表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カルテット・マジコ  作者: piku2dgod
Issue#04 I I I I Tales from Topographic Oceans

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

348/402

issue#04 I I I Tales from Topographic Oceans CHAPTER 03 16

再び会談の日が訪れた。

黒曜石の会議室は、前回と寸分違わぬ、寒々しいほどの威光を放っている。


長大なテーブルの向こう側では、総督と交渉団のクワウバンたちが、すでに椅子に深く身を沈め、

真珠めいた白い眼球の群れをこちらへ向けていた。


ストームジーを先頭に、カルテット・マジコが室内へ歩み入る。磨き上げられた床は足音を吸い込み、歩調だけが、じわじわと場の空気を押しのけていく。

彼女たちの間に漂う気配は、前回とは明らかに違っていた。厳粛さの底に、確かな自信が混じっている。


おせちはテーブルの中央まで進み出ると、真正面から船団の総督を見据えた。

その表情には、怯えも逡巡のかけらひとつもない。


「すみませんが、いくつか椅子を用意していただけますか」


その声は、お願いではなく「当然の前提」として響いた。

総督の巨大な瞳孔が、わずかに収縮する。隣席の交渉官たちの筋繊維が、

不快をこらえるようにさざ波だった。翻訳機が、遅れて慎重に言葉を紡ぐ。


「……どういう意図でございましょうか」


おせちはその問いをさらりと受け流し、テーブルの縁を指先で軽く叩いた。

まるで、ここから先は自分たちの持ち場だと言わんばかりの仕草だった。


「今日からは、私たちが交渉の当事者として、席に着かせていただくということです」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