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37/38

-37- 修理

 人でも物でもそうですが、修理することで安らぎが生まれます。自分で修理できる場合は自らの手で修理すればいいのですが、できない場合は修理を専門としている店に行かねばなりません。人の場合は医院か病院ですよね。^^

 とある町役場に勤務する久岡は、日曜の昼前、(ほころ)びかけた椅子の布表面を修理しようと作業していた。

『これで縫い合わせたから、あとは瞬間接着剤だな…』

 しばらくすると、綻びは完全に接着され、作業は終わったかに見えた。

『どれどれ…』 

 久岡は椅子の上へ座ってみた。だが、縫い合わせた部分の座り心地がゴワゴワしてよくなかった。

『しまった!』

 久岡は弱ってしまった。

『そうだっ! あの(きれ)があったな…』

 久岡はいつやら残しておいたビロードの布を(はさみ)で切り、画鋲で留めた。

 『ははは…これでいいだろう』

 自分なりの修理を無事、終えた久岡に小さな心の安らぎが生まれた。

 まあ、自分が安らげれば、それでいい訳ですが…。^^; 

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