4337/4347
4336.
「身近な人に連絡はしましたか」
「連絡するような相手はすでに政府に取り込まれているか、政府と戦って果てたんですよ。もう、我々にはこれしか残っていない。ご存じでしょう?」
笑いながらポンポンとポケットをたたく。
「確かに、そうですな」
それを見て同じように声をかけてきた男も笑った。
騒擾を引き起こす時間は決まっているというはなしだったが、ここでは時間という概念がいまいち掴み切れない。そこで合図が別に伝えられていた。それが起こると、燎原の火のごとく、もはやだれにも止められることはないだろう。
そして、その合図は、すぐにやってきた。




