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30/38

-30- 先々

 先々のことが確実に分かっていたり理解出来ていれば、自ずと安らぎの心は芽生えます。分かっていなければ安らぎはありませんが、その場その場の変化で普段は味わえない面白さはあります。

 高城は気が向くままに旅に出た。最近は旅に出ていなかった・・ということもあったが、変化がない日々に飽きてきた気分もあった。

 高城は気の向くままに列車に飛び乗り、下りた知らない駅の改札口で乗り越し料金を支払い駅を出た。空は青々とした五月晴れである。そう暑くもなく、そよ風が心地よかった。高城は思わず両腕を広げ深呼吸を一つした。すると、高倉の心に安らぎが訪れた。駅の構内を出てまだ三分しか経っていなかった。先々、どうなるか分からないのにである。こういうことってあるんだな…と高城は思った。その地は有名な観光地ではなかったが、駅前の店で訊ねると、美味しい料理が食べられる・・ということだった。美味しい料理が先々、待っていると思った瞬間、高城に安らぎの心は益々、大きくなった。

 やはり、食べものは安らぎ感を増幅させるようです。^^

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