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【第四章連載開始!】エンデクライオンの騎士団   作者: E. C. ライリー
第三章:三振りの剣の謎

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第十六話 現在:戦闘開始

はい、「現在編」の話です。注意してください。

現在


 攻撃は午後11時ちょうどに始まった。「封印の洞窟」の入り口を取り囲むように潜んでいたカオジェン信徒たちが、雄叫びと共に姿を現し、一直線に入り口へと突進したのだ。入り口を固めていたエンデクライオンの騎士たちは即座に迎撃態勢を整え、数分もしないうちに、その一帯は戦闘の完全な混沌へと飲み込まれていった。


 カイルはただひたすらに、行く手に現れる信徒たちを次々と攻撃して回っていた。何の計画もなしに無秩序に暴れ回っていていいものかという迷いも心のどこかにはあったが、混沌とした戦いの中で感じる高揚感には抗いがたいものがあった。そのため、彼は爪を振るい、信徒の群れを容赦なく切り裂き続けた。


 やがて彼は、ネイサン・アーセナルと彼の率いるヴァルキリー部隊の近くへとたどり着いた。喧騒の中、ネイサンが「香(かおり)さん、時間を稼いでくれ」と告げる声が聞こえてきた。


 ヴァルキリー部隊の指揮官である姫神香は、ネイサンの前に立ち、日本刀で信徒たちを斬り伏せていた。彼女はネイサンの生徒の一人であると同時に、校長先生の孫娘の一人でもあり、伝統的な姫神家の侍の鎧を独自に改良した装束を身にまとっていた。


 信徒たちとの戦いを続けながら、カイルはあることに気づいた。姫神香の背後で、ネイサンが深い集中を湛えた表情を浮かべ、自らの目の前で風を凝縮させ、小さな空気の球体のようなものを形成していたのだ。


 カイルは戦闘の最中に動きを止め、その光景に明らかに動揺した。「ちょっと待てよ」と彼は声を上げた。「ネイサンって、風使いのエレメンティアンだったのか?」彼が自分と同じタイプのエレメンティアンだと知ったことで、なぜかカイルは自分自身の力不足を痛感させられるような思いに駆られた。


「今だ!」とネイサンが突然叫んだ。香が身をかがめて身をかわすと同時に、ネイサンは目の前で空気の塊を炸裂させ、凄まじい衝撃波を放った。その一撃で、彼の前に立ちはだかっていた少なくとも十人の信徒が吹き飛ばされ、残った数人も香によって片付けられた。


 カイルは呆気にとられてその光景を見つめ、「風でそんなことができるなんて知らなかったよ」と、どこか自信なさげに呟いた。さらに別の信徒が近づいてくると、ネイサンは体術でそれを撃退した。カイルはそれが詠春拳(えいしゅんけん)だとすぐに見て取った。「中国武術まで使うのか?」とカイルは声を上げた。「俺と被りすぎてないか?」


 彼らからそれほど離れていない場所では、トビーが鎌を計算された動きで振るい、信徒たちを退けていた。戦いながら、彼は誰かの視線を感じた。顔を上げると、そこにはヴァージル・コリンの姿があった。彼はバトルアックスを手に、ズボンの鎖をジャラジャラと鳴らしながら、迷いのない足取りでトビーの方へ歩み寄ってくる。トビーに近づく彼の表情は、どこか無表情で淡々としていた。


 互いのここ数年の活躍については耳にしていたものの、トビーとコリンが直接顔を合わせるのは、カオジェンのシャドウ・ストーカー訓練プログラムに在籍していた頃以来のことだった。外見は二人ともかなり変わっていたが、互いに相手だと認識できる面影は残っていた。二人は一言も発することなく、ただ目を細めて互いを見つめ合った。


 コリンは突然うなり声を上げ、斧を振り回し始めた。トビーもそれに応じるように大鎌を回転させ、コリンの斧の猛攻を次々と受け流していく。金属が激しくぶつかり合う音が響き渡る中、コリンは攻勢を強め、トビーを後退させた。やがてトビーは、大鎌をコリンの斧の柄にうまく引っ掛けることに成功する。コリンが斧を引き抜こうと身をひねったことで、二人は互いに少し離れるようにして回転した。その回転の最中、トビーはコリンに向けてカードを一枚投げ放つ。コリンもまた回転しながら即座にナイフを抜き放ち、空中でそのカードを斬り落とした。


