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照明石の明るさはいつも部屋のテンポに半拍遅れて追いついてくる。団長のペン先は決算表の上を安定して一列の数字をなぞり、指腹にはさっき木の机を押したときの温もりが残っていた。斜め向かいの薇がページをめくる音が、時折彼の筆画の停頓と重なり、また時折ずれる。彼女は今日もあの深紅色のニットを着ていて、胸前のあの豊満な弧に布地が昨日よりさらにぴったりと張り付き、肩のラインが後ろに沈むとき、最前端の織り目が呼吸に合わせて軽く開いては閉じ、まるで彼女の指先の動作に合わせているかのようだった。
門が突然押し開けられた。ノックではなく、誰かがドア板に手をかけ、押せることに気づいてそのまま押し開けたような力の込め方だった。ドア板が揺れ、午後の光が隙間から押し込まれ、まだ走った後の赤みが残った顔が一つ、のぞき込んできた。制服の襟元が上半身を前傾させたせいで前に垂れ、かけ忘れたボタンのせいで胸の中央に小さな隙間ができ、布地がわずかに皮膚から離れ、雪のように白い鎖骨とその下の小さな胸の弧がそのまま光に連れられて部屋の中に入ってきた。彼女自身は全く気づいていなくて、目は丸く、口角も丸く、首筋にはまだ薄い汗が張り付き、髪の先端を皮膚に貼り付けていた。
「こんにちは~ あの、メニューはありますか?」
薇が資料をめくる指が紙の上で止まり、紙の角がまだ半分浮いたままだった。団長のペン先も一瞬止まり、数字の間に余計な細い線を引いてしまった。
「何を食べたい? 私が作ってあげるよ~~」
声は喉の奥から低く伝わり、いつものより半度柔らかく、視線は表から上げなかった。
「本当ですか! じゃ、じゃあ、あの甘くて、上にクリームが乗った、ふわふわのやつがいいです!」
彼女は全身で入ってきて、両手を空中でそのふわふわの形を表現し、胸前の制服の布地がその仕草について軽く揺れ、ボタンの間の隙間が広がったり縮んだり、まるで布地もその形を探しているかのようだった。「あ、ちょっと待って、思い出そう、朝隣のクラスメイトが食べてたやつで、長くて、中に何かが挟まってるやつ」
言いながら彼女は団長に一番近い椅子の前に座り、ランドセルを横に放り、両手で机を押して身を乗り出してきた。距離が近すぎて、彼が低頭して書いている視線が彼女の前髪と襟元のあの隙間に同時に一角を占領され、彼女が呼吸するたびに襟元を押し広げては閉じるリズムがはっきりと見えた。
「店長さん、作れますか? あ、でもお金あんまりないんですけど……」
彼女はポケットをまさぐり、三枚の銅貨を取り出し、さらに一粒の飴を——その飴をいつポケットに入れたのか本人も少し困惑した様子だったが——それでも真剣にそれらを一緒に団長の前に押し出した。「これで足りますか?」
薇の笑みが半インチ上に向いた。彼女は壁際の位置を離れず、ただ身体を少し机の方へ傾け、肩のラインが前に沈むときニットが胸前でまた少し押し広げられ、布地の最上部の織り目がさっきよりさらに広くなった。「ん~ お嬢ちゃん、初めて来たの?」
女の子が振り返った。これは彼女が入ってきてから初めて、部屋に第三の人間がいることに気づいた瞬間だった。
「わっ! お姉さん、きれい!」
即答。視線が薇の顔に半秒留まり、下へ一掃してから戻り、留まった位置はニットの胸前にあるあの豊満な弧全体だった。視線を戻したときの目つきはまだ輝いていた。「あなたも何か食べるの? 店長さんが作れるって言ってたよ!」
「そう~ 店長さんが作れるんだ。じゃあお嬢ちゃんは何が食べたいの? お姉さんが代わりに聞いてあげるね~」
薇の目尻が薄い弧を描き、「代わりに聞いてあげるね」の四文字を投げたときの視線は団長に向けられ、口角の笑みは薄く、ただ学弟が自分で受け止めるのを待っているようだった。
「それ! ふわふわの! 甘いの!」女の子はまた両手を動かし始めた。形はさっきよりさらに曖昧だった。「あ、お姉さん知ってる? 学校の食堂で売ってるやつで、丸いんじゃなくて四角い? とにかく上に白いものが乗ってるやつ」
「白いもの……ね。」
薇は一回繰り返し、語調は平坦で、尾音にはあの「~」が乗っていた。彼女の目尻が団長の方へ斜めに流れた。「学弟、彼女は上に白いものが乗ったものが欲しいって言ってるわよ、あるの~?」
