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54/99

-55- 食事

 栄養が偏(かたよ)らないよう食事をすることが第一義ですが、どうしても好みの食品を食べがちになります。自分の好みの食事をすることで安らぎを得る訳です。まあ、健康にいいか? は分かりませんが…。^^

 植山は大層、ハンバーグが好きだった。それも、とあるファミレスのハンバーグが好物で、食すことで安らぎを味わうというのが常だった。

「11:00からの開店です…」

 店の入口で店員にそう言われた植山は、『仕方ないか…』と思いながら、別の店で食事することにした。まだ、00:30ばかりあったからである。レギュラー的にその店で食事する植山だったが、常時は11:00過ぎに入店していたから、店に入れるだろう…と安易に考えたからである。ところが門前払いに遭遇したから気分は悪かった。イラついた植山はその次の日も店へ足を運んだ。入店した時間は11:00過ぎだったが、生憎(あいにく)、店は混んでいた。

『まあ、いいだろう…』

 そう思った植山は適当な席へ座った。しばらくすると、女性店員が現れた。

「ここは予約席です。番号札はお取りになりましたか?」

 嫌味ではなかったが、そう言われては座っていられない。植山は幾らか内心で怒りを覚えながら、『もう、いいや…』という思いでファミレスを出た。食事していない植山に、当然、安らぎ気分は訪れなかった。その後しばらく、そのファミレスには足を運ばなくなったが、腹立たしさを忘れた頃にふと、立ち寄った。その日はかなり席が空いていた。

『三度目だからなぁ~…』

 植山は食事を終えたとき、内心に訪れた安らぎに包まれながら、歯の残滓(ざんさい)をシーハーシーハーさせて取った。

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