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第四十六話

 次の日。徹也たちは朝から村に出て修復を行っていた。


 午前中は穏恵による土地の再生を昨日出来なかったところまですることと、真未による建造物の再建を同時並行で行った。もちろん、建造物の再建はすでに再生が終わった土地から始めている。


 穏恵の方と真未の方で二手に分かれて、計画を進んていた。穏恵の方には護衛の騎士とヘンリーに優愛、舞が付き、徹也に治伽、真理は真未の方を手伝っている。クリスは引き続きボスリーの監視だ。


「真未ー!これはどこに持って行けばいい!?」


「あー……。それはこっちに持ってきてー!すぐに使いたいからー!」


「了解!」


 そう真未に返事をした徹也は、《腕力上昇》を使用して大きな木材を持つ。そしてそのまま、真未の元まで向かった。


「ここに置いておいたらいいか?」


「うん。だいじょーぶ」


「……すごいわね。もう、こんなにも家が出来てる。これが【技工】の才能の真骨頂なのかしら」


 治伽もまた木材を運んできて、その流れのままそう言った。そんな治伽の言葉に反応したのは、真未ではなく徹也だった。


「そうだな。【技工】の才能は、まだまだできることがあると思う。本当にすごいと思うぞ。まあ、治伽は人のこと言えないけどな……」


「え?なにがよ?」


「お前は【女王】じゃねえか……。もっと底が見えねえぞ?」


「うっ……!そ、それはそれ、これはこれよ!」


 治伽は徹也にそう返すと、徹也から離れていった。次の木材を取りに行ったのだ。治伽が去った後、徹也はその場に留まった。真未に確認することがあったからである。


「真未。あとどれぐらい必要だ?」


「……ん?そりゃ、全部やるにはもっといるけど?」


「いや、今作ってる家が終わったら昼休憩にしないか?穏恵の方も、もう終わっているだろうしな」


「んー……。分かった。そうする。じゃあ、徹也はあと一個持ってきて。他の人にも同じように言っといて」


「おう。任せろ」


 真未にそう言われた徹也は、木材を取りに歩き始める。木材がある所に辿り着くと、治伽と真理がそこにいた。


「皆。取り合えずあと一つずつでいいそうだ」


「え?そうなの?なんで?」


「一旦昼休憩をとることにしたんだ。もう昼も近いしな」


「なるほどね。分かったわ」


「うん。じゃあ、私達は先に行くね」


 治伽と真理は各々魔法で強化して木材を持ち、真未の元まで運んで行った。徹也もまた木材を持とうとしたが、その前に声をかけられる。


「あ、徹也君!お疲れ様!」


「おう。舞か。ってことは……」


 声をかけてきた人が舞だということに気付いた徹也は、舞と共に行動していた穏恵達もいると考える。そしてその考えは合っており、舞の後ろには穏恵達がいた。


「お疲れ様!徹也君!」


「ありがとう優愛。そっちもお疲れ」


「て、徹也君。終わったよ……!」


「ああ。本当にお疲れ。そんで、ありがとう。穏恵」


「っ……!うんっ!」


 徹也は仕事を終えてやってきた穏恵を労い、感謝の言葉を伝えた。これで、この村での穏恵の仕事は終わったからである。


「徹也君。こちらが終わったので一度休憩を取ろうと思うのだが、どうだ」


「あ、はい。大丈夫です。こちらもそのつもりでした。木材をあと一つ運んで、真未が家を一つ完成させたら休憩に入る予定です」


「そうか。では共に向かうとしよう」


「はい」


 ヘンリーにそう返事をした徹也は、《腕力上昇》を使って木材を持ち上げる。そして、ヘンリー達と共に真未の元へと歩き出した。


読んでくださりありがとうございます!

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