第1話 別れと出発
実体験をもとに書いてます!
海外引っ越しとかいうイベントに巻き込まれたえっちゃんこと私の話です。
英語できませn(((な状態からどうにか生きていくので、
同じような人の助けや元気になれたらいいなって思ってます!
引っ越しの日がやってきた。すべての部屋は空っぽで、ものが多くて見えなかった部屋の白い壁が輝いて見えた。「もう引っ越しなのか…。」私は心の中でしみじみしていた……のにもかかわらず、隣の部屋から母親の怒号が響いた。
「引っ越しの日までに冷蔵庫の中は空っぽにしておくように言ったのに!なんであずきバーが入ってるのよ‼︎」
「…ごめんなさい」またあずきバーやないかい!(第0話参照)
そんな中私の妹二人はマ⚪︎オカートをプレイしていた。
「僕が次一位になるって言ったよね?」
「そんなの関係ない!」
案の定ケンカが起きていた。いつもなら私は止めに入っていたが、今回は体力的に難があったため、手伝いに逃げた。
引っ越しの準備を終えて大家に鍵を返す。
車で駅まで移動しようとしたその時、
「えっちゃーーん!」私の友達が走って飛びついてきた。
「えっ佳代ちゃん?なんでここに?」
「別れの挨拶はしたけど、やっぱり見送りたくて…ゼェハァゼェハァごめん…酸欠かもw」
佳代の家はここから結構離れたところにある。ざっと1kmくらいだ。この距離を走ってきているわけだから酸欠はするだろう。私は佳代を落ち着かせるためにベンチに座らせた。
「佳代ちゃん、見送りに来てくれてありがとう。」
そう言った私の目には涙が浮かんでいた。佳代は、不登校だった私に優しく接してくれた同級生の一人だ。たくさん話したことや思い出が頭の中でフラッシュバックする。涙が溢れる。
「わ’’た’’し’’も’’さ’’びし’’い’’よ’’〜」
佳代が大号泣。声に濁点がつくほどに。
「…向こうに行っても連絡するし、日本に帰省した時会いにいくからね。約束!」
「絶対だよ?約束破ったら、怒るよ。(スン)」急な佳代の真顔
佳代は怒ると、すっっっっっっっごく怖い。実際に中学校のクラスで揉め事が起きた時、堪忍袋の尾が切れた佳代は…ここからは想像にお任せします。
「うんうん!絶対!」ちょっとビビってしまった私は音速で首を縦に振った。
私は佳代と思い出などいろんな話をしたが、それでもお別れの時間は待ってくれない。出発の時間が来る。私は佳代と抱きしめ合って車に乗り込む。車が走り出す。佳代は見えなくなるまで手を振っていた。
駅に着き、重い荷物を担いで電車に乗り込む。乗り換えを繰り返し、空港へ。チェックインをして、ラウンジで飛行機の時間を待つ。フライト時間は日本時間で大体9時ごろ。私は待っている間誰かに電話でもかけようかとスマホを開くと、元クラスのグループ通話が始まっていた。今日が12月31日でもうすぐ年明けだからだろう。私は通話に入る。
「こんばんは〜Happy New Year!」元気に挨拶する
「おっ、えっちゃん来たか!おひさ〜」友達が反応する。この後は今後それぞれの予定、休日にそれぞれ何をするかなどを他愛のない会話で盛り上がる。
「えっちゃんてさ、年明ける日にフライトでしょ?卒業式まで日本にいればよかったんじゃない?」友達からの質問。確かにそう!だと私も思った。
「理由はね…お金の問題だよ。住民税」私は苦い顔をしながら答える。
住民税は年4回(通常6月、8月、10月、翌1月)に分けて支払われる。もし卒業式までいると残りの税金が無駄になってしまうため、6月まで日本にいる必要がある。仕事の関係も相まって区切りのいい12月末にフライトすることになったのだ。
「えっちゃん!もう直ぐフライトだから機内モード!」母が私に呼びかける。
「ってことで、もう行くね!」
「OK〜。えっちゃん!向こうでも頑張れよ!!Happy New Year!!」
通話を切る。機内モードにして飛行機に乗り込む。
18分くらい経った後に離陸。私は離陸が苦手だ。背中にムカデが這っているかのようにゾワゾワするからだ。離陸してしばらく経つと、シートベルトサインが消える。私は飛行機が安定したことを確認して、それぞれの座席の背後についているテレビに手を伸ばす。
テレビ(機内モニター)は主に国際線やANA・JALの長距離国内線、スターフライヤーなどの主要航空会社で普及している。私はリモコンを操作して、飛行機専用テトリスを選択し起動する。私はテトリスが得意なこともあって、とりあえず飛行機内の順位1位から10位を総なめする。こういった飛行機のテトリスはニックネームを入力するとランキングとして記録に残るようになっている。
隣でテトリスをプレイしていた母親もそのことに気づいていたようで、ランキングに残そうと奮闘していた。
しばらく経って機内食が運ばれてくる。機内食はいい意味で独特の味がする。計算された濃くメリハリのある味づけ。上空だと気圧の関係で味覚が鈍感になるため、普通よりもはっきりとした味付け(塩分・甘味を強調)がされているらしい。ビジネスクラスなこともあってコース仕立てになっていた。私は特に機内食についてくるもっちりふわふわな白いパンが好きだ。CAがパンのおかわりを持ってきた時は即座にもらっていた。
食べ終わった後は映画を3本見た。『私ときどきレッサーパンダ』を見た時は最後のあたりで泣きすぎて妹に心配された。だが、3本目の最後あたりで寝落ちした。その時、すでに新年が来ていたらしく、父から話を聞くと、飛行機のバーでCAと新年を祝っていたらしい。……起こせや。
時間が経って飛行機は無事着陸。
「くぁwせdrftgyふじこlp!!!(小さい声)」
私は着陸時寝ていたため、振動にびっくりして飛び起きた。
飛行機から降りて、外の空気を吸う。ひんやりとした空気が肺に入り込む。今から、新しい生活が始まる……
「…寒いぃ!!!!ハックション!」
思わず叫んだ。現在、真冬。さっきまでの感傷なんて、一瞬で吹き飛ぶレベルの寒さだった。
……防寒具、買いに行こう。
ここまで読んでいただきありがとうございます!
次回からはいよいよスイス生活が本格的にスタートします。
よければまた読みに来てください!




