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10 「大浴場」

訓練場の扉が内側へ押し開けられた瞬間、学院の建物特有の吹き抜けがギルドの大広間の比例を一気に倍に膨らませ、ソフィアは顎を半センチ持ち上げなければ天井のあの長い天窓を見ることができなかった。天窓から斜めに降り注ぐ乾いた光が、濃い色の木の床の上に彼女の足の甲の幅の十倍もある光の道を一本敷いた。彼女が踏み込んだ最初の歩みで、足裏のあの床が軽く弾んだフィードバックが返ってきて、新装備の胸元の半分薄い布地がその弾みに乗じて、彼女の吸気する弧をくっきりと浮かび上がらせた。肩甲骨の間のあのまだ慣れない接合部が、彼女の肩が縮むと引き締まり、緩むと緩み、服が下の身体とまだゆっくりと帰属権を交渉しているかのようだった。昨日の午後の陽光が肩に当たっていた記憶が、新装備の密着感によって再び掘り起こされた。彼女は唇を噛んで呼吸を落ち着かせようとしたが、一呼吸吐くたびに胸の下のあの二つの柔らかい肉が布地の下で上下する形を、彼女が見せたいと思うより半寸はっきりと感じていた。


「わあ、すごい! この床踏むと、えい、弾むの?」小櫻ちゃんはすでに彼女を追い越して場の中央へ突進し、ポニーテールが半空中で完全な弧を描いて肩に叩きつけられ、そのポニーテールが自分の後頸に当たってまた弾み上がりまた叩き落ち、身体がまだ安定しないうちにその場で一回転し、新装備の密着した布地が彼女の回転する時にあのDカップの弧を左から右へ、そしてまた左へ掃き、彼女自身はその弧が布地の下でどれほどはっきりと揺れているのか全く気づいていなかった。


そしてそのあ~、私、あなたに言うわ、根本的に」八千代は団長と肩を並べて入ってきて、語速は石が水面を跳ねるように跳び、グラデーションの髪の先の桜色が銀の根から下へ半截まで広がり、肩をわずかに揺らしながら歩き、袖の幅が広く短い深藍の教師のローブの下端がロングスカートの開衩を掠め、布地の音が彼女の足首の銀の鎖の音より半拍早く届いた。


それから彼女は止まった。


その止まり方は全身が揺れていた重心が落ち、足の裏が均等に体重を分け、肩が半寸沈み、下顎の角度がわずかに引き締まり、呼吸が跳ね回っていたものから一本の直線に変わる止まり方だった。グラデーションの髪のピンク色が引き潮のように銀の方へ一層退き、桜色と銀白の境界が彼女の頭頂で再びはっきり描かれ、訓練場全体の空気がこの切り替わりによって半格薄くなった。


「よし、まず位置を決めなさい、二人ずつ組んで、間隔三歩。」彼女の声が半音低くなり、尾音を引かなくなった、「基礎の立ち姿勢、重心は前足の裏に。」


ソフィアの心に一瞬「え?」が閃いたが、飲み込んで声には出さなかった。彼女はこの八千代を知っていたが、前の秒まで口の悪い人がこうして沈んでくるのを見るたびに喉が引っかかるのだった。彼女はその引っかかりをしっかり押さえて肩まで揺らさないようにするしかなく、腰の側が先に無意識に半寸張りつめていた。


ペアを組む段階が始まった。


薇は何も言わず、ただゆっくりと揺れて近づいてきて、一歩一歩をまるで自分だけが見ている一本の直線を歩いているかのように置き、長髪が肩から背中へ滑りまた肩へ戻り、ソフィアの左後ろに揺れてきた時にようやく足を止めた。


「うん~ じゃあ私、ソフィアと~」


尾音がさっきのあの句よりさらに半拍長く引き伸ばされ、ソフィアの首の後ろまで痺れを引きずり、痺れが彼女に肩のあの張りつめた線をもう一度押し戻さなければ返事ができないほどで、胸元の布地はしかしこの痺れについてわずかに引き締まり、弧をさらに際立たせた。