 コリンは旋風のように身を翻し、ナイフと斧の両方で攻撃を仕掛けた。トビーは鎌の柄の部分を使ってその攻撃を防ぐと、すかさず鎌の石突(いしづき)をコリンの頭部に叩きつけた。だがコリンは怯むことなく斧を振り上げ、トビーは辛うじてそれを回避した。トビーはさらに鎌の柄をコリンの胸元に叩き込み、彼を後退させた。


 トビーはもう一枚のカードをコリンに向かって放った。コリンも同様にナイフを投げ返す。ナイフは空中でカードに命中し、双方の武器が弾き飛ばされた。しかし、その弾き飛ばされ方が、トビーの意表を突いた。


「シールド・エクステンションか?」と彼は言った。戦いが始まって以来、彼が発した最初の言葉だった。


 コリンは不敵な笑みを浮かべた。「なんだ? お前が思いついた技だからって、俺にはできないとでも思ったのか?」


 トビーはただ目を細め、大鎌を振りかざした。今度は彼から攻勢に出る。コリンは斧でトビーの攻撃を受け流しながら、後退を余儀なくされた。


 戦域の外では、ソランがデヴローと共に待機していた。デヴローは地面にしゃがみ込み、指先を合わせて集中した面持ちでいた。「で、あとどれくらいかかるんだ?」とソランが尋ねる。彼自身、戦いに加わりたくてうずうずしている様子だった。


「あと数分だ」とデヴローは答えた。その声は静かで、どこか浮世離れした響きを帯びていた。


 戦場では、アンジェリカが扇子を手に、軽やかな身のこなしで信徒たちをあしらっていた。だが、その余裕のある態度とは裏腹に、今回ばかりは彼女もいくぶん真剣な様子を見せていた。一人の信徒を放り投げると、彼女は戦場全体を見渡した。「これが彼らの策のすべてですの?」と彼女は独りごちる。「そんなはずはないですわ。カオジェン、あなたたちはいったい何を企んでいますの?」


 戦域の外で、デヴローが「時が来た」と告げ、両手を地面に叩きつけた。


 凄まじい衝撃波が地面を伝い、洞窟へと続く道の方角へ広がっていく。所々でエネルギーの亀裂が地面を突き破り、エンデクライオン騎士たちを狙い撃つように吹き飛ばしていった。やがて衝撃波は、洞窟への秘密の入り口を隠していた建物に到達した。地面から幾筋もの巨大な亀裂が噴出し、建物は凄まじい爆発と共に完全に吹き飛んだ。その跡には、洞窟の入り口が露わになっていた。


 アンジェリカは、建物が粉々に吹き飛ぶ光景を驚きのあまり見つめた。彼女は鋭い犬歯をのぞかせながら、歯ぎしりするように「デヴロー……」と唸った。


 デヴローの衝撃波で吹き飛ばされたエンデクライオン騎士の一人がトビーだったため、コリンの前には洞窟へと続く道が開けていた。「みんな、動け!」と叫びながら、彼は洞窟の入り口に向かって猛然と駆け出した。すぐに、他の二人のシャドーストーカーや多数の信徒たちも洞窟の入り口へと走り出した。


「やめろ!」トビーは立ち上がろうとしながら叫んだ。「みんな、奴らを止めるんだ!」


 ネイサンは、建物の残骸とむき出しになった洞窟の入り口を見つめた。「デヴロー……」と彼は言った。「香さん! ノーラさん! 追うぞ!」


「まったく、もう!」カイルは声を上げた。彼はすぐにネイサンやヴァルキリーたちと合流し、まだ残っていた信徒たちをなぎ倒しながら進み始めた。


 コリン、ソラン、デヴロー、そして多数の信徒たちが洞窟の中へと消えていった。数分後、カイル、トビー、アンジェリカ、ネイサン、そして数人のヴァルキリーたちが、外に残っていた信徒たちを何とか突破し、同じく洞窟の中へと駆け込んでいった。

面白かったですか?何度も忠告しますが「過去編」と「現在編」の二種類の話があるので注意してください。

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