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カルテット・マジコ  作者: piku2dgod
Issue#04 I I I I Tales from Topographic Oceans

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356/404

issue#04 I I I Tales from Topographic Oceans CHAPTER 03 24

「……?」


アシュリーは、彼女の横顔をじっと見つめながら、わずかに眉根を寄せた。

どれほど真剣な議論の最中であっても、心のどこかで必ず冗談を差し込みたくなる――その悪癖さえ封じ込めることができれば……いや、実際には封じ込められもしないのだが――本気を出したときの自分の弁舌も、決しておせちには引けを取らないと知っている。


だからこそ、いま目の前で展開されている駆け引きに、彼女は妙な違和感を覚えていた。


アシュリーの頭の中では、「おせちなら、このあたりでいったん言葉を切る」という間合いが、

はっきりと見えていたのだ。

ところが、現実の姉妹はその予測を無視し、さらに何事かを続けようとしていたのである。


おせちは、ゆっくりと席から立ち上がった。

「――私たち4名は、この惑星に遭難した“初日”の時点に遡及する効力をもって、法的地位を次のように確定し、ここに公式に宣言します」


「第1に、我々は地球文明における一切の国籍・市民権を放棄する」

「第2に、我々は、この惑星における最初の知的生命体、すなわち『原住種族』として、この星の排他的な主権を樹立し行使する――」


「はあ!?」

「「……えっ!?」」


アシュリー、さな、はちるの3人が、まったく同じ間合いで声を裏返らせた。


「……おい、おせち、お前いま勝手に何決めた!?」

「ちょっ、ちょっと待って!?ウチ、そんなの聞いてないんだけど!もう地球帰れないってコト!?」

「ふ、ふえぇ……」


さなはうまく言葉にならず、おせちの制服の袖をぎゅっと掴む。

それでも当の本人は、姉妹たちの動揺を、最初から存在しないものとして扱った。


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