薇の口角が薄く一コマ上に向き、小櫻は一コマも受け止めず、視線はすでに机の上の三枚の銅貨がどれくらいの大きさのケーキを買えるのかを研究し始めていた。団長は薇を一瞥した。「お前の番だ」という目で、薇は組んでいた脚を反対側に替えた。ニットの下で太ももの一条の弧が再び整えられ、全身は動いていなかったが、すべての部分が調整されていた。
「お姉さん、あなたは頼まないの? 店長さん、いい人だよ。私、もっとお金出せば大きいサイズにしてもらえると思う」彼女はまたポケットをまさぐり、長いこと探して、「……あ、私三枚の銅貨しかないや。お姉さん、お金ある? 一緒に一つ頼もうよ?」
「いいわよ。お姉さんがご馳走する。」薇は数枚の銅貨を取り出し、軽くあの三枚の横に重ねた。
「お姉さん最高!」
彼女は薇の手を掴んで二回振った。力の込め方は予想より強く、薇の手首が引っ張られ、前腕全体が半拍遅れて動いてからやっと落ち着いた。薇は手を引き抜かず、低頭して自分が掴まれた指を見た。小櫻の指の節は彼女が想像していたより柔らかく、指腹は熱かった。さっき走ってきたばかりで、血がまだ末端を巡っているような熱さだった。
「あなたの手、温かいわね~」
薇が言った。尾音を引き伸ばし、目尻を薄い角度で押さえていた。
「だって走ってきたから!」小櫻はまだ手を振っていた。「ドアに字が書いてあるのを見て走ってきたの、遠かったよ」
薇は低頭して自分の指が振られている幅をもう一度見、眉尻をわずかに半コマ持ち上げた。
団長のペンがこの瞬間ようやく置かれた。彼は立ち上がり、何も言わず、テーブルを回って後ろの物置部屋へ向かった。足音は立てず、膝を一曲げするだけでテーブル角をかわした。まるで二人の女の会話のどの部分も自分が踏まないようにしているかのようだった。
ドア口のあの銀の鎖が先にちん、と鳴った。ちんちん、ちん。踝の骨が動くときに互い違いになるリズム。まだ人を見ていないのに、薇の耳はすでに角度を調整していた。門が肩で半分押し開けられ、午後の光が縫い目から押し込まれ、一緒についてきたのは半分食べた焼餅の匂いだった。八千代は片手で紙袋を引っかけ、もう片方の手で半分食べた焼餅を持っていた。口の中にはまだ飲み込めていないものがあって、珠光色の白い頰が食べ物で少し膨らんでいた。銀粉グラデーションの長い髪がドアを押す力について片側の肩線を滑り落ち、髪先のピンクが薄手のシャツの交領の縁を擦り、鎖骨の下のあの雪のように白い皮膚を露わにした。
彼女は小櫻を見た。止まる。首を傾げる。銀の鎖がもう一度ちん、と鳴った。今度は彼女が重心をもう片方の脚に移した。小櫻も首を傾げて見返した。二秒。誰も先に笑わず、空気がまるで今にも切れそうな弦のように張りつめていた。
「わあああああ!! 歴史の先生!!!」
小櫻が全身で椅子から飛び出した。立ち上がったのではなく、上半身ごと両腕を広げたまま地面を離れ、短いスカートの裾が空気の中で半円を描き、全身の重みが八千代にかかったときの「あの先生」という言葉がまだ尾を引いていた。八千代は胸いっぱいに抱きつかれ、本能的に後ろへ半歩下がってバランスを取り、焼餅を持っていた手を高く頭上に掲げた。あの一切れの焼餅が飛び出しそうになりながらもなんとか救い出され、紙袋が肘から滑り落ちて床に落ち、中の零食がさっと一面に散らばった。小櫻の胸が八千代の胸にぶつかった瞬間、二つの柔らかい弧が押し合った。薄手のシャツが内側から二つの重なり合った円を押し出し、外側のものが内側のものより半拍遅れて弾んだ。布地が交領の隙間で押しつぶされて一本の斜めの皺ができた。小櫻は自分が何をしたのか全くわかっていなくて、ただ頭を八千代の鎖骨の下にさらに深く埋めようとしていた。
「ぷはははははっ あなた誰! 待って、ちょっと見せて」
八千代は目を細めて笑い、笑い声が喉から震え出て、胸がそれについて震え、ついでにぶら下がっていた小櫻も一緒に震えた。空いた方の手が自然に小櫻の腰に回って支え、指腹を押しつけたときに、制服の下のあの腰が見た目より柔らかく、さらに薄い汗の層で布地が皮膚に貼りついていることに気づいた。少し押し込むとそのまま沈み込んでいく。
「私は小櫻だよ! 覚えてないの! 第三列に座ってる子! テストがいつもすごく悪いやつ!」
