issue#05 I I I Why Can't We Be Friends? CHAPTER 05 42
瞬間、接触点を中心に鋭い光が走り、複雑な幾何学模様を描く巨大な魔法陣が地表に展開される。
輝きに呼応して地面が波打ち、土砂とアスファルトが圧縮され、幾重もの立方体のブロックとなって爆発的に隆起した。それは鋼よりも硬い即席の城壁となって、彼の眼前に立ちはだかり――
まさにその直後、光と化したオールラウンダーの突進が、その障壁に激突する。
ガキィイイン!!
衝撃は、ことごとく音に変ずる。七支刀の刺突と体重を乗せた体当たりは、
密度を極めた土塊の壁に阻まれ、火花と共に弾き返された。
防御を成功させたチコ・カリートは、休むことなくその瓦礫を今度は攻撃へ転用する。無数の鉄骨や装甲板が空中で赤熱し、溶融と再構築を繰り返す。
それは砲身だけで数10mに及ぶ、不格好ながらも凶悪なビーム砲へと変貌した。
その砲口が、オールラウンダーとテラリアクイーンの頭上で、チャージを示す不吉な光を帯び始める。
……上空は、軌道エレベーターの落下と無数の爆発が吐き出した煤煙によって、黒く塗りつぶされていた。太陽の光を拒絶した闇の天蓋。その積層の只中で、行き場を失った高エネルギー粒子と粉塵が反応し、病的なオーロラを描き出している。「核の冬」を思わせる禍々しい光の帯を背景に、雷鳴が途切れることなく轟き、戦場の大気をびりびりと震わせ続けた。




