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「それじゃあ、またどこかで会えたら、な」
「ああ。そっちも生き延びろよ」
地上が今どんなことになっているのかわからない。そもそもこの先がどこに続いているのかすらわからない。そんな状態だ。それでも二人は笑っていた。笑って別れを伝えている。出会うことはないだろう、そう思っていても。ここで別れることができたというのは、これからの行動で安心できる材料となるのだろう。
「じゃあな」
声をかけ、そのまま片方の道を歩きはじめる。
「そっちもな」
もう一つの道へと、さらに歩きだした。