「⋯⋯Whatever.」彼女は顔を向けなかった。


薇はそのwhateverを気にも留めず、回り込んで彼女の側に立ち、位置は標準、間隔三歩も標準だったが、「三歩」という距離が薇の体では永遠に三歩より一寸少なく、その一寸は彼女が長年かけて量り出したもので、標準線を踏みながらもちょうど一寸多く占め、ちょうど新装備の下で布地にきつく張られたFカップのあの弧がソフィアの視界の端に入り、彼女が見たくないのに避けられないあの角度に入るようにし、視線が何かに軽く引っかけられたように、余分に半秒留まってからようやく引き戻された。


「緊張してる~?」薇が首を傾けて笑った。


「いいえ。」


言葉が出た瞬間が彼女の計画より半拍速く、速すぎて彼女自身もその速さを聞き、耳がそれについて熱くなった。


薇は言葉を受けず、ただ笑った。その笑いが彼女の側で三秒止まり、三秒はソフィアに薇の視線が自分の顔から下へ半センチ移ってまた戻ってくるのを感じさせるのに十分で、下へ移ったその半センチが彼女の鎖骨のあの新装備の襟口が押し出したわずかな溝に留まり、同じ速度で持ち上げられた。薇は全程何も言わなかった。それから薇は前方へ向き、下顎を上げて基礎の立ち姿勢を取り、側影は訓練場で最も標準的なあの姿に戻ったが、ソフィアの耳をさらに熱くした。


ソフィアの耳が少し熱くなった。


「私、団長と組む!」小櫻ちゃんが場の反対側から突進してきて、ポニーテールが一本の生きている曲線となって空気の中で完全な曲がりを描き、上半身が床とほぼ平行になるまで前へ傾き、膝が弾みまた弾み、全身が限界まで圧縮されたバネのように団長の前に来てから勢いよく展開した。


「そうでしょそうでしょ? 私とあなた!」彼女の指が団長の上腕に食い込んだその瞬間、全身の体重がそのまま寄りかかり、上半身が慣性に従って彼の方へ圧し、Dカップの弧が密着した装備を通して団長の肘の側に貼りつき半秒止まった。それは彼女が寄りかかり終えて直立する動作の間に自然に漏れ出たあの半秒で、小櫻ちゃんは自分が貼りついているのも、自分の指がどれほど強く握っているのも、指が団長の袖の下の布地を引っ張って浅い皺を作っているのも全く知らず、指腹がその腕の截を押さえているのはこの人がまだここにいることを確認してから安心するためで、身体が一歩先にあの依存を死ぬほど寄りかからせていた。


団長は動かなかった。


腕を掴まれ、彼は外へ引き抜かず、戻って握りもしなかった。ただそこに搁いていた。その搁き方の姿勢が場面に奇妙な重力を一つ余分に生み、小櫻ちゃんの体重が彼に圧しかかり、彼は自分の重心を半分分けて彼女に寄りかからせ、受け止める動作も押しのける動作も一切なかった。


八千代が場の中央からこの一幕を見て、わずかに笑った。


口角の上がる幅は大きくなく、目の弧も特別ではなく、ただ非常に見慣れたものを見た時に自然に浮かび出るあの笑みで、団長と小櫻ちゃんのさっきのあの動作がちょうどその溝に嵌まり、九百回磨いた小石を元の位置に戻すかのようだった。


「私たち、どこに立つ?」小櫻ちゃんの顔を仰向けに団長を見て、目が丸く、Dカップがあの前傾の動作の中でまた団長の肘に圧しつけた。


八千代が喉を一つ鳴らした。


その喉を鳴らす動作はほとんど音がしなかったが、場にいた四人ともが聞いた。聞いた瞬間、小櫻ちゃんが反射的に半センチ直立し、薇の側顔が半度正面向きになり、ソフィアの肩甲骨が一本の線に張りつめ、団長が自分の腕を軽く下へ沈めて小櫻ちゃんのあの手に肘の曲がりへ滑らせるようにした。


「各組、自分の位置を探しなさい」八千代の声が安定して指導モードに戻った、「間隔三歩、私の方を向いて。」


---


八千代のブーツの音がソフィアの後頸の側から回り込んでき、耳の根がまだ引いていない熱が後頸を伝って鎖骨へ逆流し、肩甲骨のあの張りつめていた線が足音に引き締められ、足音が彼女の側で止まった瞬間、彼女の横隔膜が先に半センチ縮み、八千代の手がまだ触れていないのに、「止まる」というこの動作だけで彼女の肋骨の下に半分吸い込んでいた息がその場で動けなくなった。