「……あ。」八千代の眉尻が上がり、笑みが細めた目から溢れ出した。「テストに『古代精霊の主食は光合成』って書いたあの子?」
「そうそうそう! 私がそれ! あの問題、光合成でいいんでしょ?」
「違う。全く違う。精霊は植物じゃないから。」
彼女は笑って肩が震え、小櫻の腰を抱えている手は緩めなかった。銀の鎖が小櫻の甲に引っかかってちん、と一連の音を立て、開衩スカートの下のあの長い脚が、彼女が笑って沈み込む動作について内ももを一截露わにし、珠光色の白い皮膚がピンクがかった暖かみを帯びていた。
「先生どうしてここにいるの! あなたも何か食べるために来たの! 店長さん、作りにいってるよ」
「……店長さん?」八千代は小櫻の肩越しに視線を薇へ向けた。
薇は茶杯を手に持ち、まず半秒沈黙してから口を開き、口角は三分前よりもう一つ弧を増やしていた。その弧は薄く、まるでナイフで切り出されたかのようだった。
「学弟が後ろで……料理してるわよ~」
「……料理。ぷはははははっ」
八千代が全身で笑いながらしゃがみ込み、膝を曲げた瞬間開衩スカートの開口が太もものラインに沿って滑り開き、腰の帯の結び目が背中で笑いのせいで震えていた。
小櫻はまだ彼女にしがみついたまま手を離さず、この一しゃがみで一緒に引きずり下ろされ、二人はドア口で笑い崩れ、床に散らばった零食が彼女たちを囲んでまるで供え物の輪のようになっていた。
ちょうどそのリズムが一番詰まっていたとき、物置部屋のあのドアが押し開けられ、団長が木の盆を手に持って出てきた。盆の上にはサンドイッチ。三角形に切られていて、包丁さばきはあまり整っていなかったが確かに切ってあった。一番上のマヨネーズが歪に絞られていて、始点が太く、中間で震え、尾がサンドイッチの縁を伝って少し滑り落ちていた。彼が盆を置くとき、指が盆の縁に半拍余分に留まった。
「店長さん、早い!!」
小櫻が弾んで八千代から離れ、一息でテーブルに戻り、両手で机を押して身を乗り出し、Dカップがその動作について前に押しつけられ、制服の胸の布地が張ってボタンが一つずつ苦しそうに耐えていた。「白いものがある!!! これだ!!!」机を叩く。一口大きくかじる。頰が膨らみ、マヨネーズが口角に白く一筋ついたが彼女は全く気づいていなかった。「! おいしい! 店長さんすごい!」
八千代は床から這い上がり、零食は拾わず、テーブルを回って手を伸ばし一角をちぎって口に詰め込んだ。銀の鎖がちん、と椅子の脚の下で止まった。
「ん、まだいけるわね。いつ覚えたの? あなた前にお茶入れるとき茶葉を入れるのを忘れてたじゃない。」
彼女は二つ目を取ろうとし、手首にはさっき小櫻の腰を抱いていたときの熱がまだ残っていた。
薇は動かなかった。視線はまず小櫻の口角のあの白い筋に留まり、それからゆっくり団長の身体へ移った。
「……学弟。本当に作ったのね~ 上の白いものもちゃんとできてるわよ。」
尾音を引き伸ばし、目尻をわずかに上げ、その薄い笑みを「白いもの」という四文字に押しつけていた。団長には聞こえていた。八千代は口の中に二口目を入れていたので目を瞬いただけで受け止めず、小櫻は全く反応が追いついていなくて、すでに一口かじったその一切れを八千代の口元へ差し出していた。
「先生も食べて! とてもおいしいよ!」
八千代は口を開け、小櫻の手からそのままかじり取った。二人の視線が同時に、その二人が分け合ったサンドイッチの一切れに留まった。八千代の口角が小櫻の指先に付いたマヨネーズに触れ、彼女は舌先で軽くなめた。
「むっ あなたね、人と食べ物を共有するのに感染とか怖くないの?」
「え? 何が感染するの? 風邪? 先生、風邪ひいてるの?」
「いいえ。ただ、一般的に……まあいいわ。」
八千代の視線が団長の方へ流れ、口角にはまだ少し白が付着していた。
薇がようやく動いた。小さな一角のサンドイッチを摘んで唇に運んだ。小さな口で、きれいに、一口かじっても一粒の屑も落とさず、歯が離れたあとマヨネーズが断面に極細の跡を残した。彼女は親指で軽くそれを拭い取った。拭う動作の方が食べる動作より遅かった。
「ん、味は悪くないわ~ まさか私たちのギルドに隠しメニューがあったなんて。」
「隠しメニュー! 他にもあるの!」
「誰が知ってるのかしら~ 店長さんに聞いてみる?」
