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カルテット・マジコ  作者: piku2dgod
Issue#05 I I I Why Can't We Be Friends?

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issue#05 I I I Why Can't We Be Friends? CHAPTER 05 43

カルテット・マジコとWCWCの首魁マミーD。彼女らの繰り広げる極超音速の追走劇は、

かつてチコ・カリートが管理していた銀色の都市区画にまで及んでいた。

曇天の下、山なりの起伏をもって広がる街並みは、そのアルミ質の輝きを鈍く、

しかし確かに放ち続けている。


摩天楼が形成する鋼鉄の渓谷、その中空を5つの光条が縫うように駆け抜けていく。

航跡に沿って大小の爆発が数珠繋ぎに連鎖し、空に明滅する傷跡を刻み続けた。


「起きやがれ、ポンコツども!エサの時間だぜ!」


マミーDが吼えると、ビル壁のいたる所にへばり付いていたクレーン頭の機械群が起動する。

それらは人間の胴体を持つ異形の巨躯でありながら、虫を思わせる速度で手足をせかせかと駆動させ、

外壁を一斉に這い上がった。頭部を、あるいは腕を振り回し、追跡者たちの行く手を塞ぐ。

ホットショットは体を鋭く横転させ、自分を掴み取ろうと迫る鉄腕を紙一重で回避しながら、

さらに速度を上げた。


「よそ見してんじゃねえぞ、鉄クズオヤジ!」

瞬発的に、元の2倍の速度に達した彼女は、そのまま体ごとの縦回転を始める。

遠心力を乗せた右腕に爆炎を凝縮させ、上空から必殺のフックを叩き込もうと落下した。


「んだァっ!?」

対するマミーDは、駆る多脚戦車の腕からバーナーブレードを展開し、迎撃の構えを取る。


「――!!」

切り上がる灼熱の刃が、振り下ろされた炎の拳と衝突した。

鼓膜を食い破るような高周波の音と共に、周囲のビル群を白く塗り潰すほどの火花が撒き散らされる。


「舐めやがって…!街ごと総出で歓迎してやるぜ、ガキども!」


火花が激しく降り注ぐコックピットの中で、マミーDは凶悪な笑みを浮かべた。

衝撃を受けて弾き出されたホットショットを尻目に彼は、バーナーを振り抜く勢いを乗せて機体を1回転させる。その動作の最中、コントロールパネルを片手で荒々しく叩いた。


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