八千代:「この組、立ちがいいわね~ 重心が少し高いわ、内側へ少し収めて、そう、それで。」


言葉の尾がまだ収まらないうちに、あの片の手がすでに落ちてきて、掌がまずソフィアの腰の側に貼りつき、それから親指が新装備の腰骨のあの接合部を伝って下へ半寸圧し、落点、角度、力の込め方、すべて教科書から拓いたあのページのように、一本の指も線を越えなかった。しかしその完全に標準的なものがソフィアの脊椎を先に自分から柔らかくし、腰の線が八千代の掌の下で半センチ崩れ、腹部の筋肉が逆方向に張りつめて内へ収まり、二箇所の身体が異なる芝居を演じていた。薇の視線が八千代の手を滑り過ぎ、あの崩れた弧の上に落ち、ゆっくりと見つめ、目の中に一層見えない重みが加わったかのようだった。


八千代のもう片方の手が同時に薇の背後へ借り位置を一つ軽く点し、指先が半秒で戻った。


八千代:「薇、あなたはもうとてもいいわ~」


薇:「うん~」


薇が側顔でわずかに笑い、目は瞬かなかった。


場の反対側で同時に、団長の暇だったあの片の手が上がり、食指と親指で小櫻ちゃんが彼の腕に引っかけていた指の関節を軽く挟み、一本一本外へ剥がしていった。動作は遅く、完全に無表情で、まるで自分の体に掛かっている自分の物ではない品物を処理しているかのようだった。剥がされたあの指の関節の下の皮膚にはまだ団長の腕の体温が残っており、その温度は誰かに軽く取り去られるように一寸一寸退いていった。


小櫻ちゃん:「え?」


彼女は首を傾げ、引き戻さなかった。団長が三本目まで剥がした時、小櫻ちゃんの指が自分で彼の手首に引っかかった。決めたわけではなく、反射だった。手首の内側の皮膚が先に暖かくなり、それからあの数本の指を連れてついていった。団長の手が半秒止まり、視線は動かず、依然として八千代の方を向いていたが、その半秒の静止が場にいた何人かの余光に捉えられた。


小櫻ちゃん:「見て! 私の手、離したくないの」


八千代がソフィア×薇の方から一瞥してわずかに笑った。


薇が口を開き、声が探るように引き伸ばされた。


薇:「ソフィア、なんか調子が」


ソフィアの頭が「び」と鳴り、心の中で最初に罵った言葉はスペイン語のmierda、二番目もだった。


八千代:「ん? どこか具合が悪いのかしら、ソフィア?」


八千代は彼女の返事を待たず、手がすでにさっきのあの位置に戻っていた。今回は側面からではなく、正面向きで、体を少し沈め、手をソフィアの肋骨の下縁に置いた。


八千代:「深呼吸してみて、ここよ、そう、私の手を感じて、ゆっくり押し開けて」


声は極めて軽かった。肋骨の下でさっき息が詰まっていたあの位置が、今、外から押さえられていた。ソフィアが一度本当に息を詰まらせた。声はとても短く、半分の音符ほどで、喉の最も深い一点から押し出された時、彼女自身も間に合わなかった。薇が傍らで耳を頸の側に近づけていたあの截の皮膚でその音を受け止め、笑い続けながら何も言わなかった。


八千代:「少しはよくなった~?」


ソフィア:「⋯⋯Estoy bien.」


歯の間から絞り出された。


薇:「あ~ そういうことか~」


笑いがようやく音を立て、軽く、薇が頭を向けて立ち姿勢を続けていた。


八千代:「それじゃあ続けましょう~」


手が戻り、立ち上がってソフィアの背中を一回叩き、次の組へ向かった。ソフィアは元の位置に立ち、肋骨の下であの押された位置がまだ熱を発しているようで、熱があの接合部の道筋を伝って両側へ広がり、腰の側を焼き、後ろの背中を焼き、それから小腹の底部から下へ落ち、新装備の布地がそこでよりきつく貼りついた。