薇は視線を団長へ向け、目尻のあの薄い弧は消え、口角の肉が自分で半コマ緩んだ。
団長の手はまだ物置の入り口に留まっていて、雑巾を肩にかけ、この方を見て半秒、 shortest な一言を聞いた:
「他に何が食べたい。」
小櫻が最初に受け答え、全身をまた少し前に傾け、膝を椅子の上にのせ、机の縁を押し越え、スカートの裾が皺になって一輪になり、制服の胸のあのボタンが、次に犠牲になるまであと半呼吸のところだった。
「要る! 私は甘いのがいい! さっきの塩味のやつもおいしかったけど、甘いのが食べたい! ないかな、あの」
彼女は円い形を両手で表現した。両手を空中でとても真剣に捧げ持つように。
「ふわふわで、かじったら中から何かがあふれ出してくるやつ」
八千代はまだ飲み込めていなくて、含んだまま受けた:
「むっ あなたが言ってるのは中に餡が入ってるやつ? 私もそれがいい。」
右手を挙げるようにして答え、薄手のシャツの側面が引き上げられ、鎖骨の一条の線が袖口に沿って滑り出し、銀の鎖が一音鳴り、手が半空中で止まった。
「あ、あの商業街の角で売ってる焼団子とかない? 作れる? 作れないなら普通の団子でもいいよ。」
脚が椅子の脚の上でぶらぶらしていた。銀の鎖が木を叩き、彼女は自分でそのリズムに気づいていなかった。
薇が一秒間を置いてから答えた。茶杯を唇まで上げ、杯の縁で半分の顔を隠した:
「……ん? 私に聞いてるの? 私は何でもいいわ。学弟が作るものなら何でも食べるから~」
杯は下げなかった。彼女は誰よりもゆっくりお茶を飲んだ。倒影の中にはちょうど団長のあの半截の姿が映っていた。口角が杯の縁の後ろでわずかに曲がったが、誰にも見せなかった。
小櫻の注意が団長から薇へ飛び、全身がそれについて膝を一ひねりし、胸の二つの柔らかい部分が力について片側へ飛ばされてから戻り、ニットの布地が張っては緩んだ。
「お姉さん、本当に頼まないの! 一緒に頼んだ方がお得だよ!」
薇の眉尻がわずかに動いた。とても細かく。茶杯が半空中で止まり、下げもせず、口元へも送らなかった。
「……お得?」
「そう! 店長さんが一回作るのと二回作るのって力、だいたい同じだから、一緒に頼めば店長さんもあんまり疲れないで済むよ!」
言い終わると彼女は後ろに寄りかかり、膝を抱えた。顔は真剣だった。
八千代がぷっと吹き出し、笑って全身を前に折り、額を机にぶつけ、腕で目を覆い、肩が一抽一抽震えた。薄手のシャツの背中がそれについて脊椎の両側で張っては緩んだ。
「(くぐもった声)彼女、あなたのために人件費を計算してくれてるわよ……」
笑いの尾音まで拳がまだ机を叩いていた。銀の鎖が一音一音木を叩いた。
薇がため息をついた。美しい種類の、まず鼻から一段の気が漏れ、唇の間からさらに半音漏れ、尾音に笑みが乗っていた。
「わかったわ。じゃあ、フルーツがあるなら、少し切ったフルーツだけでいいわ。シンプルなやつで~」
言い終わったあと、彼女自身も半秒固まった。目を落として杯の口のあの輪の茶染みを見ていた。
小櫻の目が輝いた:
「フルーツいい! 私もフルーツがいい!」
「私も。蜂蜜はある? フルーツに蜂蜜をかけるの、すごくおいしいのよ。」
八千代はさっき落ちた零食袋を拾って机の脚に押し込み、脚を組んで椅子に座った。開衩スカートの裾が太ももの付け根から滑り落ち、危険な位置に近づいた。彼女は気にせず、引き続き手を伸ばして茶菓子を掴んだ。足首の銀の鎖が椅子の面の縁に垂れて二回揺れた。
団長は肩から雑巾を下ろし、後ろへ戻っていった。
テーブルには三人の女の子が残された。
八千代がお茶を一口飲み、首を傾けて小櫻を見た。
「じゃああなたは学院の生徒? 何年生?」
「高三! 先生の歴史の授業を受けてたときは高二で、今上がってきたところ!」
小櫻は答えながら指を折り、食指と中指を曲げて数え、途中止まって親指から数え直した。
「……そう、高三。」
「高三なのにテストは相変わらずなのね~」
「うう……進歩してるよ! 前回一科目だけ合格した!」
「どの科目?」
「体育!」
八千代が口に含んでいたお茶を吹き出しそうになった。
「……はははははっ 体育はカウントしないでしょバカ」
机を叩く。銀の鎖が鳴る。目尻を軽く拭う。組んでいた脚が椅子の面の上で緩んでからまた交差され、開衩スカートのあの縫い目がまた少し上に移動した。
