99/99
-100- 終わり
物事が始まれば、その物事が終わらなければ安らぎ感は訪れません。『ああ、終わったか…』という気分的な安らぎ感です。この短編集も、いよいよ百話のラストとなり、これが終われば次は…というのが私の今の心境です。^^
農業を営む広瀬は今年も田植えを終わり、やれやれ…という気分で安らぎ感に浸っていた。
『今年もどうやら終わったな…』
機械で耕す時代となり確かに便利にはなったが、人が動かなければ機械が動かないのは道理だった。若い頃は何も思わなかった苦痛が時折り、広瀬を苦しめるようになっていた。それに伴い、広瀬の安らぎ感も次第に萎んで小さくなっていった。
ふと、広瀬は思った。
『今年で終わりにしよう…』
広瀬が思ったことは農業をやめるという選択だった。広瀬は以前からそう考えてはいたが、年を重ね、人生の終焉が近づくにつれ、そう思う機会が頓に増えなくてもいいのに増えていったのである。^^
その後、広瀬さんが農業をやめられたのか? どうかは知りませんが、物事が大きければ大きくなるほど人生の終わりを迎えることで、安らぎ感が減少するのは確かでしょう。ということで、安らぎユーモア短編集を終わりにしたいと存じます。^^