八千代が小櫻ちゃん×団長のこの組へ歩いた。


八千代:「小櫻ちゃん~ あなたのこの姿勢、立ってるの? それとも掛かってるの~」


小櫻ちゃん:「え? 私、掛かってる?」


首を傾げ、自分の手を見下ろした。


小櫻ちゃん:「あ、あるわ。」


それでも放さなかった。八千代が笑い、手を直接上げ、一本の手で小櫻ちゃんが団長の手首に引っかけていた虎口を受け止め、軽く下へ剥がした。もう一本の手が小櫻ちゃんの腰の側を支え、彼女の全身を半分引きずり半分押して並びの位置へ移動させた。小櫻ちゃんの腰に触れたあの指が余分に半秒留まったのは、八千代自身が止めたからだった。彼女の指があの截の柔らかい肉に触れた瞬間、普通の人が初めて腰を触れられた時に受けるべきあの微かな収縮を受け取らず、小櫻ちゃんの腰は柔らかくその手に任せ、まるでまだ防犯システムを付けていない扉のようだった。


八千代:「こうやって立って、重心の分配が正しいのよ~」


小櫻ちゃん:「おお」


完全に新しいゲームのルールを学んでいるようだった。


小櫻ちゃん:「あなたの手、とっても温かいわ。」


八千代の指が小櫻ちゃんの腰の側で余分に半秒留まり、その半秒が団長に気づかれた。彼は動かず、視線を前方から一寸偏らせ、あの片の手を一度だけ見て、それからまた戻した。


八千代:「あら~ 見つかっちゃった。」


彼女は団長の視線と向き合って笑い声を上げ、手をそのまま引き、団長の肩に一回軽く叩いた。


八千代:「背筋を伸ばして~」


叩き終えると、もう次の組へ向かっていた。団長の肩は動かなかった。薇が遠くから笑い声を上げた。その笑いはとても短く、信号の返事を受け取ったかのようだった。


---


八千代の足音がこの距離の上でわざと遅くされ、靴底がマットに擦れる音を一回、また一回と立てた。


八千代:「うん~ 薇~ あなたはもうとてもよく立ってるわよ、ただ重心をもっと内側へ収められるわ。」


薇が側顔でわずかに笑い、肩の線は少しも変わらなかった。彼女は元々誰かを避けるつもりなどなく、その笑いは場で姿勢を直されたばかりのすべての人に向けた、「私のここも好きにしていいわよ」という余裕だった。


薇:「そうか~ じゃあお願い~」


八千代の手が上がった。薇の腰の側の薄いニットの下でまず感じたのは一小片の乾いた温かさで、熱くはないが自分の体温より半度高く、それから力だった。指が一本一本腰骨の外縁を伝って下へ半寸滑り、定まり、それから内へ一つの角度を押し込んだ。


八千代:「内側へ、そう。」


薇の呼吸は元々一貫したリズムを歩いていた。彼女は考えなくてもよかった。彼女の余裕が自分で呼吸をし、吸い、含み、送り、拍子の表のどの格子もいっぱいに埋められていた。八千代の指が腰骨の内側へ押し込まれたその刹那、最初の息はまだ正常に肺の中で終わりを告げていた。そして次に繋げるはずのあの息が格子の位置で、空だった。止まらず、凝固せず、繋がらなかった。空白は短すぎて彼女自身の胸腔がまだ反応する前にすでに過ぎ去り、空白が終わった時、彼女の肺はまるで何も起こらなかったかのように次の拍子を再び引き継いだ。しかしあの 一格の空白が、彼女自身の肺の中の記録にくっきりと一格を残していた。彼女は誰よりも先にその格の空白を聞き、胸元の布地はしかしこの空白についてわずかに引き締まっていた。


八千代の手は動かなかった。視線が薇の顔を一度掃き、非常に小さく、睫毛の弧の中に半秒留まる「ん?」が声に出ることも、眉に書かれることもなかった。


八千代:「よし、続けなさい。」


薇:「ありがとう~」


手を引く前に、指腹が薄いニットの上で軽くもう一度叩いた。二人の声はさっきと全く同じで、一字も歪んでいなかった。しかし薇の目がとても軽く半回転し、ちょうど反対側からこちらを見てくる団長を受け止めた。団長も見ていた。ソフィアが彼女の方向から頭を偏らせ、何も言わず、目をあの 一ミリの上に落とした。肋骨の下でさっき八千代に押され、すでに下がっていたあの温度が何の予告もなく再び湧き上がり、さっきの圧痕の道筋を伝って胃の方へ広がり、新装備の布地がそこでまた薄い汗を一層貼りつかせた。


