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-44- 音楽
音楽は安らぎの場を与える効果があります。しかしそれは人それぞれで、雑音と聞こえて迷惑に感じる人もいますから時と場合ですが…。^^
新しく教授に昇格した福山は、大学構内の学生食堂で納豆定食を食べながらイヤホンで好みの音楽を聴いていた。納豆定食は彼の好みで、さらに音楽を聴きながら食べれば、安らぎ感は最高潮に達するのだった。
「先生…お隣りよろしいですか?」
福山の研究所に配属された講師の鹿馬は福山より先輩だったが、どういう訳か永年、昇格とは無縁の人物だった。
「ああ、いいですよ…」
福山は一も二もなく応諾した。
「アノ件、どうなんですかね、先生?」
「アノ件とは…」
鹿馬の声が福山には雑音に聞こえたが、そうとも言えず質問に応じた。
「アレですよ。助手達ですよ」
「ああ、アノ件ですか…。まあ、アノ件はなるようになるでしょう。じゃあ僕はこれで…」
福山は食べ終えた食器が乗ったトレーを両手で持つと椅子から立ち上がった。今日は安らげなかったな…と、福山は心で思った。
好きな音楽が聴ける環境にあっても、茶々が淹れられると安らぎは消える訳です。^^