「えっ! 体育は難しいんだよ! 遠くまで走らなくちゃいけないんだから!」
小櫻が頰を膨らませた。怒ったのは二秒だけだった。忘れた。
「あ、そうだ、先生はどうしてここにいるの? あなたもギルドの人なの?」
八千代が顎を台所の方向へ軽くしゃくった。
「違うわ~ 私はただ蹭に来てるだけ。彼が追い出さないから来てるの。もう長いこと来てるわ。」
語気は「我が家」と言っているのと変わらなかった。
「蹭? 蹭って何?」
「つまり……ええと、ただ飯食べて、ただ飲んで、ただ座ってるってこと?」
「私も蹭する!」
即決。迷いゼロ。手が自然に椅子の面を軽く叩いて強調した。
薇が一ページ資料をめくった。紙の角が指先を滑り抜ける薄い摩擦音。頭は上げなかった。口角の肉が自分で片側へ半コマずれた。次のページをめくるときになってようやく指の節でそれを押し戻した。
八千代が薇の方を向いた:
「ねえ~ 薇だよね? あなた、昨日入ったの?」
「うん、昨日。」
「どう? 感じは?」
「とても静かね。前のギルドよりずっと静かだわ~」
八千代の口角が「静か」という二文字の上で半秒留まった。彼女はその皮肉の層を聞き取り、視線を今銅貨を積み上げている小櫻へ投げた。小櫻はすでに二つ積み上げていて、三つ目を置こうとしていた。髪が垂れてきて半分の顔を隠していた。
「まあ、今は静かじゃないわね。」
薇は小櫻が銅貨を積むのを見ていた。三つ目が置かれ、崩れた。「あ!」銅貨が散らばる。やり直し。
薇の視線が銅貨の動きについて行った。指が無意識に杯の壁を軽く摩っていた。口角の弧がまた少し緩んだ。
「でも……」
半秒間を置く。
「……面白いわ。」
この一句は今日の彼女のどの言葉よりも軽かった。まるでつい口から出たもののように、しかし唇自身もこの言葉が出てくるとは予期していなかったらしく、低頭してお茶を飲んでごまかした。その一口は普通より長く口の中に留まってからようやく飲み下された。
八千代が首を傾けて薇を見た。
二秒見た。
見る速度が二拍遅くなり、横顔からページをめくる手へ、さらに横顔へ戻り、小櫻がサンドイッチを口に含んでいるその間を半口噛まずに留まっていた。
それから笑った。さっきまで口の端に掛けていた笑いとは違って、まず口角が動き、目尻が後から追ってきた。
次の秒にはすでに切り替わり、手を伸ばして薇の目の前に残っていたサンドイッチの端を奪い取り、口に詰め込んで、含んだまま:
「フルーツ早く来ないと私、お腹ぺこぺこで倒れちゃう」
銀の鎖がちん、と鳴った。
八千代は口の中にまだサンドイッチの端を残したまま、視線を小櫻の目の前にある銅貨の山へ落とした。三つ目まで積み上がっていて、まだ揺れているその一山を見て、含んだままおっと声を上げ、全身を前に乗り出した。薄手のシャツの襟元がこの傾きで緩み、鎖骨のあの溝が一面テーブル上の光の下に露わになり、銀の鎖が椅子の脚の下から足首に連れられて一音を立てた。
「小櫻ちゃん、銅貨はこうやって積むんじゃないの。ほら、こう。」
手がテーブルを越えて直接小櫻の手の甲に触れた。手の甲を下にして、小櫻のまだ銅貨を緩めていない小さな手を覆った。八千代の指の節は小櫻より一截長く、指腹を押しつけるとそのふわふわの手の甲を浅い弧に押しつぶした。二つの手が一緒に動き、一番底の銅貨を正した。小櫻の手の甲は熱く焼けるように熱かった。まだ成長しきっていない子供の掌にしかないような熱さで、八千代の指腹が押しつけるとその熱が皮膚の中から上へ湧き上がり、薄手のシャツの袖口から出ている前腕の細い産毛がすべて刺激されて一瞬立った。
「おお、下のやつを先に固定するんだ! 先生、すごい!」
小櫻が頭全体を近づけて見、瀏海が垂れてきて、頰が八千代の手首まであと半掌の距離。息が手の甲に吹きかけられた。
「八千……」
語尾が半分まで上がって、口が半コマ止まった。
「……ん、長く生きてると何でも少しはできるようになるのよ。」
まるで最初からそう言うつもりだったかのように滑らかに通り過ぎた。しかしあの半拍の間、薇には聞こえていた。斜め向かいのあの茶杯が彼女の指先で一瞬止まり、杯の底が机に戻されず、紙のページもめくられず、彼女は頭を上げなかったが、耳だけがそちらへわずかに傾いていた。「八千」の二文字を彼女は聞き逃さなかった。
物置部屋のドアが押し開けられた。
