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45/99

-45- 寝心地

 寝心地がよければ安らぎ感は満たされます。逆に言えば、寝心地が悪ければ安眠出来ずねとても安らげる気分にはなれない訳です。

 どうも枕がよくないな…と寝心地が悪い朝を迎えた葛西はしみじみと思った。買い替えるか…と次の瞬間、葛西は決断し、布団から出た。昨今、過酷な仕事に追われる葛西にとって、安らぎが得られる寝心地は重要だった。

 とある布団店である。葛西が枕を買い求めていた。

「…これなんかどうです?」

 葛西の対応に出た店員が枕を手にして言った。

「なんかフワフワ過ぎて、逆に寝心地が悪いんじゃないかな…」

「そうですか、私はいいと思うんですがね。じゃあ、こっちのコレは?」

「ああ、ソレはよく眠れそうだな。…ソレにするかっ!」

 葛西は決断し、ソノ枕に決めた。代金を支払い、店員が渡した袋に入った枕を手にしたとき、葛西はこれで寝心地よく熟睡できるぞ…と思った。葛西はその夜が待ち遠しかった。風呂に入り、軽い飲酒のあと夕食を済ませた葛西は、これで体制は整った…と早寝することにした。そして、新しい枕を葛西は買った。

 次の朝、目覚めた葛西は考えた。寝心地は昨日の朝と、そう変わっていないことに気づいた。ということは、安らぎ感も思ったほど増えていないことになる。葛西は布団のせいか…と、布団をジイ~~っと見つめた。そして、新しい布団を葛西は買った。だが布団を買い替えた次の日の朝も、寝心地は昨日の朝と、そう変わっていないことに気づいた。葛西は、じゃあ、何が寝心地を悪くしてるんだ? と真剣に考えた。しかし、他に思い当たる物はなかった。安らぎを得るために、葛西は病院で診察を受けることにした。

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