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issue#04 I I I Tales from Topographic Oceans CHAPTER 03 13
あくる晴れの日。
暑い陽射しが降り注ぐ火山の頂で、カルテット・マジコの4人は、簡素な掘っ立て小屋を、アリの勤勉さでせっせと組み上げていた。はちるとおせちが資材を運び、アシュリーが炎を指先に灯して木材を削り、さなが霊力でそれらを宙に支え、所定の位置へと据えていく。
おせちは、釘を打つ手をいったん止め、遠くの海原へと視線を投げた。
地形の半分以上が削り取られた最初の無人島――先日の衝突が刻みつけた傷跡が、陽を受けて重苦しい輝きを返している。
そこへ、双子の恒星の光を背負い、ストームジーが空の高みから、まるで蜃気楼が形を結ぶように音もなく降りてきた。足が岩肌に触れたとき、周囲の空気がわずかに揺れ、甘やかな瑞気が一帯へと広がる。
その腕に抱えられていたのは、神話から抜け出してきたような彼の姿にはどうにもそぐわない、
あまりにも現代的な造りの紙束だった。分厚く積み重なったその書類が、
彼がどれほどの時間を費やしたかを、何より強く物語っていた。




