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-72- 企業

 経営者の皆さんは、企業がどういった経営を目指せばいいのか? と、お考えでしょうか?^^ それは一時的に莫大な当期純利益を計上して大きくなる道ではないのです。企業も働く人々も安らぎを得る中長期的に組織が存続し続ける安定力なのです。それこそが、必要なのです。企業の発展は毎年、+αが見込める程度でいい訳です。^^ 異論のある経営者の方々もおられましょうが、大学で経営学を学んだ一人として、生意気な物言いではございますが、これだけは付言しておきたいと存じます。

 大手企業の総帥である橘ホールディングスの会長、橘は最近、就任した社長の経営方針に不安を抱(いだ)いていた。経営手腕が偏(かたよ)り今一で、橘には異常と映ったのである。

『社長は企業を大きんすることだけ考えておる…』

 不満が鬱積する橘は、どうしたものか? と日々、悩んでいた。そしてついに、他の社内重役を密かに、とある料亭に招き密儀をした。

「君達は、私の考えをどう思うかね?」

「…会長の仰せのとおりです。今の不安定な世情では、発展を望むより会社の存続こそが重要と私には思えます…」

「そうか…。まあ、一杯!」

「私もそう思います…」

「私も…」「私も…」

 場に集まったすべての重役は橘の考えに同調し、次の役員会で社長不信任を可決することを約した。そして、臨時役員会開催の動議を出し、社長不信任案を可決させたのだった。橘や多くの重役が推挙した新社長が就任し、橘ホールディングスは発展を目指すのではなく、中長期的に存続する企業へと脱皮することに成功したのだった。

 一時的に大きく発展しても、しばらくして会社更生法の適用を受けるような企業は、企業の全員が安らげなくなり、ダメですよね。^^ このことは、すべての家や組織にも言えるようです。^^

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