角の弧がさらに深く曲がった。
八千代:「……あなたね」(小櫻の頭頂を軽く一つ叩き、力加減がちょうど劉海を崩して目を覆う程度)「じゃあテストするわ。不合格なら先生がおごってあげる」
掌が落ちたその一撃が、劉海を隔てて頭皮に触れ、八千代の指腹にある薄い楽器の繭が学生の体温の熱に触れた。彼女の手がその頭の上で半秒も留まらず、掌でその髪の束が呼吸するように上下しているのを感じ取ってから離した。小櫻のあのピンクの髪が叩き下げられて自分で弾け戻り、劉海が眉骨の上に崩れ落ち、ちょうど片目を覆った。
小櫻:「本当ですか!! じゃあ私、頑張って不合格になります!!」
「固まり」から「興奮」まで移行がなく、彼女は一瞬で全速力に戻り、覗いている片方の目が新品の電池を入れたみたいに輝いていた。
八千代:「……あなたの頑張る方向、ちょっと問題があるわね」
肩が先に一震し、笑い声が喉からわずかな息として絞り出され、本当には出なかった。
小櫻の指が八千代の袖口の布を、腕の上の位置で引っかけた。
広い袖の布は薄く、下の肌色が淡い虹を一層通して見えそうだった。指の節がその織り布に引っかかったとき、布が下へ引っ張られて斜めの皺が一本でき、袖口がその力点に沿って半寸下がり、八千代の前腕の真珠色の皮膚の上端を露わにした。
小櫻:「先生、不合格でおごってもらうの、何ですか? 先に言ってくださいね、私は辛いものは食べませんから」
八千代:「まだテストもしてないのに好き嫌い言ってるの? それにあなた、さっきは頑張って不合格になるって言ってたのに、もうメニューまで――」
小櫻:「だって、報酬がわからないとやる気が出ないじゃないですか」(引っかけていた指が八千代の手腕の方へ滑り落ち、彼女自身は気づいていなかった)
小櫻が話している間、指はまだ軽く彼女が引っかけた袖を揺らしていた。まるで聞き分けの悪いキャンディー缶を揺するように、目は講台の上の自分の赤いペンに固定され、口は報酬の論理を走らせ、脳は完全にその手にはない。指が揺らす慣性について、広い袖の縁から少しずつ滑り落ち、袖口の細い古式の縁刺繍を滑り、布の終わりを滑り、布に覆われていないあの皮膚の上に留まった。八千代の手首の内側。足首の銀の鎖が軽く一音鳴り、八千代は動かず、その響きは二度目には続かなかった。
八千代が頭を下げてその指を一瞥した。小櫻の指先が彼女の手首の内側に触れ、皮膚が皮膚を圧していた。
彼女が見たのは:短く整えられた学生の爪、指腹にはさっきペンを握ってできた浅い痕。一本、二本、三本。普段広い袖に覆われているあの皮膚に軽く圧しつけられている。下には彼女の脈拍が跳ねる細い青い血管。皮膚の温度は八千代のより半度低く、小櫻のより半度高く、ちょうど二人の温度差を相殺して平らにする。彼女の手はプリントを抱えていた元の位置に留まり、もう片方の指の節が少し縮んでまた緩んだ。
一秒、止まった。
八千代:「……ケーキにしましょう、学院街に新しくできたあの店よ。食べたことある?」
小櫻:「ないです!! 行きます!! 先生も一緒に行きましょうよ、今から?」
興奮しているとき、その手が上半身全体について前へ傾き、指先が八千代の手首のあの青い血管に沿って小さく一截下へ削った――わざとではない、話す力が強すぎて指が連動して動いた。八千代の脈拍がその指先の下で上へ押し上げられ、彼女自身もあの一撃がこんなにはっきりするとは思わなかった。
八千代:「今はまだ次の授業が――」
小櫻:「次の授業は自習ですよ」
八千代:「あなたの自習よ。私のじゃない」
小櫻:「先生、次の授業は何するんですか?」
八千代:「準備よ」
小櫻:「ケーキ屋さんに持って行って準備すればいいじゃないですか」
(八千代がその論理に一秒詰まり、顔を背け、肩を二度震わせた。小櫻は彼女が笑っている隙にさらに半歩前へ寄り、二人の間の距離は小櫻の劉海が八千代の鎖骨近くの開いた襟元に触れられるほど近くなっていた)
八千代の肩が一震すると、その広い袖の布地も一緒に震え、彼女の手首に貼りついていた三本の指先も一緒に軽く揺れた。自分で自分を揺らすようにあの皮膚の上で。小櫻は全く気づいていなかった。講台の縁がこのとき彼女の肋骨を圧していたが彼女は気にも留めず、上半身をさらに押しつけ、交差した広い袖のシャツが八千代が頭を下げて笑う角度で少し滑り、襟の奥の淡いピンクの真珠色皮膚が鎖骨の下から透けて見え、小櫻の劉海の先端の数本がその弧線の上端に触れ、かろうじて震えた。
(薇が扉口で枠に寄りかかり、この光景を三秒ほど見つめ、口角が「待つ」から「タイミングが悪い、改日」に切り替わった。振り返って歩き去り、足音はとても軽かった)
視線が袖口を引っかけたあの指の部分から、手首の内側に触れている指先へ、さらに二人の間にほとんど存在しないあの距離へ、最後に八千代が頭を下げて笑いながらも手を引かないあの弧線へ戻った。三秒。口角に元々掛かっていた「後で呼んでいこう」の弧がゆっくり下がり、別の弧線に置き換わった。「ああ、このタイミングではダメ、改日だ」。足先が床の上で半回転し、体がそれについて向きを変え、一歩、二歩、足音は軽く、廊下の向こうで消えた。
