ep5 ジータの願い
「大魔王。人類を破壊してくれない?」
「………は?」
何を言っているんだこいつは。俺に人類を破壊してくれだと?
「断る。理由がない」
「たしかにねー」
あぁそうだ。俺には人類を殺す理由なんて無い。だから断ればいいだけだ。
「でもさー知ってる?」
「何をだ」
「『魔王軍』」
魔王軍?俺が魔王として君臨していた時代の軍が確か人類からそう呼ばれていたはずだったか?だが軍は壊滅。俺も一度死んだくらいだ。
「魔王軍がどうした」
「お?興味出てきた?でもこれじゃなんも知らないみたいだねー?」
「あぁ。生憎な」
「まぁいーのいーの」
俺が復活したのは十数年前。死んだ後の事情は殆ど知らない。
「人類が大魔王を討伐してから数千年が過ぎた。その間に人類は大きく成長し世界を牛耳った」
「そうだな」
「でも!僕はそれが許せない。人類は僕ら魔族を差別し、滅ぼそうとしてくる。人類は善で魔族は悪。その思想が!僕には!」
ジータの雰囲気が変わった。強い憎しみを纏っている。思わず身構えるほどだ。
「だから新しく魔王軍を作った」
「魔王軍をだと?」
「うん。この世界にいる人類を殺すため。魔族を集めて全面戦争を起こす。そのためにも大魔王。君が必要なんだ」
確かに今の時代魔族なんてバレた瞬間非難され殺される。だが。
「お前が言わんとしていることはわかった」
「なら!」
「それでも断る」
「なぜ!?」
「俺はこの時代が好きだ。争いは少なく平和であるこの時代が」
学園なんて物が作られているくらいだ。とても平和じゃなければそんな名前にはならない。
「そっか、」
「分かったならさっさと視界から消えろ。お前のしたことは覚えているからな?」
「でも大魔王」
「なんださっさと帰れ」
「すぐ人類をこの時代を壊したくなるよ」
何を言っているのだ。俺がこの時代を壊す理由なんて無い。作られることも無いだろう。
「今日のところは帰るけど、用が出来たら私の所に来てねー?」
「どこにいるか知らないが」
「君のその力。大魔王の力を使えばわかるでしょ?」
――――――――
ジータは意味深なことを言ってから帰った。一体なんだったんだあいつは。俺が人類を殺したくなる?そんなわけないだろう。確かに俺は人類に殺された。だがそれについては別に恨んでもいない。俺の実力不足だ。
…今日のところは寝るとしよう。フクロウも鳴き始めた。こんなことなんて考えるだけ無駄な上に疲れる。明日の学園のためにももう休むこととしよう。
作者のお話
えー、私実は妖怪ウォッチが大好きなんですが今日ぷにぷにで新形式来たことで結構喜んでます。あと城とドラゴン面白いですね。コラボ来てるからやってみましたが結構楽しんでます




