春の訪れ?
教室に着いてからも特に何も起きずにぼーっと過ごしていた。そして過去に戻ったということに頭が慣れてきてもうどうでもいいかなって思い始めた。使命?なにそれ?
「春君おはよう!」
もうどうなってもいいやと思っていた時、女子生徒が呼んだ名前を聞いて意識が戻ったきがした。
「田中さんおはよう」
春は普通に挨拶を交わして席に着いた。なんで女だってばれないのん?補正?補正でも効いてるん?あとこいつ何処かで見たことあるんだよなあ、何処だっけな・・・・。まあいつか思い出すだろう、でも最近思い出せない時が多々ある。やだ、綴れないじゃん!綴らねえけどさあ・・・。
いろいろ考えていると先生が教室に入ってきた。そろそろアルスが来る頃か・・・。
「静かにしろー、入ってこい」
先生は皆が静かになるのを待つことなく、話を進め始めた。それでいいんですかね?さて、アルス君のお出ましか。俺はドアの方を見る。ポケットに手を突っ込みラスボス感はんぱない歩き方でもしてくるのかと内心わくわくしている。そして教室に入っていたのは。
「初めまして高橋麗香と言います。よろしくお願いします。」
長い黒髪でスタイルの良い女の子だった。
(誰・・・!?)
いや本当に誰この人!?僕の想像していた人は白い髪をした男の方ですよ!?
「じゃあ、席は竹中の横だな」
「はい、ありがとございます。」
え?俺の横?何いってるの先生。私の横に席なんてないわよ。横に目をやると机が増えていた。
「なんであるんだよ!!」
思わず叫んでしまった。ヤバい皆の視線が痛い。
「どうなってるんだ?」
「全くだ・・・」
俺の左側の横の席で頬杖を突いて何やら納得していない様子のアルスがいた。
「ねえなんでお前がここに普通にクラスメイトとしているの?」
「知らん、なぜか最初からここの生徒になっていた」
何、ただ過去に戻った訳じゃないのんか?
「兄さん・・・・?」
「ん?」
横に目をやると転校生がなにやら涙目になって・・・って兄さん?
「やっと・・・やっと会えた・・・」
「おい何か始まったぞ?あいつが見てるのって春人だよな、どうすんのお前?」
「知らねえよ、どおすんのまじで」
とりあえず適当に流しますか。
「え?俺は兄じゃなくて・・・」
「やっと会えた!!」
何故か抱きつかれた。物凄く嬉しそうだ。
「ええ・・・・・」
こちらは混乱してるし周りの視線がやばいし男子怖いしもうどうなってんのこれ・・・・。
「ええっと・・・これは一体・・・どゆこと?」
「春人にいさん!」
彼女は本当にうれしそうだ。でも誰だかこちらはわからない。
「ええっ!?」
何故か春が急に立ち上がった。こっちがええっ!?だよ!!




