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元最強軍人のおじいちゃんが、殺されるはずだったモブキャラに転生して乙女ゲームを拳無双をする!  作者: バナナ男さん
第五章【入学院テスト編】

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137 面倒くさいヤツ〜

(ルーク)


なんとも言えない気持ちでアッシュを見てしまったが、その間にも俺に敵意を向けていない試験官達が直ぐに試験を続行し始めてくれた。

それにホッとしたが、羽交い締めにしているセレンはブツブツと恨みつらみを口にしている。


「ルークは悪くない。悪いのは前当主であるルークの家族達じゃないか!」


「あ〜……うんうん。そうだなんだけどさぁ〜……。」


頭から湯気を出して怒ってくれるセレンの気持ちが嬉しくて、どうやって注意すべきか考えていると、すかさずアッシュがペチーン!!とセレンの頭を叩いた。


「いい加減直ぐに飛び出るの止めときなよ。ある程度感情は抑えないと、主人であるルークがまずい立場になるよ。」


「────っぐっ!」


セレンは悔しそうにアッシュを睨むが、その通りだと思ったのか、反論はしない。


アッシュはちゃんとまともに注意を?

こちらにもジーン……と感動していたのだが────……。


「面倒なヤツらは、裏でこっそり消しなよ。派手に消すと面倒な事になるでしょ?」


────まともじゃなかった!


とりあえずおとなしくなったセレンから離れ、アッシュの頭を叩いて叱ると、アッシュは「はいは〜い。」と適当な返事をしているので、気が気じゃない。


「なるほど、確かにその通りだった……!」


アッシュの事を認めるのは嫌だけど、今回の事に至ってはそのとおりであると納得したらしいセレンは、悔しげに唇を噛み締め肯定したので、セレンの頭もペチッ!と叩いておいた。


それから試験は一応、俺にヘイトの風が向いたままではあったが順調に進んでいき、残る受験生達も僅かになっていく。

そんな中でまだ王族であるオーティスとエヴァは呼ばれておらず、恐らく最後の大取り的な感じで終わらせるのかな?と予想した。


「俺と対戦だったりして〜。」


更にそんな事を言っていると、最後のグループに二人の名前が呼ばれる。


「では、次!オーティス様と────エヴァ様!」


「────おっ。」


予想通り最終グループにオーティスとエヴァの名が。

しかも王族同士の戦いという事で、受検生達は一斉にざわつく。


「王族同士の対決か……。」


「王族には特殊な力があると聞くが、果たしてどんなモノなのか……。」


周りの視線は一気に王族二人に集まり、ヒソヒソと真意不明な噂話が囁かれたが、どこぞやの受検生の名前と俺の名前も呼ばれた瞬間、またしても問題が勃発した。


「ルーク様と────。」


「ちょっとまってくださ〜い。」


俺の名に反応したのか、またしてもガゼイン先生が口を出す。


「なんでしょうか?ガゼイン先生……。」


「いえいえ〜。それは公平性を最も大事にしている我が院の理念に反しているのではと思いまして。

あまり声を大にして言えませんがぁ〜明らかな不正をして平然としている受検生が……いるかもしれないので!」


カゼイン先生は、俺の方をチラチラと見ながら発言し、またしても「カゼイン先生!」と他の試験官達に怒られたが……それでもその口は止まらない。


「私は、この学院の公平性をとても重視しているんですよぉ〜。

なんであれ、そんな疑いがある方と、関係ない受検生を戦わせて、正当性皆無な状況を作るというのは……ちょっと酷くありません?

未来ある優秀な受検生の実力を、こんな事で見逃す事になったら多大な損害に繋がるのではないですか?」


「それは……。」


ペラペラとよく回る口は他の試験官達を圧倒し、徐々に反論の口が閉じていくのを見て、ガゼイン先生はニヤァ〜と笑った。


どうにかして俺を蹴落としたい。

その意思は明確に伝わった。


じゃあ、どうすべきか……。


睨み返すセレンとアッシュを見張りつつ、う〜ん……と考えながら、手を挙げる。


「アンタの考えは分かった。じゃあ、どうしたい?とりあえず提案を聞こうか。」


「……随分と潔いんですねぇ?見破られない自信はとてもお有りのようだ。

私にはね、不正は通じませんよぉ〜?なんてったって私は今まで数々の戦闘経験が────。」


「分かった分かった。とにかく早く提案を出してくれ。進行が遅れると迷惑だろう?」


話が長くなりそうな雰囲気があったので、そこはサクッと遮ると、それが癇に障ったのか、ガゼイン先生の額に青筋が走っていった。


「……それはすみませんでした。なら、こうしませんか?アナタと私で模擬戦をしましょう。

これは勝敗は関係なく、自分の実力を示せればいいので、それでも何も問題ないですよね?」


「なるほど。じゃあ、それでいいぞ。」


周りでカゼイン先生を止めようとする試験官に向かって手を振り、了承すると、ガゼイン先生はまた大きく顔を歪めて笑う。


どうやら自分に絶対的な自信がある様子。

それはそれは……どんな戦い方をするのか楽しみだ。


「ルーク、一応アイツ、この学院の先生らしいけどいいの?」


「大丈夫大丈夫〜。寧ろ、この学院の先生とやらの実力を知る大チャンス。これは乗っといて損なしだろう。」


アッシュが他の試験官達を見回し、一応警戒してくれてるみたいだが、なんとかなるだろうと思う。

要は、コイツと戦う事で他の俺に対して憎悪?らしきモノを抱いている者達を刺激し、これからの学院生活が過ごしにくくなるのではないか?と心配してくれた様だ。


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