issue#05 I I I Why Can't We Be Friends? CHAPTER 05 24
「……了解ッス!」
腹をくくった野太い返答が返るや否や、マミーDは次なる指示を飛ばした。
「まずはサイロだ!星間弾道弾、発射シークエンスはどうなってる!?」
「は、はい!?確認します!」
別のウィンドウが開き、ミーガン・ジー・スタリオンが緊迫した表情で計器を読み上げる。
「すでに完成した分、その範囲内ならハッチの開放機構、推進ブースター、
およびワープエンジンは生きています!……でもダメっすよ、
弾頭内のナノマシン・プログラムも干渉を受けてます!このまま撃っても、
着弾地点での『精密な建築作業』はムリです!」
「なら構わねえ!このままいくぜ!」
マミーDは、赤い安全カバーを跳ね上げ、その下にある発射トリガーへ指を掛ける。
瞳が貪婪な光を放った。
「作戦変更だ!『完成』してる弾頭は全部、今すぐ宇宙へブチ上げる!いいか?
今、俺たちの手元で起きてるエラーってのはな、あくまでこの星の電波が届く範囲での話だ」
「えっ?でも親方、それじゃ制御なしの暴走状態で……」
「ああん?てめぇは俺らの商品の『タフさ』を忘れたか!」
彼はコンソールを拳で叩き、全サイロの開放シークエンスを強引に承認させる。
「大気圏さえ突破しちまえば、あのポンコツAIの干渉波なんざ届きやしねえ!重力の鎖と一緒に、
支配の鎖も断ち切れるって寸法よ!外に出ればこっちのモンだ。中身の『種』は宇宙で復活して、
あとは勝手に育つ!」
「い、イエッサー……!」
「狙いなんざ適当でいい!この銀河のどこか……手近な惑星でも小惑星でも、どこかの岩塊に1発でも突き刺さりゃあいい!そうすりゃあナノマシンは勝手に現地の物質を食って、無限に増殖を始める!
あとはドミノ倒しよ。俺たちが寝てようが遊んでようが、自動的に全宇宙が銀色のヘドロに飲み込まれて『完工』ってワケだ!」




