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第十一話

 クリスと徹也と治伽は一度部屋に戻って本を置いた後に、その足でそのまま武器庫に向かった。武器庫に着くと、すでに他の生徒達が集まっていた。


「すいません。遅くなりました」


 クリスがヴァンにそう言った。ヴァンはそんなクリスの言葉に反応してクリスの方を向き、口を開く。


「……いや、遅れていないので問題ない。これから説明を始めようと思っていたところだ」


「なら良かったです。二人共、この後は団長の話を聞いてください」


「「はい」」


 クリスは徹也と治伽にそう伝え、徹也と治伽の側から離れていった。それを見てから、ヴァンは生徒達に説明を始める。


「……これから君達には、武器を選んでもらう。基本は才能に合うものを選んでいただきたい。刀夜殿に関しては、刀という武器を作るように依頼してあるので、暫定の武器を選んでください」


「……分かりました」


 刀夜は力なくそう返した。刀夜にはまだ、葛藤があるのだ。自衛の為とはいえ、生徒達に武器を持たせても良いものかと。それ故に、刀夜には元気がなかった。


 だが、そんな刀夜の心中など知る由もなく、ヴァンは生徒達に指示を出した。


「分からないことがあったら、遠慮せずに聞いてくれ。そして選び終わったら騎士に報告すること。報告してくれれば、武器を持って部屋に戻ってくれて構わない。では、開始してくれ」


 ヴァンのその言葉を合図に、生徒達は次々と動き出す。すると、徹也と治伽のところに舞がやってきた。


「才無佐君!治伽ちゃん!どこに行ってたの!?」


「書庫に行ってたんだ。少しでも、情報を集めたくてな。それよりも、武器をどうするか、だ」


「……そうね。私と才無佐君は、何ができるのか分からないから……。取り敢えず、メジャーな武器でいいじゃない?」


 治伽が徹也にそう提案する。徹也も治伽のその提案に頷いた。


「ああ。俺もそれでいいと思ってる。小早川はどうするんだ?」


「私は……あればだけど、レイピアかな?水魔法の使い方もある程度分かったし……。レイピアが一番動きやすそうだなって」


「……そうか。じゃあまず、レイピアを探しに行こう。俺と望月の武器は、小早川の武器を探しながら考えればいい」


「了解よ。なら、行きましょう」


「うん!」


「いや、待て。レイピアがあるのかどうか聞いてくる。あるならその場所も」


 徹也はそう言って、少し離れたところにいたクリスのところまで行った。すると、クリスの方から徹也に話しかけてきた。


「どうかしたのですか?才無佐さん」


「あ、はい。その、レイピアってありますか?」


「レイピア、ですか?はい。置いてありますよ。場所はあの辺りですね」


 クリスはそう言って右奥の端の方を指さした。徹也はその場所を目で確認してから、クリスの方に向き直る。


「そうですか。よかった……。あ、ちなみに一番使いやすいのって、どの武器ですか?」


「人によるので一概に言えないのですが……。やはり、片手剣ですかね。盾も持てるので……」


「分かりました。ちなみに片手剣の場所は……?」


「レイピアの隣にありますよ」


「ありがとうございますクリスさん。失礼します」


「あ、はい。自分に合った武器を見つけてくださいね」


 そう言うクリスに徹也は一礼をしてから、治伽と舞の元へ戻る。そして徹也は、クリスから言われたことを簡潔に治伽と舞に伝えた。


「レイピアはあって、あっちの方にあるそうだ。それから、使いやすい武器は片手剣だってよ」


「……そう。じゃあまず、舞のレイピアを決めてから、片手剣のところに行ってみましょうか」


「ああ。それがいいと思う。片手剣はレイピアの隣にあるらしいしな」


「よし!じゃあ今度こそ、レッツゴー!」


 舞の掛け声に対して徹也と治伽は苦笑しながら、舞の後について行った。


読んでくださりありがとうございます!

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