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失われた日常  作者: イニシャルB
回収篇
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42/44

登校

過去に戻ったからといって何もしないわけにはいかない。手提げ鞄を持ち外に出る。風が少し冷たい。

「おっ来た来た。行こう!」

玄関の外で小百合が俺をま待っていた。落ち着いている様子からすると今はハロンは出ていないようだ。

「ああ、行こう」

俺も言葉を返す。何故か恥ずかしい、女の子が待ってくれるのは多分初めてだろう。

「たしかこの後学校にのに違和感が発生するのよね」

小百合が顎に手をあて何かを考えている。何を考えているのか分からないが、確かに学校に変化が起こる。小さな学校がかなり大きいくなるのだ!ビフォーアフターもびっくりである。

「置いてくなっ!」

「ふごっ!?」

突然後ろから何者かに突進された。突進された衝撃で転びそうになる。すかさず振り返ると見覚えのある顔があった。

「宏………」

そいつは俺の幼なじみの宏であった。ルックスはとてもいいのだがとても人見知りでしかもコミュ症と残念な奴だ。

「ごめんごめん、外出たとき宏いなかったから先行ったのかと思ってたよ」

小百合は笑いまじりに謝る。

「いや君たちを置いて行くわけないじゃないか。一人怖いし」

「やっぱりな」

どんだけ怖いの……こいつは漫画みたいな世界になってもコミュ症のまま。それで金髪になってしまったんのだからさらに大変だ。あれ?よくみたら普段の髪の毛だ。

「あれ?金髪じゃない……」

「ん?本当だ、なんで?」

「知らないしこっちが聞いてるんだよね。あれ?なんで金髪のこと知ってるの?」

「え?だって小百合に過去に行くこと聞いてたし」

宏はそのまま答える。こっちはかなり驚いているんだよなあ。

「でもどうして記憶が残ってるんだ?」

そのことを聞いたとしても記憶は無くなるはずだ。俺も過去に戻されることを聞いたが最初は全く思い出せなかった。

「ん~よく分かんないけど多分こいつのせいかも」

宏は自分の胸を叩いた。ん?ついにおかしくなったのかな?

変な目線に気付き、宏が付け加える。

「ほら、能力だよ能力!」

「だあ、引っ付くなての!」

宏が必死に訴えてくる。そういえばアルスがそんな事いってたっけな。あいつらどこ行ったの?

「あっいけない!」

突然小百合が大きな声を出した。なに?あいつらに言うの忘れたとか?いくらなんでもそれはないっしょ。

「この事アルス君とラーちゃんに言うの忘れてた!」

「ああ、さいですか………」

だ、大丈夫かな~。不安が残ってしまう。いや、新たに生まれたのか?

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