-81- 刹那主義
その時、その時だけ安げればいい…という刹那主義は将来に不安を残しますから、余りいいとは思えません。
日本は多額の発行残高を抱え、財政的に苦しんでいた。毎年、歳入欠損を補うために上程される公債発行特例法は、憲法や財政法に抵触する恐れのある法律だったから、政府は時限立法という形で逃避していたのである。時限立法とは一定期間が経過すれば効力を無くし、消滅する法律だったからである。時限立法で゜成立する法律はどんな法律にしろ灰色なのである。^^
「困ったものだねぇ~」
「はあ、嫌になりますよ…」
財務省のとある官庁で課長と職員が渋面で語らなくてもいいのに語り合っている。
「ゼロ・シーリングなんて枝葉末節はいいから、財政再建法を真剣に考えんと…」
「そうですよね。確かに財政破綻の恐れが将来的にあります…」
「刹那主義なんだよ、刹那主義っ!」
「今はいいんですけどね…。財政破綻したギリシャのようになるのは嫌ですよね…」
「ああ、そうだ…。百ヵ年で償還するなんてのを考えんとな…」
「まあ、私らの生きてるうちには無くならないでしょうが…」
「私らも刹那主義で深く考えないことにしよう…」
「はいっ!」
二人は刹那主義を決め込み、ニンマリしながら忘れることで安らぎを得た。
かなりシビアな話になりましたが、本当に安らぎは続くんですかね?^^