ソフィア:「⋯⋯この練習、終わったの?」


声が普段より半音低く、冷静は喉に押さえられてから出たものだった。彼女自身がその押さえの一度を聞いていた。


八千代:「あ~ 次の段階へ進むのね~?」


ソフィア:「⋯⋯うん。」


八千代:「いいわ~ それじゃあ私たち」


彼女が一つ伸びをした。髪の先のあの截がピンクに半度明るくなり、言葉が半分止まった。団長がちょうど給水エリアから戻ってきたところだった。両手にそれぞれ二つずつ冷やした水の水筒を挟み、合計四つ。薇の傍らを通り過ぎる時に全く速度を落とさず、薇の手が自然に外へ伸び、指が水筒の上で収まるその一瞬がまるで千回稽古したかのようで、水筒が手に収まり、持ち上げられ、身体の側へ戻された。全体の動作が一呼吸より短かった。


八千代:「それじゃあ私たち、実戦形式の対練へ入るわ~ 二人ずつ組んで~」


小櫻ちゃん:「私、団長と!」


八千代:「小櫻ちゃん~ あなた、さっき団長と一緒に立ってたわよね、この一回は交代よ~?」


小櫻ちゃん:「おお それじゃあ私」


視線が真剣に場全体を一回巡り、それぞれの顔の上で半秒留まり、まるで一番美味しい飴を選ぶかのようだった。


小櫻ちゃん:「薇!」


薇:「うん~ いいわ~」


ソフィアの目はすでに残りの人数を数えていた。場に残っていたのは彼女と団長だけがまだペアになっていなかった。


八千代:「よし~ それじゃあこの一回は私が巡回指導するわ~ 二人ずつ対練して、お互いに姿勢を調整しなさいね~。」


ソフィアの胃が半センチ沈んだ。その半センチがさっき八千代に押された肋骨の道筋を伝って下へ、一路彼女が普段こんなこととは無関係だと思っている位置まで沈み、新装備がそこでわずかに引き締まった。


団長が長椅子の側から戻ってきて、左手で新しい水筒を一つソフィアの前に運び、止まって水筒を差し出した。


ソフィア:「⋯⋯Gracias.」


八千代がさっきのあの使い残しのタオルを肩へ一振り、掌で一回一回と場中央の空いたリズムを叩き出し、声に自分で教学の進度に面白がっている余韻を帯びて、「よし~ ソフィアと団長はもう準備できてるわね~ それじゃあ基礎対練の最初の技、正面からの防御と組み付きよ。」その二回の拍手が訓練場の木の床に落ち、反射して返ってきたのは少し空間の広い響きで、まるでここでさっき水を飲んでいた五人が次の呼吸を丸ごと押さえ込んで見守っているかのようだった。


「薇~ 私が抱きつくわよ~」


この一句が出た時、小櫻ちゃんはすでにスタートラインを離れていた。八千代が第二句を言い終えるのを待たず、誰かの反応を待たず、自分のポニーテールがあの桜色のポニーテールが後ろへ振り上げられて空気に阻まれる一瞬を待たず、彼女の全身はすでに薇の方へ飛び出していた。上半身が前へ傾き、両腕が開き、二歩を三歩に合わせて全身が飛びついた。


Dカップが真正面から、完全に予行演習されていなかった角度で、直接薇のあの薄いニットを隔てた豊かな胸にぶつかった。二つの柔らかい肉が正面で衝突したその瞬間、薄い布地の下の形が一瞬で互いに嵌り合う二つの弧に押し潰され、小櫻ちゃんの下顎がちょうど薇の鎖骨のあのくぼみに引っかかり、腕が薇の腰の後ろから回り、指が薇の背中で十指を交差させ、全身がまるで突然ハンガーに掛けられた服のように、全身の重みが柔らかく圧しかかってきた。


