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issue#04 I I I Tales from Topographic Oceans CHAPTER 04 05
「やっほー!」
リキッド・ソーズは旧知の友に対するごとく、ホログラムへ気さくに手を振る。あまりに場違いな挨拶を受け、クワウバン総督は一瞬、鎌状の腕の処遇に迷ったかのように硬直した。やがて、ぎこちなく、
ほんのわずかに腕を上げて応える。
リキッド・ソーズは、満足げにカルテット・マジコへと向き直る。
「……というわけで、君たちがあの島でストームジーさんと残念パーティーをしてる間、僕らも彼らと、ちょっとしたお話をさせてもらってたってワケ。
今、この素敵なゲストを、僕らの宮殿にお招きしているところさ」
彼は、楽しそうに言葉を続ける。
「僕らは、この惑星アブズの真の原住民としてクワウバンと手を組んだっていい。彼らの『法』とやらに乗っかって、君たちを『不法な侵入者』として、一緒に排除してあげたっていいんだ。あのお空の大艦隊総出でね。でも、その前に、君たちともお話してみるのも、面白いかなって思ってね」
「――さあ、どうする?」
深海都市の地表にて、究極の二択が突きつけられる。 戦うか、それとも、このトリックスターの土俵に乗るか。決断を迫られた少女たちの表情には、焦燥と、新たな闘志が複雑に交錯していた。




