issue#05 I I I Why Can't We Be Friends? CHAPTER 05 52
――ブォンッッ!!!
加速のすべてを乗せたホットショットの回し蹴りが腹部へ深々と突き刺さり、
悲鳴を上げた分厚い装甲が内側へ大きく陥没する。
「ぐぅぉッ!?」
機体がくの字に折れ曲がった決定的な隙を見逃さず、頭上の死角からスヌープキャットが落下した。
「おまけだー!」
振り上げた両手を組んでひとつの巨大な弾頭と化し、その渾身の鉄槌を、ロボットの無防備なうなじへ叩き込む。
ッッ――ドガァン!!!!
衝撃は、レッキン・クルー・ブルースを地表へ向けて一直線に叩き落とす。大気圏突入にも匹敵する速度で落下した機体は、鋼鉄の都市の舗装路に激突した。装甲の破片を周囲へ撒き散らしながら、
その巨躯はまるで壊れた人形のように、硬い地面の上を何度も大きく跳ね回る。
土煙を上げながらも、機体は停止動作に入った。いわゆる「スーパーヒーロー着地」の姿勢を、ブレーキとして利用したのである。鋼の拳と両足がアスファルトを削り、深い轍を刻みながら数10mも後ずさりした。火花を散らす摩擦の末に、マミーDはどうにか機体の体勢を立て直す。
だが、息つく間もない。眼前から、青白い光条が奔った。それは「こんにゃく味のソイル」である。
極太の光線は一直線に世界を断ち、やっと立ち上がったばかりの機体を輝く濁流のごとく攫っていく。
防御の暇もなくレッキン・クルー・ブルースはくの字に身を曲げ、交差する腕で頭部を覆いながら再び瓦礫の中へと吹き飛ばされた。
コックピットの中で激しい振動に耐えながら、マミーDは舌を巻く。
彼はモニターに映る4つの反応を見つめ、事前に入手していた情報を脳裏で反芻した。
「そういやこいつら、ファミリーバンドだったか!?」
彼は操縦桿を握り直し、苦々しくも感嘆を含んだ声を漏らす。
(……毎回、毎回だ!挟み込むようような波状攻撃を100パーの精度で仕掛けてきやがる――)
「いくらなんでも、連携が良すぎるってモンだぜ、まったく!」




