issue#05 I I I Why Can't We Be Friends? CHAPTER 04 14
「ちょっと待ってください!私たちはこの船に正規の手順で受け入れられたんですよ?
現に、ハンガーでは着陸許可が下りたし、ここまで案内してくれた士官もいるじゃありませんか!」
ネ=レネがビシッと背後のドアを指さすと、出入り口で待機していた恐ろしげなエイリアンの兵士が、恐縮した様子でペコリと一礼した。現場レベルでは、特使の来訪はスムーズに承認されていたのだ。
それなのに、なぜトップである艦長が何も知らないのか。
クワウバンの特使がなおも顔を近づけると、ガザクは「あちゃー」といった顔で頭をかき、
傍らの通信士官を横目で睨んだ。
「……おい。特使殿からの通信、もしくは来訪の報告……来てたのか?」
「へ?ああ、どうでしょうか……」
通信士官が、バツが悪そうに端末を操作する。
「……あっ、ありました!現場の管制データからは『条約機構のVIP到着』という自動ログが上がってはいます。ですが……。艦長、作戦行動中は『重要度C(苦情・陳情)』以下の通知を、メインスクリーンに表示しない設定にしているではありませんか。おそらく、何かの手違いで、そちらの『その他』フォルダの方に、紛れてしまったものかと」
通信士官の慌てた報告を聞き、アシュリーが呆れ果てて低く囁く。
「……おい、マジかよ。こいつらの物差しじゃ、『開戦の危機』は『スパム』と同レベルらしいぞ。
さぞかし、銀河中で年中ドンパチやってるエキサイティングな種族なんだろうな」
対するはちるは、妙に納得した顔でうんうんと深く頷いた。
「違うよアシュリー。たぶん、担当の人がマウス操作をミスって、ドラッグ&ドロップで間違ったフォルダに放り込んじゃっただけだよ。あるあるだもん。『大事な宿題』フォルダをうっかり『ゴミ箱』に入れちゃうやつ」
「……それははちるだけでしょ」
さなが、すかさずジト目で苦笑し、的確なツッコミを入れる。