団長の足音はさっき後ろへ行ったときと同じくらい平坦だった。一方の手で浅い木の盆を運び、りんごの薄切りが盆の縁に白くきれいに並んでいて、切断面は光が透けるほど薄く、一枚一枚の厚みが均等で、まるで測ったかのようだった。オレンジ色の小さな果実の房はきれいに剥かれていて、白い筋は一本も残っていなかった。隣の小さな皿には蜂蜜が入り、琥珀色が皿の底で揺れていた。もう一方の手には二つの丸い団子。
「……本当に切れるのね。」八千代が目を上げて一瞥し、視線がりんごのあの列の切断面に留まり、尾音を引き伸ばした。
「店長さん、おかわりです!!!」
小櫻の声が最初に爆発した。両掌が同時に机を叩いた。
その一拍の力は祝いのためのもので、机が一震した。彼女が三層目まで積み上げてようやく安定していた銅貨の塔がその場で底を失い、三枚の銅貨が三方向へ弾け、一枚が薇の足元へ転がり、一枚が茶杯に当たって脆い音を立て、最後の一枚が八千代の膝頭へ飛んできた。
「あっ、私の塔!!」
八千代が手を伸ばして受け止めた。空気。何も受け止められなかった。手が半空中で止まり、表情がまず驚いてから崩れた。
小櫻が最初に笑い出し、一声の爆笑が直接机にぶつかった。
八千代はその笑いに連れられて耐えきれなくなり、後ろへ仰け反った——
八千代が全身で後ろへ仰け反り、椅子の両脚が地面を離れ、重心が追いつかず、人もろとも椅子が重力について滑り落ち、銀の鎖が床を擦って脆い音を立てた。
開衩スカートが床に着いたその一瞬に一面に翻り、珠光色の大腿が開衩の縫い目から一截まるごと露わになり、膝の外側がスカートの裾の一角を押しつけ、脚の肉と床の間にその薄い絹の層が弧を描いて支えていた。八千代は座ったまままだ笑っていて、引き直そうとはしなかった。
小櫻が机に伏せ、笑って額がばん、と机にぶつかり、びっくりして頭を上げてまた笑い崩れ、胸が制服の下で一震一震震えていた。照明石がこの騒音に揺すぶられて二回瞬いた。
薇が腰を曲げた。指先で足元のあの銅貨を摘み、動作は静かで、まるでギルドに彼女一人しかいなかったかのようだった。立ち上がるとき視線はまず八千代が床に座ってスカートが山のように積み上がったあの狼藉を掃き、それから小櫻がまだ机の上で震えている肩を掃き、最後に真ん中に立って盆を持ったまま顔が平坦な団長の身体に留まった。銅貨を机に戻した。
小櫻が一つの丸い団子を掴んでかじった。
「ふわふわ! 中に餡がある! 店長さん、これおいしい!! 学校の食堂より百倍おいしい!!」
頰が片側膨らみ、餡の小豆色が口角についてしまったが彼女は気づいていなかった。
八千代が床から這い上がり、開衩スカートが脚の肉を一緒に引きずって椅子の縁を越え、手を蜂蜜の皿に伸ばして指先を一つ分だけ浸し、口に詰めてぺろりと舐めた:
「むっ 蜂蜜はいいやつね。どこから?」
団長は答えなかった。テーブルの反対側へ戻り、ペンを再び手に取り、決算表の上で途切れていたあの行の数字を続けていった。
薇の手が伸びた。一片のりんごを取った。
彼女はさっき「少しでいい」と言っていたのに、団長は切断面が整然と、厚みが均等で、上向きの面の光の反射まで均等に切っていた。蜂蜜は別の小皿に入れられていて、フルーツの上にかけてもおらず、他のものにも混ぜられていなかった。
彼女はそのりんごの一切れを唇に運んだ。かじった。
咀嚼が半拍遅くなった。
口角の一条の線が緩んだ。口角の肉が指令を受けずに自分で上へ動いた。一秒。彼女自身がそれに気づき、飲み下し、その線を元に戻した。
「ん。悪くないわ~」
声には何も表れなかった。しかし二片目を取るとき、彼女は誰よりも先に手を伸ばした。
小櫻は口の中にまだ最初の団子を含んだまま、すでに手を伸ばして二つ目を掴んでいた。八千代の手も同時に蜂蜜の皿へ伸び、二人の手が皿の上でぶつかり、弾き、またぶつかり、まるで二匹の餌を奪い合う小動物のようだった。
薇は茶杯を置き、語気がこれまでとは少し違っていた。「~」の尾音はまだ残っていたが、その下のあの鉤が引き抜かれていた。
「小櫻ちゃんは学院の生徒なのよね? どのクラスなの~」
「うん、付属学院の! 三年二組! お姉さんも学院の人? 私見たことないよ。あ、お姉さんは大学生なの!」
「うん、高学年。」