「ん?」この尾音が普段より半拍ゆっくりと引き伸ばされた。なぜなら彼女が受け止め、手が自然に小櫻ちゃんの背中、腰の側へ落ち、身体が脳より先に着いたからだった。あの掌がまず感じたのは小櫻ちゃんの訓練服の薄い布の下のあの截の温かく柔らかい腰で、ニットの生地が衝突で皺になり皮膚に押し戻された痕がまだ熱を帯びていた。


「えええ小櫻ちゃん~ これはさっき私が教えた動作じゃないわよ」八千代が半拍呆け、手がまだ二回目を叩き終えた位置に止まっていた。


「でも、こうする方が気持ちいいの! 薇も気持ちいいでしょ?」小櫻ちゃんが薇の肩のあのすでに彼女に圧されて少し息が湿った場所から顔を上げ、薇の顔から拳一つ分の距離しかなく、目が丸く、明るい緑で、他のどんなメッセージもなかった。


薇の視線が横へ掃き、ソフィアを捉えた。二つの視線が合ったその瞬間、ソフィアがようやく笑った。大きな笑いではなく、「自業自得」という、口角に押さえられた、少し悪意のある小さな笑みで、褐色の肌の上のあの笑いは短く、口角の一点が上に向いただけだった。


「⋯⋯そうね~ 小櫻ちゃん~ とても気持ちいいわ~」薇の鼻からもう一つ「ハ」が噴き出し、この一つはさっきのより少し長く、声線を少し取り戻した制御があった。


「でしょ!」小櫻ちゃんがもっと力を込めて一度抱きしめ、あの二つの柔らかい肉が再び薇の胸の前に押し込まれた。


薇の表情がこの時になってようやく亀裂を見せ、眉が半度上がるあの「降参した」という、だるそうに、笑みを帯びた降参だった。


「その、次の動作はあなたたち二人が先に始められるわよ~ 基礎の組み付き」八千代が喉を一つ鳴らし、視線をソフィア×団長の方へ戻した。


ソフィアの笑いが一瞬で固まった。


---


「基礎の組み付きよ~ 向かい合って、手を相手の肩に掛け、力は軽く~」


ソフィアが手を上げた。手が少し震えていた。二本の手が団長の肩に掛かり、指先が先に触れ、それから掌が追いつき、微かな遅れがあった。その遅れの中で彼女の褐色の指先が彼の制服の布地に留まり、布地下が肩なのか、それとも自分が想像した肩なのか区別がつかなかった。団長も同時に手を上げた。彼の掌が彼女の肩に落ちた時、まったく躊躇がなく、一つの動作で決まる、きれいな接触だった。


「よし~ この姿勢を三十秒維持しなさい。」八千代が笑った。


ソフィアが自分の鼓動が耳の中で聞こえるのを感じていた。


三十秒が五秒しかカウントダウンしていないのに、彼女は団長の肩が自分の掌の下でわずかに崩れているのを感じた。重心が後ろへ半センチ偏った。団長のもう片方の手が彼女の肩から半分緩み、膝がわずかに一度曲がり、身長が一センチ下がり、姿勢が「対練」から「半分制圧された」へ変わった。彼の全身の線が彼女の手の下で柔らかくなり、骨格が自分から自分の体を退かせ、重みを彼女の掌に預けているかのようだった。


「えええ ソフィア、勝ったの?」小櫻ちゃんが見てきた。


「あら~?」八千代が振り返り、首を傾げた。


ソフィアの自分の指が正に団長の肩の筋肉に食い込んでいた。彼女は自分がいつ力を加えたのか気づいていなかったが、指の関節が白くなったあの色と、褐色の肌との対比、そして爪が制服の布地に陷んだあの小さな凹みがすでに彼女に告げていた。力を加えた。彼女の姿勢が「基礎の組み付き」から「相手を下へ押しつけている」へ変わり、動作を学んでいる状態から動作を実行している状態へ変わっていた。


団長の重心がさらに一センチ後ろへ偏った。ソフィアは今、半分しゃがみ、手を彼の肩に押しつけ、彼の体が彼女の手の方へ傾いている。物理的に、彼女が前へ押せば彼は倒れる。


