↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
81/99

-82- 料理

 食べものは美味しいに越したことはありません。となれば、料理する腕によって同じ材料でも違いを見せる・・ということになるのですが、美味しい利用理だと当然、安らぎ気分になれますが、不味ければその逆となるのは必然でしょう。

 川隅は美食家だった。彼は美味しい料理を食べることで安らぎを覚えた。美食家を自負するの川隅は、美味い料理の情報を入手すると、その料理を食べることにあらゆる手立てを立て、奔走した。

「あの…この辺りに美味い鮨を食べさせてくれる店があると風の噂で聞いてやって来たのですが…」

「ああ…天寿司(あまずし)ですか?」

「はあ、たぶんそのお店だと思うんですが…」

「天鮨は、この横丁を真っすぐ進んで十字路に出た角(かど)ですが…」

「分かりますか?」

「ええ、十字路に出た右角です。暖簾がかかってますから、すべ分かります」

「美味しいんですか?」

「はい、あの店の握りは、料理としては絶品でしょう。それに安いから、私らでもよく握ってもらいます」

「そうなんですか…」

「はい…」

 川隅は言われたとおり横丁を進んでいった。ところが、である。その日は生憎(あいにく)、臨時休業の貼り紙が暖簾下に見えた。川隅は、♪未練心にぃ~躓(つまづ)

いてぇ~♪と、涙を落としたかどうかは分からないが、^^ 演歌の歌詞のように引き返した。

『また、出直すか…』

 安らぎは得られなかったが、先の楽しみだけは川隅の心に残った。

 お店が開店していないと美味しい料理も食べられません。となりますと、安らぎ気分は得られませんよね。^^

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。