小櫻が八千代のあの広い袖の袖口を引っ張って扉口へ引きずり、足取りは小刻みだが力は体型と完全に比例していなかった。八千代の腕全体が斜め前に引き伸ばされ、広い袖が垂れ下がった一截が肘の曲がりから滑り落ちて前腕を一本分露わにし、腰の後ろに垂れたあの帯の結び目が彼女が半歩ごとに揺れていた。
八千代:「小櫻ちゃん、あなた一体何を食べて育ったの、力の入れ方がこんなに――」
言葉が終わらないうちに、小櫻はすでに彼女を引きずって教室の扉枠を曲がっていた。曲がった瞬間、体が左へ傾き、鞄が遠心力で右へ振られ、斜め対角に弧を描き、帯の先端のあの毛のキーケースが先に飛び出し、鞄がそれについて廊下の右側、ちょうどソフィアが腕に寄せかけていた側の肩に当たった。
ソフィアのその側の肩がまず半寸内側へ縮み、鎖骨の下のあの褐色の皮膚が襟の縁で一瞬張りつめ、ようやく首が半拍遅れて回り、目がまず鞄のあの毛のキーケースが彼女の袖口に擦ってできた小さな白い綿の塊に落ち、それから上へ移って小櫻の顔へ。
小櫻:「あ、あなたもこの廊下にいたんですね」
ソフィア:「……当然この廊下にいるわ。教室はあっちよ。廊下は一本しかない」
文が落ちた後、彼女自身が半拍詰まった――声が自分自身が予期していたより小さく、「一本」の二文字で尾音が下がり、言葉が喉へ押し出される前に先に息が抜けたかのようだった。その後でようやく、彼女が自分の指の節を鞄の肩紐の上で内側へ少し締めつけていたことに気づいた。
小櫻:「一緒にケーキ食べに行かない? 先生が私におごってくれるんです」
八千代:「私はあなたにおごるとは言っていないわ。私は不合格だったら、と言ったの――」
小櫻:「まあ、だいたい同じじゃないですか」
教室側の扉枠の影の中で、団長の姿が扉の内側から出てきた。何も言わず、誰も見ず、振り返る弧がまっすぐで、学院街の方角へ一歩一歩踏み出し、革靴が廊下のタイルに安定した響きを刻み、どんどん遠ざかっていった。
小櫻は八千代の袖口を放さず、空いたもう片方の手を団長が遠ざかる方向へ一指し、指先がまだ空中に留まっているうちにすでに顔を戻してソフィアを見ていた――顔のその表情は「ほら、みんな行くでしょ」という当然さで、「断られるかもしれない」という選択肢が完全に存在しない当然さだった。
小櫻:「団長も行くよ!」
八千代が小櫻のあの蛮力に引っ張られて前へ二歩よろめいた。二歩目が着地したその瞬間に、彼女の顔が回り、三歩の距離を隔ててソフィアを見た。その視線が留まるのは一秒もなかった――口角がわずかに上がっただけで、歯は見せず、目を細め、まるで遠く遠くから何かを認めたかのようであり、かつ自分がさっき中にしまった何かを確認しているかのようでもあり、口を開く前に前に引っ張り返された。顔を向けたその一瞬、髪先のあのピンクの一截が彼女自身の鎖骨を掃いた。
八千代:「小櫻ちゃん、あなた一体何を食べて育ったの、力の入れ方がこんなに――」
小櫻:「先生、チョコレートがいいと思いますか、それともいちごがいいと思いますか?」
八千代:「あなた、好き嫌いがないんじゃなかったの?」
小櫻:「好き嫌いがないのと、好みがあるのは別問題じゃないですか」
三人の足音と小櫻のあの抑えきれない小声の連なりが廊下の前方へ移動し、どんどん小さくなっていった。団長の革靴の拍子が前でリードし、二人の女の子の笑い騒ぐ声が後ろから追ってきた。廊下の左側の一列の高窓が四月の光を一枠一枠切り込み、四角い光の格子が斜めにタイルを打っていた。ソフィアがその格子のちょうど真ん中に一人で立ち、後ろも前も空で、影が左肩から斜めに差し込む光に長く長く引き伸ばされ、その方向がちょうど三人が遠ざかっていった先を指していた。
彼女の指はまだ鞄の肩紐を握っていた。その綿の肩紐が彼女が締めつけた力で人差し指の第二関節と親指の指節の間に食い込み、褐色の皮膚に細い一本の白い跡を残していた。白が彼女のあの蜂蜜色の光沢の肌の上に特に明るく、廊下のタイルの反射よりまだ明るかった。
彼女の足が動いた。
一歩。その一歩はまだ迷っていた。足の裏が地面に半分しか着かず、もう半分が宙に浮き、彼女がほとんど引き戻しかけた動作がほとんど見えるほどだった――それからようやく普通の歩幅になり、一歩、一歩、一歩、革靴の音が後ろからすでに遠くへ進んだあの足音の連なりに補完されていった。彼女と団長の距離はだいたい八歩、小櫻と八千代の距離はその八歩のちょうど中間に収まっていた。視線が平らに前方へ送られ、三人の背影を抜け、小櫻の髪先のあのピンクの束を越え、八千代の腰の後ろのあの揺れる帯の結び目を越え、団長の肩線の輪郭を越え、さらに少し先のどこかの点に落ちた――あるいは実際にはどの点にも落ちていなかった。廊下の突き当たりの角の白い壁に何もなかったから、彼女はただそこを見ていた。
鞄の肩紐が彼女の指の節に残したあの白い跡は、まだ引いていなかった。