団長の膝が先に一度、二度、三度曲がり、それから全身が前へ倒れた。転んだのではなく、傾いた。まるで一本の木が自ら平衡を解除されてソフィアの掌の中へ倒れ込んでくるようだった。彼女が気づいた時にはすでに遅く、反射が彼女に指を締めさせ、腕を締めさせたが、彼は彼女より半個頭高い人で、重みが肩から圧しかかってきた。彼女は支えきれず、こうして少ししゃがみ、また一歩退き、手をまだ放さず、団長が片膝を地につけ、もう片方の足でまだ支え、全身の姿勢がソフィアに制圧されたかのようだった。


ソフィアの手がまだ彼の肩にあった。彼女は彼の頭頂を見下ろしていた。訓練場が半秒静かになった。


「ソフィア、勝った!」小櫻ちゃんが拍手した。


「えええ いや、あなたたちのこの姿勢……まあいいわ~ ソフィアが勝ったことにしておきましょう~」八千代が「ぷっ」と声を立て、腰に手を当てて笑った。


「ほう~ 彼、すごく協力的ね。」薇がソフィアの傍らを通り過ぎ、声がとても低く、ソフィアの返事を待たずに去っていった。


その一句がソフィアの耳に落ちる速度が彼女の予想より速かった。「すごく協力的ね」。頰の熱が耳から先に始まり、外へ広がる速度が速すぎて彼女が手を引き戻す暇もなく、褐色の肌の上のあの潮紅はまず耳の根から浮かび上がり、それから下顎の骨を伝って鎖骨へ焼けていった。彼女は手を緩め、ほとんど弾くように離し、指先が団長の肩から離れたその瞬間に二つの浅く、白い指の跡を残した。その二つの跡は彼の制服の布地に記憶されていた。


団長が地面で頭を上げ、立ち上がった。動作は完全にきれいで、顔に表情はなく、まるでさっきただ一つの動作の締めくくりを演じただけかのようだった。


「⋯⋯」ソフィアが口を開き、声がなかった。


「よし~ 基礎の対練はここまで~ みんな少し体を動かして~」八千代が拍手した。


---


四人とも汗をかいていた。汗がソフィアの生え際のあの輪から湧き出し、一滴一滴が耳の後ろのあの見えない道を伝って下へ歩き、最後に鎖骨が凹んだあの小さな窪みへ滑り込んだ。彼女は手を上げて額を一回拭き、指腹が自分の皮膚に触れた時にようやく自分が熱で火照っていることに気づいた。新装備が密着しているあの線が肋骨の下、腰の側、鎖骨の下縁の三点で布地と彼女自身の肌をより固く貼りつけ、汗が布地の下から滲み出しては布地にまたその場で閉じ込められ、彼女が一息吸うたびにその層の布地が自分の皮膚の上で軽く揺れるのがわかり、またすぐに服従して戻るのを感じていた。


「疲れた~ 水が飲みたい!」小櫻ちゃんが顔に張りついた前髪を大口大口かき分け、ポニーテールが背中へ振られた時に髪の先がまだ汗を滴らせ、額のあの汗の光に照らされた皮膚がまるで焼きたてのパンのように熱気を帯び、足を一跨ぎで長椅子の側へ突進し、手を伸ばす動作が話すより速かった。


薇が歩いてくる速度が半拍遅く、一歩一歩がまるで足を運んでいるようだった。彼女の汗は他人よりずっと少なく、ただ鎖骨のあの小さな一片に一層ほとんど見えない薄い光が浮いているだけで、その一片の皮膚が訓練場の天井の明かりを反射し、まるで誰かに指で一度拭かれたかのように明るかった。八千代が首の側を一回拭き、指先が持ってきた汗をそのまま地面へ振り、銀粉のグラデーションの髪がさっきの戦いの時の高く明るい状態から浅い銀へ戻り、髪の先にはまだ少し湿った気配が残っていた。


「あ~ みんなお疲れ様~」


ソフィアが水筒を掴み、筒の体にまだ彼の掌の温度が残っていた。頭を仰向けに一口飲み、水が冷たすぎて彼女の肩が一度震えた。二口目はもっと急で、水が口角から溢れ、下顎を伝って首へ滴り、鎖骨の中へ、再び新装備の襟口のあの縁へ滑り込み、冷たさに彼女の全身が一回張りつめた。


