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6人の生きた証〜1つの物語を6人の視点から〜  作者: 林々
第1章〜ヤナギの日記〜

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1-4 オオカミ村

 そんなこんなで私達は出発したわ。そして今は昼食を食べているところよ。


 「そう言えば、メッテミさん達はどこを目指しているんですか?ソピエロまで行かないってことでしたけど。」


 気になったので聞いてみた。


 「別に敬語じゃなくていいよ。さん付けもいらない。楽に話そ?」


 「分かったわ。そうさせてもらうわね、メッテミ。」


 「うん。それで、どこ目指してるか、だっけ?今行きたいのは、ルノサメだね。イラキタの南東にある国だよ。」


 「ルノサメ?」


 私の記憶違いじゃなければ、今ちょっと国が荒れているって聞いた気がするんだけど…大丈夫なのかな?内戦とか、反乱とか、革命とか


 「ああ、もしかして心配してくれてるの?」


 「知り合った人が内戦を起こしそうな国に行くって言ったら、誰でも心配するでしょ。」


 「そういうものかな?でも、心配しなくて大丈夫だよ。少し前までは荒れてたらしいけど、今はそこそこ落ち着いてるらしいからね。それに危なそうなら、逃げてくるよ。私達は普通の馬よりも早く移動できるしね。」


 そうそう、メッテミ達は馬ではなく、オオカミに馬車を引かせている。頭数が多くて少し怖いくらいだ。

 今、サイラさんとモイズさん、あとイトロンさんがオオカミの世話をしている。


 「すみません。オオカミについて気になっていたのですが、皆さんの出身の村ってもしかして、ネイケ村ですか?」


 ネイケ村?どこだろう?ミナは何が気になったの?


 「詳しいね、ミナラさん。そのことのについては俺が答えようかな。」


 ニレンさんが教えてくれるらしいけど…


 「ねぇねぇ、ミナ。ネイケ村って?」


 「ネイケ村、通称オオカミ村、です。まだ残っていたとは思ってませんでした。」


 「確かにそんなふうにも呼ばれているね。まぁ、人口は少ないし街からも離れてるから、知らないのが普通だと思うよ。」


 「それに、かなり閉鎖的だしね、うちの村。私達が旅出るのだって苦労したんだよ。」


 オオカミ村かぁ〜。面白そうね。


 「ねぇ、もう少し詳しく聞かせてもらえない?あなた達の村について。」


 「かまわないよ。と言っても、そこまで面白い話にはならないけどね。

 俺たちの村には動物、特にオオカミの手懐け方についての方法が伝えられているんだ。で、成人として認められるのは、1匹以上オオカミを手懐ける必要がある。

 過去には1人で10匹以上も手懐けた人がいるらしい。ちなみにうちはイトロンが1番手懐けていて5匹だね。

 昔、手懐け方を知りたがった外部の人がいたらしいんだけど、そこで問題があったみたいでね。もともと閉鎖的だった村はより外部との関わりを絶つようになったんだ。

 ちなみに手懐けたオオカミとは、共に狩りをしたり、馬代わりにしたりもする。

 村についてはこれくらいかな?話せないこともあるから、質問は勘弁してくれ。」


 なるほど。行ってみたかったけど、今の感じだと行くのは難しそうかな?

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