issue#04 I I I Tales from Topographic Oceans CHAPTER 03 03
ストームジーが、眼前の巨大な船へ向けて、空の1歩を踏み出す。
するとその足元から、この嵐のさなかに奇妙なほどの落ち着きを保つ海面へ向け――風が凝り固まり、音も立てずに伸び上がっていった。透明な橋が、形づくられたのだ。
「私は、彼らと目下交渉中なのだ。この星の主権を巡ってね」
その一言に、アシュリー以外の3人は、ただ真剣な面持ちでうなずいた。
足元には深淵の海、頭上には無数の艦影。はちるとおせちは波間から身を引き上げて白い光の階段を上り、アシュリーとさなも、それぞれの力でその脇へ並び歩く。
風の橋の上は、驚くほど穏やかだった。だが歩みを進めるたび、眼前の巨大構造体――都市の夜景をそのまま海に横たえたかと思わせる船体――が、圧倒的な質量でもって視界を占めていく。
「その、交渉ってどういうこと?」
道すがら、おせちが、思考を整理するように問いかけた。
ストームジーは歩みを止め、少女たちを伴って、もう1度艦隊を見上げる。
その切れ長の瞳には、深い懸念の色が宿っていた。
「……そうだな。ここで説明しておくことにするか。艦内では盗聴があるかもしれんからな。前にも話した通り、この星には知的生命体が存在しない。つまり――私たちが立っているこの世界は、まだ誰のものでもない、未開の星だ」
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