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『関ケ原で死んだ武士達の血で、武蔵を捏ねた。〜泥人形を【宮本武蔵】と呼んで、天下を騙した又八の物語〜』  作者: hatuhi stand


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第4話:村人の拒絶と沢庵

「あれは、本当にムサシなのか……?」

村人たちが手に手に鍬や竹槍を持ち、納屋を囲み始めた。「化け物を出せ!」という怒号の中、ついに納屋の戸が引き剥がされた。そこには、不気味に赤く目を光らせた巨大な泥の塊が佇んでいた。村人たちが悲鳴を上げて石を投じる。

「やめろ! ムサシは病気なんだ!」

又八が必死に叫ぶ中、群衆の後ろから酒瓶を抱えた沢庵が現れた。彼はこの村にある宝安寺の住職だが一所に留まることを嫌い、一年の大半を放浪して過ごす風来坊として知られていた。

沢庵は、ムサシを一目見るなり鼻で笑った。

「ほう。これは病ではないな。又八、お前は戦場の死者の血を泥で固めて連れてきたか。この泥は、いつかお前自身を食い潰すぞ」

沢庵の言葉が村人の恐怖に火をつける。

「やっぱり化け物だ! 焼き殺せ!」

松明の火が投げ込まれようとしたその時、又八は覚悟を決めた。

「待ってくれ! 今すぐここを出ていく! だから火を置け!」

こうして又八は沢庵に正体を見抜かれたまま、追われるように村を去ることになったのである。

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