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元最強軍人のおじいちゃんが、殺されるはずだったモブキャラに転生して乙女ゲームを拳無双をする!  作者: バナナ男さん
第五章【入学院テスト編】

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130/195

129 似てる!

(ルーク)


??なんだ〜?


なんとなくセレンへの視線には、憎しみとか怒りとかの類は無さそうだったので首を傾げてしまったが、「次!スティーブ様!」という教員の声が聞こえてたので、意識はそちらへ戻る。

もちろんスティーブもライアーと同じく、それはそれは憎々しげに俺を睨みながらのご登場だ。


「…………。」


「────チッ!」


ニッコリと穏やかな顔で微笑んでやった俺に対し、舌打ちで返してくるスティーブお兄様。

その後は俺から視線を思い切り逸らし、自分の剣でズバンッ!的を斬ったが、魔法特化な才能持ちであるためか物理の点数は平均よりは上の50点。

ややインパクトに欠ける点数であるものの、それでも高得点であること、更にその面の良さでキャーキャー黄色い声が上がったが、本人の視線はまた俺に釘付けだ。


「……絶対に赦さないからな。」


呪いが存在していたら、今頃俺、死んでます☆

それくらい凄い殺気をぶつけられたのだが、何故かそれはアッシュにも向いていて……?

攻撃的な視線がアッシュに突き刺さったが、そんな視線などなんのその。

アッシュは余裕の表情でスティーブを見返している!


「────っクソッ!」


するとスティーブはチッ!と大きな舌打ちを残してリングから降りていき、その後も俺達に視線は釘付けだった。


「ふん、小物共が。いい気になりおって。」


「男の嫉妬は怖い怖〜い。女より遥かに面倒くさいよね。」


セレンとアッシュは、鼻で笑いながらライアーとスティーブを睨み返し、それに刺激されたのか、二人の視線は更に強くなる。

置いてきぼりになってしまった俺。

最終的に睨み続けているセレンとアッシュの顔を無理やり前に向けて、これ以上刺激しないようにしておいた。


「────次!エヴァ様!」


それからも次々と受験生が呼ばれて試験は進んでいったが、エヴァの名前が呼ばれて『おっ?』と意識を向ける。


魔法特化型のエヴァ。果たして点数は……?


「エヴァ様、30点!」


ほぼ予想通りの結果が出て、うんうんと頷いた。


やはりエヴァは魔法特化で間違いない様だ。

そこは原作通りで安心!


全然原作通りではないアッシュとセレンを見て、ホッと胸を撫で下ろす。


それならこのまま原作通り、エヴァは悪役令嬢になるのか……。


素直に舞台を降りていくエヴァ。

その姿は堂々としていて、無表情な顔と合わさり近づき難い雰囲気を周囲にばら撒く。


「……クールで綺麗なお嬢さんだよな。」


「────えっ!?」


素直な感想を口にすると、何故かセレンがとてもビックリした顔をしたので、俺の頭の上にはハテナマークが飛んだ。


「?いや、なんかカッコいい系のお嬢さんだと思ってさ。セレンはどう思った?」


「!!?……ル、ルークはああいうクールな女性が魅力的だと……?」


チラチラとエヴァの方を気にしながら聞いてくるセレン。

ご様子がおかしいのは分かっていたが、とりあえず「まぁ、(一般的には)魅力的なんじゃね。」と答えておいた。


ズギャギャン!!

突然セレンは、雷に打たれた様に体を震わせ、しばらく固まったが……復活して直ぐにエヴァをジッと観察する。

そして、背筋を伸ばして片足を少しだけ前に出して交差すると、エヴァととても似ている姿勢になったが、なんだかその姿が何かに似ている様な気がして……。


「何?<レインボー・クジャック>の真似?」


アッシュが口にした一言で、まさに今思い出せずにいた存在を思い出し、指を鳴らした。



<レインボー・クジャック>


体長10cmくらいの虹色の羽を持った鳥型Gランクモンスター

危険察知に特化したモンスターで、普段は天敵が近づく前に逃げる事ができる

ただし戦えないわけではなく、戦闘になった場合、体当たりやくちばしの物理アタックを駆使する武道派な一面があり。

他の特徴として雌鳥への求愛行動が少し変わっていて、片足を少し前に出して交差させてそれを見せつける行動を見せる

それがレインボー・クジャックの美しいポーズとされていて、その美しさで雄の価値が決まる。

人に対しては大人しくて友好的であるためGランク指定



「────っ!ち、ちがっ……っ!」


「それだそれだ!よっ!セレンのモノマネ上手〜!めちゃくちゃ似てるぞ。」


飲み会のノリで笑ってやれば、セレンは沈黙したまま黙って普通の立ち方に戻る。

そして何故かアッシュに殴りかかっていったので、また喧嘩が始まってしまった。


「……また怒られるだろ〜。もう止めとけって。」


胸ぐらを掴み合うじゃれ合いに、俺が二人を掴んで物理的に離してやると、サミュエル君がまたしてもあの巨大なぜんまい仕掛けの手が現れ的を叩き50点。

そしてオーティスは60点……と高得点が続いた。


「今年は凄いな……。」


「上位層のレベルが違う。」


周りにいる別の試験官達がヒソヒソと喋っているのが聞こえ、今年はどうもとびきり優秀な子たちが集まった豊作の年の様だ。

確かにゲーム上でも、主人公のリリスのいる学年は最強学年だと言われていたし……これも原作通り。

今更ながらキョロキョロと周りを見回し、ゲーム通りこの場にリリスがいない事を確認すると、これからこの王都や学院で起こる数々のイベントを思い出した。


リリスはその才能ギフト故、特別入学生としてこの学院に通う予定で、入学後から様々なイベントに巻き込まれていく。


しかし、ここでまたしても違和感が一つ。

リリスは勤勉な少女だったため、セレンと競う様に勉学に励んだ……とゲーム内では描かれていたが、セレン曰く、孤児院に居た頃は殆ど逃走しほぼ勉強している姿は見ていないらしい。


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