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聖女?の娘  作者: いぶさんた
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番外編 流星群の夜

番外編です。大部分が

ノースリー国国王ヒサーロ

王弟マキト

王妹・クロナン辺境伯爵夫人ハーナの

会話文になっています。

……ノースリー国王都 王宮 王族住居区域……


「終わったな」国王ヒサーロ

「そのようですね」王弟マキト

「綺麗でしたわ」大妹ハーナ


「そうだな。何も知らなければ恐ろしかったんだろうがな」ヒサーロ


「先程王都に近づいていた魔物も森へ戻って行ったと連絡がありました」マキト


「そうか、魔物との戦いはどうだ」ヒサーロ

「はい、王都城壁外に騎士団を配備していましたが怪我人はおりますが死者は無し。王都付近はもともと魔物も弱いものが多いので問題なかったと思われます。無事に朝が迎えられそうです」マキト


「民はどうだ?」ヒサーロ

「民は魔物よりも流星群が不吉だと思って心配している者が大多数です。流れ星が多いだけで何も起こらない。いつもの空と違うために魔物の活動が活発になる。明日からは普段通りだ。という事を何度も話しています」マキト


「王宮の広場にもらたくさんの人達が避難していましたね」ハーナ

「あぁ、心配な者は王宮、貴族家の庭、騎士団詰所、商家など避難するようにしています。王宮の広場も家に戻った者も多く、今は残っている者も少ないですね」マキト


「陛下が広場にお出ましになったのも効果がありましたわ」ハーナ

「そうだな。ざわついていた民が随分と落ち着いたな」マキト


「王都は大丈夫だな。他の町はどうだろうか」ヒサーロ

「クロナンからも連絡員を出しています」ハーナ

「国王の名でハーナから話を聞いてすぐに連絡員を出したが間に合わない所もあっただろう」ヒサーロ


「そうですね。それでも流星群が終わった後に話を聞いて、流星群が凶事を持って来ると思っている者たちは問題無いと知り安心するでしょう」マキト




「ハーナ、お前が知らせてくれたおかけだ。助かった」ヒサーロ

「いいえ、聖女ヨーコ様のおかげですわ」ハーナ


「ヨーコ様か。一度お会いしてみたいものだな」ヒサーロ

「マキト兄様やニーナには御礼が言いたいと仰っていたから王都にお呼びする事は出来ると思うわ。でも、

仰々しくなるのはお嫌だから王宮には呼べないわね、


今回のように協力はしてくださるけれど平民として暮らしていきたいみたい」ハーナ


「ヨーコ様やサーヤ様はどのようなお方なのだ?」ヒサーロ


「御本人が仰っていたけれどあちらの世界では平民だったそうよ。親子仲は良いわ。気さくで使用人とも仲が良い。お客様なのだからゆっくりしていて欲しいと言ってもお世話になっているのだから働きたいと仰ったの。

それでお義母様のお世話の手伝いをお願いしたのよ」ハーナ


「気難しい前夫人か」マキト


「世話する仕事をしていたらしく手慣れていたわ。お義母様のために歩行器や鬼おろしを考えてくださった」ハーナ


「手紙にあったな」ヒサーロ


「お義母様も今までとは違い落ち着いて過ごしているわよ。ヨーコ様のおかげね」


「娘のサーヤ様はどうだ?」ヒサーロ


「サーヤ様はこの国に早く慣れようと学校へ通ったわ。とても成績が良くて、今はタクトの手伝いをしてもらっているのよ。もちろんとても良い子よ」ハーナ


「元の世界に帰りたいとは思っていないのか」ヒサーロ


「わからないわ。帰りなくないわけではないと思う。

家族はヨーコ様のサーヤ様、ご主人は亡くなっていてご主人のお母様の3人で暮らしていたそうよ。お二人がこちらに来てもお義姉様がいらっしゃるから何とかしていると思うと仰っていたわ。


親戚や友人も気にはなるけれどサーヤ様が一緒だから大丈夫よとヨーコ様は言われたの。サーヤ様もお母さんがいるからね。と笑っていらしたわ。

お二人には申し訳なく思ってしまうわ」ハーナ




「そうか、他国へ出て行ったりはしないか」ヒサーロ


「馬鹿な者が聖女の話を聞いて、ヨーコ様達に手を出さなかったら大丈夫よ」ハーナ


「やはり、聖女の事は機密情報だな」ヒサーロ

「そうですね」マキト

「クロナン伯爵家の者達は大丈夫」ヒサーロ

「遠縁の母子を預かっている事になっているの。聖女と知っているのは一部よ。家族とセイナコウ国脱出を手伝った者かしら。皆信用出来るわ」ハーナ




「性格も良く頭も良い。その上聖女の娘とは…王子の妃にと考えもらえないか」ヒサーロ


「無理ね」ハーナ


「ははは、即答だな」マキト


『タクトがサーヤさんに好意を持っているようだから王子なんて却下よ』ハーナ心の声


この後クロナン伯爵家に戻ったハーナはタクトとサーヤが一緒にグレスク町へ行く事を聞き、盛大に驚く。




……セイナコウ国 聖都……


「な、何が起こっているのだ」

教皇サイラスが叫ぶ。空は流れ星が次々と流れている。

「教皇様、民達が教会に押し寄せて来ています」

司祭が慌てて部屋に入って来る。


「それは…暴動にでもなったら困る。門を閉めなさい」

サイラスの指示に

「それでは民が教会に不審をいだきます。民を受け入れましょう」

司祭が言うが

「駄目だ」

サイラスは反対した。

「私のいう事が聞けないのか。私は大教皇だぞ」

そこまで言われると一介の司祭には反論出来ず門を閉めるようにと伝える。


「それから、聖騎士達を私の守りをさせろ」


教会の聖騎士団は魔物から民を守るために配置されている。


「わかりました」

司祭はため息を吐いて部屋を出て行った。




セイナコウ国の魔物の被害は少なかった。しかし、民の教皇への不信感は大きく、憎悪となっていく。やがて聖女召喚を成功させ大教皇となったサイラスは辞任する。

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