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98/99

-99- 対応

 社会の中で生活をしていると、様々な障害が待ち受けています。ハプニングやアクシデントが起きたとき、どう対応するか? で、その後の安らぎ気分が左右されることになります。 

 雨山は、とある地方の町役場で働く課長だった。

「課長、部長がお呼びです…」

 同じ課の女性職員、晴川が課長席に近づきながら雨山に声をかけた。

「ああ、そうですか…」

 雨山は、何だろう…と内心で思いながら課長席を立った。

 部長室である。

「ああ、雨山さん…」 

 部長の雲岡が笑顔で雨山に声をかけた。

「なんでしょう? 部長…」

「いや、実は例の随契[随意契約]なんですが…」

「ああ、例の、ですか…」

「額が多くなりましたから、競争入札をします。それをおお伝えしておこうと思いましてね」

「ああ、そうですか…。幾つかの会社に相見積[り]を取らせて頂きます…」

「そうして下さい。大変でしょうが、よろしく…」

「はい、分かりました…」

 雨山は頷いて一礼すると、部長室を後にした。随契なら、ほぼ毎年決まっているから何の問題もなかったが、競争入札となればいろいろな手続き上の準備や打ち合わせがあり、気配りで安らげないのである。その日から雨川の奮闘が始まった。

 二ヶ月が経過し、入札結果が公示されて雨山の仕事は一応、達成された。その瞬間から雨山の内心に二ヶ月分の安らぎ気分が訪れたのである。

 大変だったぶん、安らぎ感も増幅されたということでしょうか。^^


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