「なるほど! 大学生の人ってみんなすごくできる感じがする! お姉さんは何してるの? やっぱり冒険者?」
「まあね。ここに加入したばかりで、あなたとだいたい同じく新人よ。」
小櫻の目が完全に丸くなった:
「えっ! 私たち同じだ! じゃあお姉さんも今日が初めて来たの? あ、違う、さっきからいたよね。じゃあ昨日?」
「昨日。」
「じゃあ私はお姉さんより一日遅い!」
一本の食指が伸び、まるで帳簿をつけるようにまっすぐに立てられた。
八千代が団子を含んだまま割り込んできて、尾音をわざと上へ吊り上げた:
「ん、つまり薇お姉さんは先輩ってわけね。一日違いの先輩。」
あの両目は団子の後ろから細められ、笑みは意地悪だった。
薇が横顔を向けて彼女を見、ゆっくりと笑った一つ。目尻のあの薄い弧がまた浮かび上がったが、いつものフルセットではなかった。
「……一日違いでも先輩ね~ 姉さんと呼んでみる?」
視線が小櫻へ移った。仕掛けもなく、鉤もなく、誰かが落ちるのを待つでもなかった。
「いいよ! 薇お姉さん!」
即答。迷いゼロ。「薇お姉さん」と呼ぶのは、まるで彼女の口の中に最初からこの三文字が入っていたかのようだった。
薇がりんごの一切れを持っていた手が一秒止まった。
指腹とりんごの切断面の間にその薄い果汁の層が透明になるほど薄く、りんごの一切れが光の中でわずかに光を帯びていた。彼女はそれを唇まで上げた。かじった。
噛む。
噛む時間が少し長くなった。
その一口が口の中にあったとき、彼女はそれを飲み下すつもりはなかった。舌先がりんごを上顎と歯の間で二回転がしてから、ようやくこの一口を飲み込まなければならないことを思い出した。飲み下すときに喉が動いた。鎖骨の下の一条の線がそれについて動いた。
「……ん。」
八千代が見ていた。
視線が団子の後ろから越えてきて、薇のまだきれいに拭い取られていない口角の上で一秒留まった。何も言わない。何も言わなかった。彼女は手を伸ばし、テーブルを越えて、盆の上に残っていた最後のオレンジ色の果実を取った。
窓の外の光の色が変わった。照明石が「ちん」と自動で一コマ補い、黄色から暖かい白へ、公会の中のすべての影の縁がそれについて半インチ内側へ引いた。
八千代の視線が窓の方へ一瞥し、手の中の最後の団子の竹串がまだ口角にくわえられていた。
「あ、もう閉まる時間だわね。」竹串が彼女の口角から引き抜かれ、一方で噛みながら椅子の背に寄りかかった。銀粉グラデーションの髪先が肩を越えてあの少し大きめのセーターの袖口を軽く掃いた。「私も帰らないと。明日の第一時間目は高二の授業で、あの何とか古代精霊の主食の話をするの。」
言いかけのところで視線が小櫻の方へちらりと流れ、意地悪な笑みがまだ飲み込めていない団子の塊の下で先に育っていた。
「光合成でいいんでしょ!!」小櫻が即座に反応し、声は前の文よりさらに大きかった。手に持っていた飴はまだ三枚の銅貨の上でうまく置けていなかった。
「違うわ。」
八千代が言い終わって立ち上がり、腰を曲げて床に転がっていたあの揉みくちゃになった零食の紙袋を拾い上げた。残りの袋数は紙袋の外からすでに形がわかった。彼女が小櫻のあの椅子の前を通り過ぎるとき、ついでに手を伸ばし、指腹を小櫻の頭頂のあのぐしゃぐしゃの髪の中に差し込んで一掴み揉み、勢いそのままに半インチ滑らせてから手を引いた。まるでその髪束の感触をわざと指腹に一瞬余分に留めておいたかのようだった。戻ってきた手が空気の中でまだ半秒留まっていた。
「小櫻ちゃん、また明日ね~」
薇はこのときもようやく荷物を片付け始めた。資料フォルダが「ぱっ」と軽く閉じられ、さっき机に散らばっていた紙のページが再び彼女のあの姉御らしいゆとりのあるリズムの中に収められていった。茶杯が机の端へ運ばれ、杯の壁の内側にはまだ飲み残した茶色の一輪が残っていた。彼女はそれを捨てず、持って帰りもしなかった。ハイヒールの踵が床を踏むリズムは、余分な一拍すらなく安定していた。
小櫻は八千代がドア口へ向かうのを見、また振り返って薇が資料を片付けている手の一瞥を盗み、さらに公会全体を一回り見た。
そしてようやく気づいた。この場所が今「終わろうとしている」ことに。
「……えっ。」
彼女は椅子から背筋を伸ばし、飴はまだ掌の中に握ったまま、目はドアから入ってきたときよりさらに丸く見開かれていた。
「明日も開いてるの?」
