いのちの音 ep2
次の日、階と学校の後一緒に階の家へ帰宅した。
駅前のドラックストアで、階が中に入り検査薬を買って来てくれた。
外で待つ私に、行こう。
と手を引かれ、私どうしたらいいのか。
この先どうなってしまうのか。ばっかりが浮かんでいた。
「大丈夫か??」
目の前に階が座っている。
そうだ、階の家につき、お手洗いを借りて検査したんだった。
陽性
の線がはっきりと記されていた。
「秋音は、どうしたい?」
「わからない、わからないよ
私、出来ない身体だって言われてて、、
か、階は?」
「俺も、正直戸惑ってる。
でも秋音と離れるなんで考えられへんし
高校辞めて働く。」
「それは、産むって事?」
「家族になるって事
嫌か?」
呟く階の瞳は濡れていた。
「嫌じゃない。嫌じゃない
でも、、」
もちろん。階と家族になる事が嫌な訳ではない。
ただ、自分がした行動の責任とはいえ。
いきなり目の前に読めない言語の教科書を置かれたような、親になると言う事を想像することにさえ至らなかった。
とにかく、私の身体の為にも早く親に話した方がいい。と
次の日、階が夜うちへ来ることになった。
父母も居る20時に行く。その前に行くことだけ伝えといてくれ。と階から言われていた。
まだ20時は1時間程早い頃、父母と3人での食事。今日はビーフシチュー、フランスパン、生ハムのサラダ。が並んでいた。
「お父さんお母さん、私彼氏が居る
二人に話があるから会って欲しい。
20時に来ることになってる」
淡々と、二人の目を見て話した。
「あなた、まさか?!」
「多分、そのまさか。」
「え?!なんのこと?!」
父が本当になにもわからない顔をして、聞いてくる。まあそらそうか、多分父は私の性の部分については疎い。
「子供でしょ?、、、検査はしたの?」
「した。陽性」
途端、父の目は2倍ほどに大きくなり。母は生理がないことに気づいていたのか、深いため息をついた。
「どうするんだ。」
父がドスの聞いた声で聞いてきた。
「わからない、それを話し合いたい」
いつもは無関心に見えても、やっぱり心配をしてくれている事はヒシヒシと伝わってきていて、胸の奥がチクチクと軋んだ。
20時までの夕食の時間は
その後、誰も言葉を発する事なく
ビーフシチューのスプーンの音が、何回もカラン
と鳴り響いていた




