第十七話 現在:洞窟内へ
はい、「現在編」の話です。注意してください。
現在
カオジェンが洞窟の奥へと進むにつれ、随行する信徒たちが携帯用の照明を設置し、洞窟内を明るく照らし出していった。カオジェンは先を急いだが、エンデクライオンの騎士たちの足止めをするために、数人の信徒を要所に残していった。やがて洞窟は開け、広々とした空間に出た。壁面には、それぞれ剣を携えた三人の戦士を描いた巨大なモザイク画があり、彼らがエンデクライオンの三人の創始者であることは明らかだった。それぞれの創始者のモザイク画の下には、さらに先へと続く道が伸びていた。
「ふむ、三つの道か」とソランが言った。「それぞれの道の先に、一本ずつ剣が置かれているんだろう」
「それが無難な線ですね」とデヴローが言った。「我々も分かれて進むとしよう」
「賛成だ」とコリンが言った。「各ルートにシャドウ・ストーカーを一人ずつ配置する。行くぞ」そう言うと、シャドウ・ストーカーたちはそれぞれ、自身の部下である信徒の一団を率いて、それぞれの道へと走り出した。
それから間もなく、エンデクライオンの騎士たちがその広間に到着した。道中で信徒たちとの戦闘に手間取り、到着が遅れていたのだ。
「やれやれ、三つの道か」とネイサンが呟いた。「シャドウ・ストーカーたちがそれぞれ別の道へ行ったんでしょうね」
「間違いないですわ」とアンジェリカが言った。
「私たちも分かれる必要がありますね」とトビーが言った。「カイル、今の君なら一人でシャドウ・ストーカーを相手にできますか?」返事がなかったため、トビーは彼の方を向き、「カイル?」と問いかけた。
「ああ、悪い」とカイルが言った。「ただ、これ……何て言ったっけ……モザイク画、だっけ?」
「それがどうしたんですか?」とトビーが尋ねた。
「まあ、ふと思っただけなんだけど」とカイルは言った。彼は、中世風の王が描かれた中央のモザイク画を指さした。「あれって、ミストカリアの初代の王だよね?」続いて彼は右側のモザイク画を指した。そこには、赤いローブをまとい、つばの広い三角帽子をかぶった男が描かれていた。「で、こっちはあの魔術師ってやつかな?名前は何だっけ?」
「パイレウス・グリフォンです」とネイサンは言った。「もっとも、あの帽子は妙に時代錯誤な感じがしますがね」
「ああ、それな」とカイルは言い、左側のモザイク画を指さして続けた。「じゃあ、こっちが初代団長のエンド・クライオンってことか。そこで、赤髪に緑の目ってところがどうしても気になっちゃうな」
***
地上では、わずかに残ったエンデクライオン騎士たちが、取り残された信徒たちと交戦を続けていた。徒手空拳での戦闘に長けた武田勝好は、迫りくる複数の信徒を素手で次々と打ち倒していく。だが生憎なことに、信徒の数は依然として多く――戦闘開始時の百体という数を遥かに上回っており――次第に武田を圧倒し始めていた。
一人の信徒が武田の背後を突こうとしたその瞬間、巨大な火球がそいつを吹き飛ばした。
「腕が鈍ったんじゃないか、勝好?」聞き覚えのある声が響く。
「団長!」武田は嬉しげに声を上げた。
案の定、ローラン・エカルドが部下のエンデクライオン騎士たちを率いて現れ、待望の増援となった。「よし、みんな。先陣を切って、思う存分暴れてこい」彼は笑みを浮かべて言った。
「任せて」サーラがにやりと笑う。信徒との戦闘に慣れ親しんだ動きで、彼女は真っ先に乱戦の中へと飛び込み、周囲を取り囲む信徒たちをなぎ倒し始めた。
一方、リアンナは経験不足を露呈していた。彼女はレイピアとマン・ゴーシュを顔の前に構え、「大丈夫、私ならできる。私ならできるはず」と不安げに呟いている。
「俺のそばを離れるなよ」ローランが彼女に声をかける。「俺がすぐ後ろで援護していることを忘れるなよ。俺を信じろ、お前ならやれる」
リアンナはローランの方を向き、微笑んだ。「わかったわ」彼女はすっかり落ち着きを取り戻していた。大きく深呼吸をすると、彼女はダンスのような二刀流のスタイルで戦いの渦中へと舞い込み、ローランがそのすぐ後ろで彼女を援護した。
戦場に足を踏み入れたアンドリューは、ローランとリアンナが息の合った連携で戦っている様子を目にした。彼は首を振りながら呟く。「あの二人、なんでまだくっついてないんだ?」そして戦場を見渡し、「さて、『ヴァルキリーズ』の可愛い子ちゃんたちはどこだ?」と続けた。さらに戦場に視線を走らせ、眉をひそめて言う。「ついでに言えば、アンジェリカはどこだ?」アンドリューは瞬きをして、「……僕は一体何を言っているんだ?」と自嘲気味に呟くと、首を振って剣を抜き放ち、戦いの渦中へと飛び込んでいった。
やがて、信徒の群れは目に見えて減っていった。
「団長、もうここは我々にお任せください」と武田が言った。「残りの信徒なら対処できます。それより、洞窟に入った騎士たちの加勢をお願いします。シャドウ・ストーカー達はあの中へ向かいました」
「チッ、もう洞窟に入っちまったか」ローランは舌打ちをした。「よし。アンドリュー、サーラ、行くぞ。リアンナ、俺から離れるなよ。行くぞ!」
「待って!」別の声がローランの言葉を遮った。左を見ると、メレディスがこちらへ向かってくるのが見えた。「私も行くわ」彼女はきっぱりと言い放った。
ローランは眉をひそめ、「えーと、メレディス……」と口ごもる。
「カイルがあの中にいるんでしょ?」メレディスが言った。「今すぐ彼に会いたいの。ダメだなんて言わせないから!」
メレディスの頑固さに、ローランは明らかにたじろいだ。「まったく、たった数日離れていただけなのに、お前がこんな風になるなんてな」彼はため息をつき、こう言った。「わかった、お前も来い。ただし、絶対に俺のそばを離れるなよ。いいな?」
面白かったですか?何度も忠告しますが「過去編」と「現在編」の二種類の話があるので注意してください。