団長のペンが一瞬止まった。
八千代はすでにドア口にいて、手をドアノブにかけていて、この言葉を聞いたときに振り返った。彼女は受け答えしなかった。彼女にはわかっていた。小櫻の視線は自分に向けられているのではなく、団長に向けられていることを。
団長が頭を上げ、八千代を一瞥した。
その一瞥が交わし終わったとたん、八千代が即座に受けた:
「明日も来なさいよ~ ここは毎日誰かいるから。私も明日授業が終わったら来るわよ。いいもの持ってくる。」
「本当ですか! じゃあ私も来る!」
小櫻が全身で椅子から半インチ跳ね上がり、飴が掌の中で落ちそうになった。
薇はこのときも荷物を片付け終わり、資料フォルダと茶杯を手に持って机の端から立ち上がり、ドアの方へ向かった。彼女が小櫻の横を通り過ぎるとき、足取りが半秒止まった。
「じゃあ明日ね、小櫻ちゃん。」
「明日ね」の三文字が彼女の口から出たとき、彼女自身が一瞬詰まった。姉御らしいあの引き伸ばしの尾音もなく、戦略的なあの優しさの一コマもなく、この三文字がそのまま出てしまった。彼女自身もおそらくその詰まりに気づいていたが、止まらなかった。
「明日ね! 薇お姉さん!」
小櫻が手を振った。大きく振り、腕を肩から頭の天辺まで一気に振り上げ、飴を彼女は掌の中にぎゅっと握りしめ、全身の熱が喉から指先まで一気に駆け上がっていた。
八千代が先に外へ出た。銀の鎖が廊下でちんちんと遠ざかり、リズムは軽快だった。薇がその後ろについて、ハイヒールの音が銀の鎖より一コマ安定したリズムで数歩歩き、彼女はドア枠のところで一度振り返り、視線が公会の中に一秒留まってから、ようやく振り返って八千代に追いついた。
ドアが軽く閉まった。
小櫻はこのときようやく自分が帰らなければならないことに気づいた。彼女は三枚の銅貨とあの粒の飴を一緒にポケットへ掃き入れ、動作が速すぎて飴が落ち、もう片方の手で拾い直した。ランドセルを背負うとき肩紐が少しずれていたが彼女は気づいていなかった。
「店長さん」彼女は言葉を止めた、「いや、ええと……」
首を傾げる。どう呼べばいいのかわからなかった。「店長さん」は明らかに自分でさっき否定してしまったが、新しい呼び名は一時的に出てこなかった。
「……あの、ありがとうございました。三明治。」
彼女は小指から指を折り始めた。「それから団子。」中指。「あとフルーツ。」食指。三本の指が空中にまっすぐに立っていた。満足し、頷いた。
「明日お金持ってきます!」
言い終わると彼女は大きく伸びをした。腕を天井へまっすぐに引き上げ、脊椎がそれについて後ろへ反り、制服の下端がこの引き上げでスカートの腰から逃げ出し、まず小さな一角が現れ、後ろへの反りでさらに半インチ引きずり出され、腰側のあの、一日中布に覆われていた肌がスカートの頭と衣の裾の縫い目から漏れ出した。腕よりずっと白く、普段布に覆われて決して光を見ない種類の白だった。照明石の暖かい白い光が腰側のあの弧に沿って滑り過ぎ、へその上で半秒留まった。
団長がペンを握っていた手がこの半秒の間動かず、ペン先が紙面からわずかに離れた空気の中に吊るされたまま落ちてこなかった。
伸びを戻したとき、彼女はすでに振り返っていた。足音が木の床を踏む音は乱れていて、ドアの方へ一直線に走り、ドア口まで行って肩でドアを突き、ドアが揺れて彼女を外へ放り出し、外の光が縫い目から押し込んできてまた引いていった。
公会が静かになった。
団長はペンを置いた。
盆の上にはりんごの水で濡れた小さな輪の跡があった。蜂蜜の小皿の縁には二つの指紋が残っていた。一つは食指、もう一つは親指、間隔がちょうど一つだけ浸した幅だった。サンドイッチのパン屑がテーブルクロスの上に散らばっていた。銅貨は何度か積み上げられては崩れ、机の角にはまだ一、二枚回収されずに残っていた。盆のまん中には、最後に残った一片の果実があった。
団長はその一片の果実を一瞥した。
それを食べず、片付けもしなかった。ただ一瞥しただけだった。そして決算表の最後の行の数字を埋め終え、ペン先が紙の上で留まっていた時間は前の行より一秒長かった。
窓の外、遠くのどこかで、銀の鎖のちんちんという音がまだ完全に消えていなくて、さらに数秒経ってから、さらに遠い方向から、完全に拍子が合っていない足音が追いかけてきた。




