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-8- 適温

 ああ、いい湯加減だ…と湯舟に浸かりながら思うでもなく感じれば、当然ながらやすらぎの心が芽生えます。このことはなにもお湯加減に限ったことではなく、諸事の安らぎを感じる条件なのです。

 日曜が巡り花畑はいつものようにDYEに明け暮れていた。そうたいして器用でもなかったが、下手の横好き・・という困った習慣が花畑に根づいていた。妻の美里は半ば諦めてはいたが、やめれば…とは思ったていたが口に出すのは(はばか)られ、見て見ぬ振りをしていた。

「もう、お昼ですよ…」

 いっこうに(はかど)らない作業中の夫の後ろ姿を見ながら美里は声を投げかけた。

「ああ、そうだな…」

 花畑にすれば、いっこうに捗らない作業より作業をする自分に安らぎを覚えていたのである。上手く出来るというよりは作業する時間の適温が花畑の安らぎだったのである。

 安らぎを感じる適温は人様々なんですね。^^


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