「ぷっ、冷たい!」


小櫻ちゃんが水筒全体を自分の頭上へ傾けたその瞬間、ソフィアはまだ反応できていなかった。水が小櫻ちゃんの頭頂からびしゃびしゃと降り注ぎ、地面へ、長椅子へ、小櫻ちゃん自身へ飛び散った。訓練服の上着が水に叩かれて一瞬で一枚の濡れた布に崩れ、胸の前のあの二つのDカップの輪郭が濡れ透けた白い布地の下で丸ごと浮かび上がり、一寸一寸の弧が水に粘りついて形作られ、小櫻ちゃん自身は少しも気にせず、口を開けて大口に一息の冷たい気を吐き、眉から顎まで全部水を滴らせ、顔全体に「さっき生き返ったばかりの」間の抜けた表情を浮かべていた。


「何やってるの!」ソフィアがその水にむせて、二回咳をした。


「いい方法ね、小櫻ちゃん~」薇が笑い声を上げ、声を長く引き、目尻をわずかに細めて水が小櫻ちゃんの睫毛から叩き落ちるあの光景を見ていた。その笑みには圧力が全くなく、ただ面白いと思っただけだった。


八千代が床の上でますます広がる水の染みを見、首を傾げ、少し考え、それから口を開いた。「あ、みんな少し体を洗わない? 施設の浴場はすぐ横よ。」


場が一秒停止した。


「いいわいいわ! 私、洗う!」小櫻ちゃんが真っ先に長椅子の側へ突進した。彼女のあの水に叩かれて半濡れの訓練服が動作について後ろへ振られ、濡れたあの片の布地が彼女の背中に張りついてはまた弾き、ポニーテールが空気の中で完全に制御を失った弧を描いた。「タオルはどこ、タオル」


小櫻ちゃんがしゃがんで長椅子の下を漁ったその瞬間、団長の声が場の端から聞こえてきた。


「私は隣にいる。」団長は言い終えると訓練場の側門へ向かい、足は速くもなく遅くもなかった。


場に四人が残った。


「タオル! 見つけた! 一人一本」小櫻ちゃんがタオルの山を抱えて戻り、走りながら分け、身に着けたあの半濕の訓練服が彼女の一歩ごとに張りついては離れた。


ソフィアが手を伸ばしてタオルを受け取る動作が半拍遅かった。「⋯⋯個室でいいのでは?」声が乾いていて、まるで自分の声のようではなかった。


「え~ どうして~?」薇が笑い、尾音を長く引いた。


ソフィアは返さなかった。


「うん~ 大浴場よ。」八千代が首を傾けて口を開き、声が温かかった。


その一句がソフィアの耳に落ちる速度が、彼女が思っていたより速かった。熱が耳の根から浮かび上がり、下顎の骨を伝ってゆっくりと下へ焼け、首を焼き、鎖骨へ焼けていった。褐色の肌の下のあの層の潮紅がまず耳の後ろで一枚の粉を焼き出し、それから一路鎖骨のくぼみの中へ沈んでいった。新装備が密着しているあの線がちょうどその熱を帯びている皮膚を横切り、布地が熱を中に閉じ込め、熱が布地をさらに皮膚へ一層押しつけた。


「⋯⋯」ソフィアが口を開き、声がなかった。


「行きましょう行きましょう、暑いわ」小櫻ちゃんはもう浴場の方へ歩き始め、手の中のあのタオルを彼女にそのまま押し込み、自分のポニーテールはまだ水を滴らせていた。


「行きましょう~、彼はもう隣にいるわ。」薇がゆっくりと追いつき、ソフィアの傍らを通り過ぎる時に声がとても低く、耳の輪郭を一枚の羽で撫でるほど軽かった。


「みんな、今日はとてもよかったわ~」八千代が隊列の最後についてきて、銀粉のグラデーションの髪が訓練場の光の下でまた半度明るくなり、歩きながら一つ伸びをし、腕を上げた時に上着の下端が一截持ち上がり、腰の側の一小片の湿った蜜色の肌を露わにした。彼女の顔のあの笑いは今日の場で何が起こったのか全く知らない、純粋で、優しい笑みで、まるでとても良い夢から目覚めたばかりで、傍らのみんながとても可愛く見えると思っているかのようだった。

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